Last Updated on 2024-11-05 12:43 by admin
人気シリーズ「Metro」の新作VRゲーム「Metro Awakening」の序盤7分間のゲームプレイ映像が公開されました。開発元のVertigo Gamesが手掛けるこの作品は、核戦争後のモスクワ地下鉄を舞台に、謎めいたキャラクター「カーン」の起源に迫る物語を描きます。
プレイヤーは医師セルダーとなり、荒廃した地下鉄施設を探索しながら、超自然的な力に目覚めていく過程を体験します。原作者ドミトリー・グルホフスキー氏が直接ストーリー制作に参加し、VRならではの没入感と共に、Metro本編の5年前を舞台とする重要な物語が展開されます。
発売は2024年11月7日で、対応プラットフォームはPSVR2、Meta Quest 2/3/Pro、Steam VR、Viveport。価格はスタンダードエディションが40ドル(約6,000円)、コスメティックアイテムやコンセプトアートギャラリーへのアクセス権が付属するデラックスエディションが50ドル(約7,500円)となっています。
対応プラットフォーム
- PlayStation VR2
- Meta Quest 2/3/Pro
- Steam VR
- Viveport2
価格
- スタンダードエディション:40ドル(約6,000円)
- デラックスエディション:50ドル(約7,500円)
from ‘Metro Awakening’ Trailer Shows Off First 7 Minutes of Gameplay Ahead of Release This Week
編集部解説
Metro Awakeningは、VRゲームの新たな可能性を示す重要な作品となりそうです。
本作の特筆すべき点は、原作者のドミトリー・グルホフスキー氏が直接ストーリー制作に関わっていることです。これにより、原作の世界観を損なうことなく、VRという新しいメディアに最適化された没入感のある体験が実現されています。
開発を担当するVertigo Gamesは、VRゲーム「Arizona Sunshine」で知られる開発スタジオです。同作で培った高度なVR実装技術を活かし、本作では物理的な動作の自然さを重視した設計がなされています。例えば、バックパックの操作やリロード動作など、現実の動きに近い形でのインタラクションが可能となっています。
注目すべきは、本作がMetroシリーズの重要キャラクターであるカーンの起源を描く物語であることです。これまでのシリーズで謎めいた存在として描かれてきたカーンの背景が、VRならではの没入感のある体験として語られることは、ファンにとって大きな魅力となるでしょう。
技術面では、PSVR2やMeta Quest 3などの最新VRデバイスの性能を最大限に活用しています。特に音響設計については、従来のゲームでよく見られる視覚的なガイド表示を極力排除し、音による誘導を採用することで、より自然な没入感を実現しています。
本作の成功は、今後のVRゲーム開発に大きな影響を与える可能性があります。特に、既存IPのVR化における新しいアプローチとして、単なる移植ではなく、VRの特性を活かした新しいストーリーテリングの手法を示しているといえます。
価格設定(40-50ドル)は、VRゲームとしては比較的高額ですが、提供される内容を考慮すると妥当な範囲といえるでしょう。早期アクセス特典やデラックスエディション特典も、ファンの期待に応える充実した内容となっています。
参考情報
【用語解説】
Metroシリーズ
ロシアの作家ドミトリー・グルホフスキーによるポスト黙示録SF小説が原作。核戦争後のモスクワ地下鉄を舞台にした作品群。
カーン
シリーズの重要キャラクター。超自然的な力を持つ神秘的な存在として描かれる。本作では、その起源が明かされる。
【参考リンク】
【関連動画】
「Metro Awakening」公式ゲームトレイラー