映画『エイリアン』シリーズ初のVRネイティブゲーム「Alien: Rogue Incursion」が、2024年12月19日にリリースされた。開発はVRゲームの名門Surviosが手掛け、没入感の高いホラーFPS体験を約8時間のボリュームで提供する。
製品概要
- 開発元:Survios(カリフォルニア州ロサンゼルス)
- 発売日:2024年12月19日
- 価格:40ドル(約5,800円)
- 対応プラットフォーム:SteamVR、PSVR 2(2024年12月19日)、Quest 3(2025年初旬)
- 対応言語:音声は英語のみ、字幕は12言語対応(日本語含む)
ゲーム内容
- プレイ時間:約8時間
- 主人公:ズラ・ヘンドリックス(元コロニアル・マリーン)
- 舞台:パーダン惑星の研究施設
- 武器:パルスライフル、リボルバー、ショットガン、近接グレネード
from ‘Alien: Rogue Incursion’ Review – A Thrilling but Repetitive Fight Through Xenomorph Hordes
【編集部解説】
映画『エイリアン』シリーズ初のVRネイティブタイトル『Alien: Rogue Incursion』は、映画の世界観とVR技術を見事に融合させた意欲作です。開発を手掛けたSurviosは、『Creed: Rise to Glory』や『The Walking Dead: Onslaught』などのVRゲーム開発で培った経験を活かし、高度な没入感のある体験を実現しました。
本作の技術的な特徴として、ダイナミックローディングシステムの採用により、ロード画面なしでシームレスな探索が可能となっています。また、PSVR2版では、ハプティックフィードバックや高解像度ディスプレイを活用した視覚・触覚体験を提供し、立位、座位など様々なプレイスタイルに対応したVR酔い軽減オプションも実装されています。
戦闘システムは映画の緊張感を巧みに表現しており、ゼノモーフは1-2回の攻撃でプレイヤーを倒せる強さを持ちながら、弾丸に対しては脆いというバランス設計により、常に緊張感のある戦闘を演出しています。一方で、物理ベースの操作システムやインベントリ管理、特にVR空間での武器のリロードや装備の取り扱いには改善の余地があり、セーブポイントが限られていることも、ゲーム体験に影響を与えています。
約8時間のプレイ時間で提供される本作は、大規模IPのVR化における重要な事例となり、単なる移植ではなく、VRの特性を活かした新しい体験の創出に成功。VRゲーム開発の新たな基準となる可能性を示しています。
【参考リンク】
- Survios
2012年設立のVRゲーム開発スタジオ。代表作に『Creed: Rise to Glory』『The Walking Dead: Onslaught』があり、VR業界での実績は高く評価されています。