Last Updated on 2025-02-21 15:21 by admin
韓国のPixelity Inc社は、新世紀エヴァンゲリオンの新作XRゲームを開発中であることを発表した。カラー(Khara, Inc.)とライセンス契約を締結し、3部作の第1作目として2026年のリリースを目指している。
主な要点は以下の通り:
– 発表時期:2024年2月
– 開発:Pixelity Inc(韓国)
– ライセンス:Khara, Inc.
– プラットフォーム:次世代XRプラットフォーム向け
– リリース予定:2026年
– 形式:アクションアドベンチャー
– 特徴:オリジナルキャラクター操作、TVアニメ全26話ベース
from Neon Genesis Evangelion Is Getting An Official XR Game Next Year
【編集部解説】
エヴァンゲリオンのXRゲーム化は、単なるアニメIPの活用を超えた、次世代エンターテインメントの新たな挑戦として注目されます。本作の開発を手がけるPixelity Inc社は、韓国のXRコンテンツ開発において、特にアニメIPの立体視化技術に定評がある企業です。同社が持つ没入型体験の技術と、エヴァンゲリオンの世界観が融合することで、かつてないエンターテインメント体験が生まれる可能性を秘めています。
特筆すべきは、本作が単なるVRアトラクションではなく、TVアニメ全26話の世界観を基にした本格的なゲームタイトルとして開発されている点です。プレイヤーは独自のキャラクターとしてNERVに所属し、シンジやレイといったおなじみのキャラクターとの交流や、使徒との戦闘を体験できます。これは、「エヴァンゲリオンの世界に生きる」という多くのファンの夢を、最新のXR技術で実現しようという野心的な試みと言えるでしょう。
現在のXR市場は、大きな転換期を迎えています。Meta Quest 3は従来比4倍の解像度を実現し、Apple Vision Proは空間コンピューティングという新しい概念を提示しました。2026年の本作リリースまでに、さらなるハードウェアの進化が期待されます。特に注目すべきは、触覚フィードバック技術の発展です。エントリープラグでの神経接続や、エヴァンゲリオンのダメージを実感として感じ取るシステムなど、作品の重要な要素を体感的に表現できる可能性が広がっています。
さらに、3部作という野心的な展開は、単なるゲームシリーズを超えた可能性を示唆しています。XR技術の進化に合わせて、各作品で異なるアプローチや新しい体験を提供することで、エヴァンゲリオンIPの新たな価値創造につながる可能性があります。
本作の成功は、日本のアニメIPのXR展開における重要なマイルストーンとなるでしょう。特に、物語性の強いアニメ作品をインタラクティブなXR体験として再構築する手法は、今後の業界標準となる可能性を秘めています。
2026年のリリースに向けて、私たちはこの革新的なプロジェクトの進展を注意深く見守っていきたいと思います。エヴァンゲリオンというIPと最新のXR技術の融合が、どのような新しいエンターテインメントの地平を切り開くのか、大きな期待が寄せられています。
【用語解説】
XR(クロスリアリティ)
VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)を包括する概念。現実世界と仮想世界を融合させる技術の総称です。
Pixelity Inc
韓国・ソウルに本社を置くXRコンテンツ開発企業。アニメIPのXR化を得意とし、独自の没入型体験技術を持つ。
Khara, Inc.(カラー)
庵野秀明氏が設立したアニメーション制作会社。エヴァンゲリオン新劇場版シリーズの制作を手がけ、IPの管理も行う。
【参考リンク】
株式会社カラー 公式サイト(外部)エヴァンゲリオンシリーズを手がける制作会社。最新の企画や展開についての情報を発信
EVANGELION OFFICIAL SITE(外部)エヴァンゲリオン公式サイト。作品情報やグッズ、イベント情報などを網羅的に掲載