Last Updated on 2025-01-15 12:27 by admin
イーロン・マスク率いるxAIが、生成AI「Grok」のWeb版サービス開始を示唆する動きを見せています。
同社の公式Xアカウントが「can’t believe this website is free」と投稿し、grok.comへのリンクを共有しました。
Web版の意味するもの
プラットフォーム独立性の確保
- Xプラットフォームからの独立?
- ブラウザベースでの広範なアクセス提供
- マルチデバイス対応の実現
Web版の展開は、GrokをXプラットフォームの単なる機能から、独立した生成AIサービスへと進化させる重要なステップとなります。これにより、Xのアカウントを持たないユーザーでもGrokのサービスにアクセスできるようになる可能性が高まっています。
記者が実際に試してみた
URLにカミングスーンとあるので、予告だけのサイトだと思ったが・・・
もうすぐエックスが完成するぞ!という感じのロゴがマウスオーバーでウネウネ動くのが印象的。

右上を見るとSign inとあるので、少し期待しながらSign inしてみる。

XのアカウントでSign inして、ログインしたところ(ほんの少し期待しながら)

右上のSign inがLog outに変わりました!(まぁそれだけなんだけど)
ウェブ上で使える(ようになる)Grok!今後に期待です。
現在のGrokの展開状況についてまとめ
- X(旧Twitter)プラットフォーム内での提供
- iOSアプリ版(米国、オーストラリア、インド等で展開)
- 準備中のWeb版(grok.com)
2024年12月に実施された無料化以降、Grokは急速にその提供範囲を拡大しています。当初Xプレミアム会員限定だったサービスが、現在では基本機能を無料で提供する形に進化[。さらに2025年1月にはiOSアプリを一部地域でリリースし、今回のWeb版の展開へと続いています。
Grokの技術的特徴と差別化要素
Grok-2の主要機能
- 従来版より3倍高速な処理速度
- リアルタイムな情報分析能力
- マルチモーダル機能(テキスト・画像生成)
- ウィットに富んだ対話能力
特筆すべきは、Grokの「リアルタイム性」です。Xプラットフォームとの連携により、最新の情報をリアルタイムで分析・提供できる点は、他の生成AIにない強みとなっています。
Grok無料版の利用制限と展望
現行の無料版制限
機能 | 制限内容 |
---|---|
メッセージ送信 | 2時間ごとに最大10回 |
画像生成 | 1日3回まで |
Web版でも同様の制限が設けられる可能性が高いものの、これらの制限は一般ユーザーの基本的な利用には十分な範囲と考えられます。
Web版をきっかけに無料版でできることが増えるのかどうか注目です。
まとめ
マスクの強気な姿勢の裏には、ChatGPTやGeminiに対抗するための戦略的な意図が見え隠れします。無料のWeb版提供により、「エリート向け」とされる既存のAIサービスに対して、より開かれたプラットフォームを目指す姿勢を示しています。
批判を恐れず「真実の追求」を掲げるマスクの挑戦が、AI業界にどのような波紋を投げかけるのか、目が離せない展開となっています。