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ーTech for Human Evolutionー

OpenAI ChatGPT、自律型AIエージェント機能『Tasks』を発表 ─ デジタル秘書の未来形が姿を現す

 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-01-15 18:10 by admin

OpenAIは2025年1月14日、ChatGPTの新機能「Tasks」のベータ版の提供を開始した。この機能はChatGPT Plus(月額20ドル)、Team、Pro(月額200ドル)の有料サブスクライバーが利用できる。

主な機能と仕様
– 将来のアクションやリマインダーをスケジュール設定可能
– 一回限りまたは定期的なタスクを設定可能
– 同時に実行可能なタスク数は最大10個まで
– ウェブ、デスクトップ、モバイルで通知を受信可能
– 「4o with scheduled tasks」モデルで利用可能

from ChatGPT can now handle reminders and to-dos

【編集部解説】

ChatGPT Tasksの登場は、AIアシスタントの進化における重要な転換点であると同時に、実用的なビジネスツールとしての可能性を大きく広げるものです。

特に注目すべきは、この機能がビジネスワークフローに与えるインパクトです。例えば、HR部門では定期的な従業員フィードバックの収集や、採用活動における候補者へのフォローアップなど、時間に依存する業務を自動化できます。また、マーケティング部門ではSEO分析レポートの定期生成や、ソーシャルメディアの投稿スケジューリングにも活用できます。

さらに興味深いのは、この機能が次世代AIエージェント「Operator」への布石となっている点です。Operatorは2025年1月中に発表予定で、ブラウザ上での作業を自律的に実行できる機能を備えています。これにより、コーディングや旅行予約など、より複雑なタスクの自動化が可能になります。

ただし、現状のTasksには重要な制限もあります。同時に実行できるタスクは10個までで、また、WindowsアプリのサポートはQ1末までお待ちいただく必要があります。セキュリティの観点からも、プロンプトインジェクション対策は継続的な課題となっています。

特筆すべきは、この機能がビジネスにもたらす経済的インパクトです。TechTargetの分析によると、特に法務、コンプライアンス、カスタマーサポート分野での業務効率化が期待されています。例えば、Octopus Energyでは、GPT搭載チャットボットにより顧客問い合わせの44%を自動化し、約250人分の支援業務を削減することに成功しています。

このように、ChatGPT Tasksは単なるリマインダー機能を超えて、ビジネスプロセスの自動化と効率化を実現する強力なツールとなる可能性を秘めています。

【編集部追記】

本日リリースされたこの機能、実際に使ってみたところまだ、実用的な段階に至ってはないなと感じました。β段階でのリリースということもあり、これから少しずつ少しずつアップデートが反映されていくようです。
実際に使えたユーザーも、少ないながらもXでチラホラいました。
βが終わり、本格的なリリースを迎えれば生活の中で使っていくユーザーも増えていくのではないでしょうか

【用語解説】

AIエージェント
人間の指示を理解し、複数のステップを必要とする作業を自動的に処理するAIシステム。秘書のような役割を果たします。

プロンプトインジェクション
AIシステムの安全性制限を回避して意図しない動作を引き起こす攻撃手法。AIエージェントの自律性が高まるほど、このリスクへの対策が重要になります。

【参考リンク】

  1. ChatGPT公式サイト(外部)
    OpenAIが提供する最新のAIチャットボット。
  2. OpenAI Blog(外部)
    OpenAIの最新技術動向や研究成果、新機能のアップデート情報を提供するブログ

【参考動画】

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乗杉 海
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