innovaTopia

ーTech for Human Evolutionー

Google NotebookLM、ついにモバイルアプリ化へ – 5月20日リリースでAI研究アシスタントが外出先でも活躍

Google NotebookLM、ついにモバイルアプリ化へ - 5月20日リリースでAI研究アシスタントが外出先でも活躍 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-05-03 10:26 by admin

Googleの研究支援AI「NotebookLM」のモバイルアプリ版が、2025年5月20日にリリースされる予定です。現在、App StoreとGoogle Play Storeで事前登録の受付が開始されており、Android版は登録すると提供開始時に自動でダウンロードされる仕組みとなっています。リリース予定日の5月20日はGoogle I/O 2025の初日にあたります。

NotebookLMは、PDFやテキスト、WebサイトのURLなどを「ソース」として指定すると、それらの内容を読み取ったAIがユーザーの問いかけに対応するツールです。2023年のGoogle I/Oで初めて発表され、その後機能が拡充されてきました。

モバイルアプリ版の主な機能としては、ウェブ版で作成したノートブックの表示、各ノートブックにアップロードした情報源の表示、「Audio Overview(音声概要)」機能の利用などがあります。特にAudio Overview機能は、アップロードした文書の内容をポッドキャスト形式で要約するもので、外出先でも聴くことができる点が大きな特徴となっています。

また、Googleは近年NotebookLMの多言語対応を拡張しており、Audio Overview機能は50以上の言語に対応しています。日本語にも対応しているため、日本のユーザーも活用できます。

NotebookLMはGeminiモデルを活用しており、大量の文書を横断分析する能力を持っています。このアプリは研究者や学生だけでなく、ビジネスパーソンにも活用されており、インタビューの文字起こしの要約や編集、営業電話の分析などにも利用されています。

from:You can now pre-order the NotebookLM app on the App Store

【編集部解説】

GoogleのNotebookLMがついにモバイルアプリとして登場します。これまでウェブブラウザでしか利用できなかったこの強力な研究支援ツールが、2025年5月20日からスマートフォンやタブレットでも使えるようになります。

NotebookLMは2023年のGoogle I/OでProject Tailwindとして初めて紹介され、同年12月に正式名称でリリースされました。当初は実験的なプロジェクトでしたが、徐々に機能が拡充され、Googleの重要なAIプロダクトへと成長してきました。

このツールの最大の特徴は、ユーザーが選んだ情報源(PDF、ウェブサイト、YouTube動画、テキストなど)に基づいてAIが回答を生成する「ソースグラウンディング」機能です。これにより、AIの回答が具体的にどの情報源のどの部分に基づいているかが明示され、AIの幻覚(ハルシネーション)のリスクを低減しています。

特に注目すべきは「Audio Overview(音声概要)」機能でしょう。これは2024年9月に追加された機能で、アップロードした文書の内容をAIが分析し、2人のAIホストによる対話形式のポッドキャストとして要約してくれます。この機能は50以上の言語に対応が拡大され、日本語でも利用できるようになりました。

今回のモバイルアプリ化により、これまでデスクトップでしか十分に活用できなかったNotebookLMの機能が、いつでもどこでも利用可能になります。特にAudio Overview機能はオフライン再生やバックグラウンド再生に対応するため、通勤・通学中や移動時間などを有効活用できるようになるでしょう。

アプリのインターフェースは、「Recent(最近)」「Shared(共有)」「Title(タイトル)」「Downloaded(ダウンロード済み)」のタブで構成され、各ノートブックにはAudio Overviewを再生するための目立つ再生ボタンが配置されています。また、システムの共有メニューからPDFなどの情報源を直接NotebookLMに送信できる機能も搭載されています。

このアプリの登場は、AIツールの利用シーンを大きく広げる可能性を秘めています。例えば、会議の議事録や学術論文、ニュース記事などを移動中に「聴く」という新しい情報取得スタイルが一般化するかもしれません。また、多言語対応により、言語の壁を越えた情報アクセスも容易になります。

一方で、AIが生成する要約や解説が常に正確とは限らないという点には注意が必要です。Google自身も「生成される対話は、トピックに関する包括的または客観的な見解ではなく、単にアップロードした情報源の反映に過ぎない」と説明しています。

NotebookLMアプリは、5月20日のGoogle I/O 2025の初日にリリースされる予定です。現在、App StoreとGoogle Play Storeで事前登録を受け付けており、登録しておくと当日に自動でダウンロードされます。

今後のGoogle I/O 2025では、NotebookLMの新機能や将来の展望についてさらに詳しい情報が公開される可能性が高いでしょう。AIツールの進化に関心のある方は、ぜひチェックしてみてください。

【用語解説】

NotebookLM
Googleが開発した研究支援AI。ユーザーがアップロードした文書(PDF、ウェブページ、YouTube動画など)を分析し、その内容に基づいて質問に回答したり要約を生成したりするツール。従来のAIと異なり、特定の情報源に基づいた回答を提供する「ソースグラウンディング」が特徴です。

Audio Overview
NotebookLMの機能の一つで、アップロードした文書の内容をAIが分析し、2人のAIホストによる対話形式のポッドキャストとして要約してくれる機能。まるで専門家が解説する番組のような形式で情報を聴くことができます。

ソースグラウンディング
AIの回答が具体的にどの情報源のどの部分に基づいているかを明示する技術。これにより、AIの回答の信頼性を確認しやすくなり、いわゆる「AIの幻覚(ハルシネーション)」のリスクを低減できます。

Google I/O
Googleが毎年開催する開発者向けカンファレンス。新製品や新技術の発表の場として知られています。2025年は5月20日から開催予定です。

Gemini
Googleの最新の大規模言語モデル(LLM)。NotebookLMはGemini 1.5 Proを活用しています。

【参考リンク】

NotebookLM公式サイト(外部)
Googleが提供する研究支援AIツール。PDFやYouTube動画などをアップロードし、AIによる要約や質問応答が可能。

Google AI Blog(外部)
GoogleのAI関連の最新情報や技術解説が掲載されているブログ。NotebookLMの新機能などもここで発表される。

Google Workspace(外部)
Googleのオフィススイートサービス。NotebookLMはGoogleの重要なAIプロダクトとして位置づけられている。

【参考動画】

【編集部後記】

NotebookLMのモバイルアプリ化は、移動時間を知的好奇心の時間に変える可能性を秘めています。通勤電車の中でAudio Overviewを聴きながら、最新の研究論文や長文記事の要点を把握する–そんな新しい情報収集スタイルに興味はありませんか? また、どんな場面でこのアプリを活用したいと思いますか? 学習、仕事、趣味など、皆さんのアイデアをSNSで #NotebookLM活用法 のハッシュタグとともに共有していただけると嬉しいです。新しいAIツールとの付き合い方を、一緒に探っていきましょう。

【関連記事】

AI(人工知能)ニュースをinnovaTopiaでもっと読む

投稿者アバター
TaTsu
デジタルの窓口 代表 デジタルなことをまるっとワンストップで解決 #ウェブ解析士 Web制作から運用など何でも来い https://digital-madoguchi.com
ホーム » AI(人工知能) » AI(人工知能)ニュース » Google NotebookLM、ついにモバイルアプリ化へ – 5月20日リリースでAI研究アシスタントが外出先でも活躍