Last Updated on 2024-09-04 16:01 by admin
OpenAIのCEOサム・アルトマンの意味深なツイート
2024年4月30日、OpenAIのCEOサム・アルトマンが「I have a soft spot for gpt2」(私はgpt2に愛着があるのです)と意味深なツイートを行いました。注目すべき点は、「gpt-2」ではなく「gpt2」とハイフンを外した表記が使われていることです。これはGPT-2そのものを指しているのではなく、GPTアーキテクチャの次世代バージョンを指しているのでは?とネットを騒がせています。
このツイートの投稿タイミングが、Chatbot Arenaに突如「gpt2-chatbot」が登場し大きな注目を集めた時期と重なっていることから、アルトマンCEOがgpt2-chatbotの存在に何らかの形で言及したのではないかとネット上で騒然としています。
Chatbot Arenaとは
Chatbot Arenaは、大規模言語モデル(LLM)の性能を比較評価するためのオープンなベンチマークプラットフォームです。主な特徴は以下の通りです。
- クラウドソーシングによる評価方式を採用。誰でもアクセスし、LLMの性能比較に参加できる。
- ユーザーには2つの匿名のLLMが提示され、同じ質問に対する両者の回答を比較して投票する。
- 投票後に初めてLLMの名前が明かされる。ブランドに惑わされない公正な評価が可能。
- GPT-4、Claude、Anthropic、Llama、Vicunaなど、10種類以上の著名なLLMが参加。
リーダーボードを見ると、AnthropicのClaude 3シリーズが高評価を得ており、GPT-4を上回る結果となっています。
謎の「gpt2-chatbot」の出現と退場
4月29日深夜から突如Chatbot Arenaに登場した「gpt2-chatbot」は、GPT-4やClaude 3を上回る高い性能を示し、大きな注目を集めました。しかし、現在ではChatbot Arenaで利用できなくなっています。

その正体については、以下のような可能性が指摘されています。
- まだ正式リリース前の開発中モデルであり、テスト目的で一時的に公開されただけだった
- 予想外の注目を集めたため、正式発表までひっそりと取り下げることにした
- モデルに何らかの問題や不具合が見つかったため、修正のために非公開にした
- OpenAIが極秘に開発中の「GPT-5」の先行リリース版だった
gpt2-chatbotの正体や現状については、OpenAIやLMSYS Orgからの公式発表を待つ必要がありそうです。
AIチャットボットの熾烈な性能競争
Chatbot Arenaでは、GPT-4やClaude 3に次ぐ高性能なLLMが次々と登場しています。gpt2-chatbotの出現とその謎めいた退場は、AIチャットボットの性能競争が一層熾烈さを増していることを物語っています。
各社は最新の技術を武器に、人間に匹敵する対話能力を目指しています。一方で、AIの倫理的課題や制御問題も指摘されており、開発競争と並行して、AIの健全な発展に向けた取り組みも重要になってくるでしょう。
gpt2-chatbotの行方が注目される中、次なる覇者の登場に期待が高まっています。AIチャットボットの進化に、世界中が注視しています。
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【参考リンク】
Chatbot Arenaオフィシャルサイト(外部)