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GPT-5がついにリリース?噂と憶測を検証する

 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2024-05-01 17:23 by admin

GPT-5 turboが今夜にもリリースされるのではないかという噂でもちきりです。
何かリークがあったのか…また、GPT-5とは何ができるAIなのか探ってみました。

噂の根拠

OpenAIのCEO、サム・アルトマンは、2023年11月のFinancial Timesのインタビューで、GPT-4の後継モデルであるGPT-5の開発に着手していることを明らかにしました。 しかし、具体的なリリース時期は示されませんでした。

一方、最近ではマイクロソフトの公式ページに「GPT-5 Turbo」への言及があり、一部ユーザーからリーク情報があったことで、GPT-5のリリース噂が広がっています。 マイクロソフトは1月に個人ユーザー向けの新サービス「Copilot Pro」を発表し、GPT-4やGPT-4 Turboへの優先アクセスを提供すると説明しています。この中に「GPT-5 Turbo」の文言が含まれていたことから、GPT-5の統合が示唆されたと考えられています。

有識者の見解、専門家の予測

GPT-5については、AI研究者や技術者から様々な見解が示されています。多くの専門家は、GPT-5がGPT-4を上回る大幅な性能向上を実現すると予測しています。

まず、推論能力の飛躍的な向上が期待されています。GPT-4は「極めて限られた」推論能力しかないとAlmtanが指摘していますが、GPT-5ではこの点が大きく改善される見込みです。 推論を適切に行えるようになれば、GPT-5は単なる知識の出力にとどまらず、より高度な課題解決が可能になると考えられています。

また、マルチモーダル入力への対応も有力視されています。GPT-4は主にテキスト入力に特化していましたが、GPT-5では音声、画像、動画などのモーダリティを組み合わせた入力を受け付けられるようになる可能性があります。 これにより、GPT-5はより自然な対話やマルチメディアコンテンツの生成が可能になると期待されています。

さらに、GPT-5ではパーソナライゼーション機能の強化も予想されています。ユーザーの嗜好や文体に合わせて、GPT-5の出力をカスタマイズできるようになれば、より親和性の高い対話が実現できます。 企業ではカスタマーサポートの品質向上、個人ではクリエイティブな創作活動の促進など、様々な活用が期待できそうです。

一方で、リリース時期については見解が分かれています。一部の専門家は2024年内のリリースを予想していますが、 多くは2025年以降を見込んでいます。 GPT-4の開発に2年以上を要したことを考えると、GPT-5の本格的なリリースまでにはまだ時間がかかる可能性が高いと言えるでしょう。

AI業界のリリース合戦

GPT-5をめぐる動きは、AI業界における熾烈な新モデルリリース競争の一部と言えます。OpenAI、Google、Microsoftなどの主要企業は、最新のAI技術を武器に、ユーザー獲得を狙った攻勢を強めています。

OpenAIは、GPT-3、GPT-4と革新的な言語モデルを次々とリリースし、AI分野での存在感を高めてきました。GPT-5の開発着手を公表したのも、この流れの中にあると考えられます。

一方のGoogleは、自社のAI技術「LaMDA」を前面に押し出し、ChatGPTに対抗する戦略を鮮明にしています。LaMDAの性能向上と並行して、マルチモーダル対応の強化にも注力しているとされています。

Microsoftは、OpenAIとの提携を生かし、自社サービスへのAI統合を進めてきました。今回の「Copilot Pro」は、GPT-5への優先アクセスを売りにした、個人ユーザー獲得の切り札と位置付けられています。

こうした企業間の熱い競争は、AI技術の進化を加速させる一方で、倫理的な懸念も生じさせています。新モデルの性能が高まれば高まるほど、プライバシーやセキュリティ、公平性といった課題が深刻化するためです。

Copilot Proの詳細とインプリケーション

Microsoftが発表した「Copilot Pro」は、個人ユーザー向けの高付加価値プランです。月額20ドルの有料サービスとなっています。

Copilot Proの最大の売りは、ピーク時のGPT-4とGPT-5 Turboへの優先アクセスが含まれる点です。 GPT-4は現在最も優れた言語モデルの一つですが、GPT-5ではさらなる性能向上が期待されています。推論能力の飛躍的な向上に加え、マルチモーダル対応やパーソナライズ機能の強化が有力視されています。

Copilot Proでは、こうした最新のAI技術を、個人のユーザーが優先的に活用できるようになります。生産性の向上はもちろん、創造的な活動における新たな可能性が開かれると考えられています。

また、Copilot Proには旧Bing Image Creatorの後継「Designer」での高速な画像生成機能も含まれています。最大100ブーストを適用できるため、クリエイティブな画像制作がスピーディーに行えるようになります。

さらに、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookといった主要なOfficeアプリでCopilotが利用可能になる点も大きな特徴です。 ドキュメント作成や資料制作、メール対応など、様々な業務でAIアシストが活用できるようになります。

こうした高度な機能を個人ユーザーに提供することで、Microsoftはユーザー獲得を狙っていると考えられます。AI技術の民主化を推し進め、個人の創造性と生産性を加速させることが目的だと言えるでしょう。

一方で、GPT-5 Turboへの言及については、一部で前もって発表してしまった可能性があると指摘されています。GPT-5の正式リリースは2025年以降になる可能性が高いことを考えると、Microsoftが戦略的にリリースを示唆した可能性は否定できません。

【後編】(続)GPT-5 Turboへの期待と懸念

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荒木 啓介
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