Last Updated on 2025-06-08 16:15 by admin
ビットコインが2025年6月7日時点で105,810ドルで取引される中、年末までの150,000ドル到達可能性について技術分析が示された。
Cointelegraphの分析では、ビットコインが112,000ドルの史上最高値から105,000ドル以下に急落し、逆カップアンドハンドルパターンを形成している。
100,800ドルのネックライン割れで91,000ドルまで下落する可能性があり、これは200日指数移動平均と一致する。週足チャートでは2021年サイクル天井と同様の弱気RSIダイバージェンスが発生し、200週移動平均の64,000ドル付近まで52%下落する可能性を示唆している。
ベテラントレーダーのピーター・ブラントは2025年5月分析で上昇ウェッジパターンを特定し、8月または9月までに125,000ドル〜150,000ドルのサイクル天井到達にはパラボリックトレンドライン奪還が必要と警告した。
一方でBitfinexアナリストは6月に120,000ドル〜125,000ドル到達を予測し、アナリストのトニー・セベリーノは強気フラッグ構造から150,000ドル予測を維持している。
From: Is a Bitcoin price rally to $150K possible by year’s end?
【編集部解説】
Bitfinexアナリストは6月5日、米雇用統計の結果次第でビットコインが6月に120,000ドル〜125,000ドルに上昇する可能性があると予測しました。これは105,000ドル以上のサポート維持が条件となっています。一方、Cointelegraphの6月7日記事では、同じ期間により慎重な見方を示しており、市場の不確実性を反映しています。
技術分析の複雑性
2021年サイクル天井との類似性について、当時のRSIダイバージェンスは確かに61%の大幅調整を予告していました。しかし現在の市場構造は2021年当時と大きく異なります。2024年4月の半減期から1年が経過し、価格は半減期当日の63,762ドルから31%上昇している状況です。
機関投資家参入の影響
2025年6月時点でビットコインは約1,400万円台(約105,000ドル)の高値圏で推移しており、機関投資家の継続的な参入が価格を下支えしています。従来の個人投資家中心の市場から、機関投資家が主導する成熟した市場への転換が進んでいます。
長期予測の分散
ファンドストラット社のトム・リー氏は2025年末250,000ドル到達を予測する一方、より保守的な予測では120,000ドル〜125,000ドルのレンジが示されています。経済予測会社の分析では、2025年12月末に約295,000円(約200,000ドル相当)という予測も存在します。
マクロ経済環境の重要性
世界的な貿易摩擦、インフレ、潜在的な経済減速への懸念が暗号資産市場に影響を与えています。特に金利政策の変更は、リスク資産としてのビットコインに直接的な影響を与える可能性が高く、これらの外部要因が価格形成において重要な役割を果たしています。
市場成熟度の進展
4回目の半減期から1年が経過し、ビットコインの市場基盤は着実に強化されています。価格のボラティリティは依然として高いものの、長期的な上昇トレンドは維持されており、1,100万円台のサポートラインが機能している状況です。
【用語解説】
RSI(相対力指数)
0から100の範囲で表示される技術指標で、価格の上昇・下降の勢いを測定する。70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされる。
RSIダイバージェンス
価格とRSIが異なる方向に動く現象。価格が高値を更新してもRSIが下降する弱気ダイバージェンスは、価格下落の前兆とされる。
逆カップアンドハンドルパターン
逆U字型の「カップ」と小さな上昇「ハンドル」で構成される弱気チャートパターン。ネックライン割れで大幅下落を示唆する。
200日指数移動平均(200日EMA)
過去200日間の価格データを指数的に重み付けした移動平均線。長期トレンドの判断に使用される重要な技術指標。
パラボリックトレンドライン
放物線状に上昇する強力な上昇トレンドを示すライン。このラインを下回ると強気相場の終了を示唆する可能性がある。
強気フラッグパターン
旗竿のような急上昇後の横ばいまたは軽微な下落で形成されるパターン。ブレイクアウト後の継続的な上昇を示唆する。
半減期
ビットコインのマイニング報酬が半分になるイベント。約4年ごとに発生し、供給減少により価格上昇要因とされる。2024年4月19日に4回目の半減期が実施された。
【参考リンク】
Bitfinex(外部)
香港拠点の大手暗号資産取引所。機関投資家向けサービスに強み
Cointelegraph(外部)
暗号資産・ブロックチェーン業界の世界最大級メディア
TradingView(外部)
世界最大級のチャート分析プラットフォーム
Fundstrat Global Advisors(外部)
トム・リー氏が共同創設者を務める投資調査会社
CoinPost(外部)
日本最大級の暗号資産・ブロックチェーン情報メディア
【参考動画】
【参考記事】
BTC、6月に12万5000ドル達成を予測|新しい仮想通貨も急浮上(外部)
Bitfinexアナリストによる6月の120,000ドル〜125,000ドル予測
ビットコイン300万ドル到達の可能性は? 著名アナリストトム・リーが予測(外部)
ファンドストラット社のトム・リー氏による2025年末250,000ドル到達予測
4回目半減期から1年経過 ビットコイン、市場成熟と基盤強化進む=レポート(外部)
2024年4月19日の半減期から1年経過時点での市場分析
ビットコイン(仮想通貨BTC)の今後は?2025年価格予想や将来性を解説(外部)
2025年6月時点で約1,400万円台の高値圏推移と分析
ビットコイン価格予測: ビットコインはどこまで上がるのか?(外部)
2025年の月別価格予測。12月末に97,378ドル〜125,870ドルのレンジ予測
【編集部後記】
ビットコインの価格予測を巡って専門家の見解が大きく分かれている現在、皆さんはどのような投資戦略を考えていらっしゃいますか?Bitfinexの短期強気予測と、Cointelegraphの慎重な技術分析、どちらがより説得力を持つと感じられるでしょうか。
また、半減期から1年経過という節目において、従来の4年サイクル理論は今回も有効だと思われますか?ぜひSNSで皆さんの考えをお聞かせください。