Last Updated on 2024-06-29 13:40 by admin
サイバーセキュリティのベテランであるケビン・マンディアが、サイバーセキュリティのイノベーションと起業家を支援することに特化したベンチャーキャピタルファーム、Ballistic Venturesのジェネラルパートナーに就任した。マンディアは、30年以上にわたりサイバー脅威と戦うことで知られる世界的に認識された専門家である。2004年には、著名なサイバーセキュリティ会社Mandiantを創業し、2013年にFireEyeによって買収されるまでCEOを務めた。2016年にFireEyeのCEOに就任し、2021年には同社の分割と社名変更を指揮し、2022年にGoogleによる成功した買収を経験した。最近では、Google Cloud内でのアドバイザリー役割に移行し、Google Public Sectorのボードにも参加している。
2023年には、ジョー・バイデン大統領によって国家安全保障電気通信諮問委員会(NSTAC)のメンバーに任命され、サイバーセキュリティとインフラストラクチャセキュリティエージェンシー(CISA)のサイバーセキュリティ諮問委員会のメンバーでもある。以前は、Sytexのセキュリティコンサルティング部門(Lockheed Martinに買収された)やFoundstone(McAfeeに買収された)で上級職を務め、アメリカ空軍でペンタゴンのコンピュータセキュリティオフィサー、その後はアメリカ空軍特別捜査局の特別捜査官としても活動した。
Ballistic Venturesは、マンディアとBarmak Meftah、Ted Schlein、Jake Seid、Roger Thorntonによって2021年に共同設立された。マンディアは、Mandiant(現在はGoogle Cloudの一部)のCEOとして、Ballisticの共同創業者兼ストラテジックパートナーとしても活動し、SpecterOpsなどへの投資をリードし、現在はAletheaなどのポートフォリオ企業のボードオブザーバーを務めている。
Ballistic Venturesは、サイバーセキュリティとサイバー関連企業に特化した初期段階のベンチャーキャピタルファームであり、パートナーはサイバー脅威に対抗するための長年の経験を持つ。同ファームは、Aembit、Alethea、ArmorCode、AuthMind、Codezero、Concentric AI、Mimic、Nudge Security、Oligo、Pangea、Perygee、Reach Security、SpecterOps、Talon (PANW)、Veza、WitnessAIなどをポートフォリオに含む。
【ニュース解説】
サイバーセキュリティ分野で30年以上の経験を持つベテラン、ケビン・マンディアが、サイバーセキュリティのイノベーションと起業家を支援することに特化したベンチャーキャピタルファーム、Ballistic Venturesのジェネラルパートナーに就任しました。マンディアは、2004年にMandiantを創業し、その後FireEyeに買収され、2022年にはGoogleによる買収を経験するなど、サイバーセキュリティ業界での豊富な経験と実績を持っています。また、アメリカ空軍での勤務経験もあり、国家安全保障電気通信諮問委員会(NSTAC)やサイバーセキュリティとインフラストラクチャセキュリティエージェンシー(CISA)の諮問委員会のメンバーとしても活動しています。
Ballistic Venturesは、サイバーセキュリティ分野における革新的なアイデアや企業に資金を提供し、成長を支援することを目的としています。このファームは、サイバーセキュリティ業界での長年の経験を持つ専門家たちによって設立され、AembitやAletheaなど、多数の企業に投資しています。
マンディアのBallistic Venturesへの参加は、彼の豊富な経験と専門知識が、新たなサイバーセキュリティ企業の発掘と育成に大きく貢献することが期待されます。彼のリーダーシップのもと、Ballistic Venturesは、サイバーセキュリティ分野でのイノベーションを加速し、より安全なデジタル環境の実現に向けた取り組みを強化することでしょう。
この動きは、サイバーセキュリティ業界におけるイノベーションの促進に寄与するだけでなく、将来のサイバー脅威に対するより効果的な対策の開発にも繋がります。また、起業家や新興企業にとっては、マンディアのような経験豊富な専門家からの支援と指導を受けられる機会が増えることで、成功の可能性が高まると言えます。
しかし、サイバーセキュリティ分野におけるイノベーションは、新たな技術や手法の開発に伴うリスクも伴います。例えば、新技術が悪用される可能性や、プライバシーへの影響など、様々な課題が存在します。これらの課題に対処するためには、技術開発と同時に、倫理的なガイドラインの策定や、法規制の整備など、多角的なアプローチが必要になるでしょう。
長期的には、マンディアのような業界のリーダーが支援するイノベーションによって、サイバーセキュリティの分野はより進化し、脅威に対する防御能力が向上することが期待されます。これにより、個人や企業、さらには国家レベルでのセキュリティが強化され、サイバー空間の安全性が高まることに繋がるでしょう。
from Cybersecurity Veteran Kevin Mandia Named General Partner of Ballistic Ventures.