スマートフォンからほぼ姿を消した物理キーボードを残しながら、画面はE PaperからOLEDへ。Minimal Phone 2は、初代が掲げたスマートフォンの使いすぎを抑える設計思想を受け継ぎつつ、より日常的に使いやすい端末へ変わろうとしています。その変化は何をもたらすのでしょうか。
The Minimal Companyが第2世代スマートフォン「Minimal Phone 2」を発表した。初代のE PaperディスプレイからOLEDへ変更し、5Gに対応する一方、特徴だった物理QWERTYキーボードは改良して継続する。
筐体は小型化され、アルミニウム製ボディを採用。ソフトウェアも改善される。Kickstarterキャンペーンでは、3.92インチ・90Hz OLEDディスプレイやMediaTek Dimensity 8300チップ、価格(256GB版599ドル〜、Founders Edition899ドル)、発売時期(2026年12月出荷予定)などの詳細仕様も公開されている。
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Minimal Phone 2 Unveiled: OLED Display and QWERTY Keyboard
【編集部解説】
初代Minimal Phoneで特徴的だったのは、物理QWERTYキーボードだけではありません。4.3インチ、600×800ピクセルの白黒E Paperディスプレイを採用し、一般的なスマートフォンとは異なる使い方を意図した端末でした。
The Minimal Companyは、E Paperディスプレイや物理キーボードを、スマートフォンによる不要なスクロールや注意の分散を減らし、集中や生産性につなげる要素として位置付けています。
Minimal Phone 2では、このE PaperディスプレイをOLEDへ変更し、5Gにも対応します。これらはThe Minimal Companyの公式動画でも明らかにされています。
E Paperは一般的な液晶やOLEDとは異なり、表示内容の保持に必要な消費電力を抑えられ、読書のように画面の変化が少ない用途との相性に優れています。一方で、高速なスクロールや動画など、頻繁に画面を書き換える用途には向きにくいという特性があります。
OLEDへ変更することで、動画や一般的なアプリの表示、スクロールを伴う操作などは、初代より扱いやすくなると考えられます。
その一方で、E Paperというハードウェア上の制約自体が、初代Minimal Phoneの「つい画面を見続けてしまう」という使い方を抑える役割も担っていました。
つまりMinimal Phone 2は、単に画面性能を向上させたモデルというより、初代とは異なるバランスを選んだ端末と見ることができます。
残された物理キーボードが第2世代の中心になる
一方、物理QWERTYキーボードは第2世代でも継続されます。
The Minimal Companyの公式ページでは、Minimal Phone 2について小型化された筐体、改良されたキーボード、アルミニウム製ボディ、改善されたソフトウェアを明らかにしています。
ここから見えてくるのは、初代の特徴をそのまますべて残すのではなく、物理キーボードを製品の核として残す方向性です。
初代Minimal Phoneは、E PaperとQWERTYキーボードという二つの珍しい要素を組み合わせていました。第2世代ではE PaperをOLEDへ変更するため、製品の個性を担う要素として物理キーボードの存在感はさらに大きくなります。
タッチスクリーン入力ではなく、メッセージやメールなどを物理キーで入力したいユーザーにとっては、ここがMinimal Phone 2を選ぶ大きな理由になりそうです。
Minimal Phone 2のKickstarterキャンペーンは、2026年8月10日午前9時(米太平洋時間、日本時間8月11日午前1時)に開始予定と公式に案内されています。
Kickstarterで公開された仕様によると、プロセッサはMediaTek Dimensity 8300、バッテリー容量は3,000mAh、リアカメラは50MP(f/1.8)、フロントカメラは20MPとなっています。なお、The Minimal Company公式サイト(minimalcompany.com)の製品ページは本稿執筆時点でCOMING SOON表記のままで、公式サイト上での正式な仕様公開はまだ行われていません。
The Minimal Companyは、製品の完全な仕様や価格、availabilityなどを今後明らかにするとしています。プロセッサ、バッテリー容量、カメラの詳細なども確認しておきたい項目です。
また、日本向けに正式販売されるか、国内の通信環境でどの周波数帯に対応するのかといった情報も現時点では公表されていません。
Minimal Phone 2で重要なのは、OLEDや5Gそのものよりも、一般的なスマートフォンとしての使いやすさを高めながら、物理QWERTYキーボードを軸とするMinimalらしさをどこまで維持できるかでしょう。
完全な仕様と価格が公開されれば、初代ユーザーにとっての乗り換え先になるのか、それとも物理キーボードを求める新しいユーザーへ対象を広げた端末になるのかも、より明確になりそうです。
【関連記事】
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【編集部後記】
デジタルデトックスは、今のスマートフォンやインターネットを使う多くの人にとって、かなり身近なテーマだと思います。
アプリや設定で使用時間を制限する方法はいくつもありますが、スマートフォンそのものの形や機能を変えてしまうという発想はやはり面白いですね。
特に物理QWERTYキーボードを残しつつ、一般的なスマートフォンとは少し違う使い方を促してくれる点には惹かれます。
便利さを増やすだけではなく、あえて使い方を変えさせる端末がどんな感覚なのか、個人的にはかなり気になります。
実際に触ってみて、自分のスマートフォンとの付き合い方がどこまで変わるのか試してみたいです。
【用語解説】
E Paper(電子ペーパー)
紙に近い見え方を目指した反射型ディスプレイ技術。E Inkの電子ペーパーは周囲の光を利用して表示し、表示内容を保持する際の消費電力を抑えられる特徴を持つ。
OLED(有機EL)
Organic Light-Emitting Diodeの略。有機材料を利用して画素そのものが発光するディスプレイ技術。Minimal Phone 2では初代のE PaperからOLEDへ変更される。
QWERTYキーボード
英字キーの上段が「QWERTY」の順に並ぶ一般的なキーボード配列。初代Minimal Phoneはタッチスクリーンとは別に物理QWERTYキーボードを搭載し、Minimal Phone 2でも改良されたキーボードを継続する。
【参考リンク】
Minimal Company(外部)
Minimal Phoneシリーズを開発するThe Minimal Companyの公式サイト。初代Minimal Phoneの製品コンセプトや仕様、Minimal Phone 2に関する情報を掲載。
Minimal Phone 2(外部)
Minimal Phone 2公式ページ。小型化された筐体、改良キーボード、アルミニウム製ボディ、ソフトウェア改善などを案内。
Minimal Phone(外部)
初代Minimal Phone公式製品ページ。白黒E Paperディスプレイ、物理QWERTYキーボード、画面サイズなど現行モデルの仕様を掲載。
【参考動画】
【参考記事】
Minimal Phone 2|The Minimal Company(外部)
第2世代モデルの公式ページ。初代のコンセプトを継承しながら、筐体の小型化、キーボード改善、アルミニウム製ボディ、ソフトウェア改善を行う方針を確認できる。
Minimal Phone|The Minimal Company(外部)
初代モデルの公式製品情報。4.3インチの白黒E Paperディスプレイと物理QWERTYキーボードを組み合わせた製品であることを確認できる。
Minimal Company公式サイト(外部)
E Paperディスプレイと物理QWERTYキーボードを通じて、一般的なスマートフォンとは異なる利用体験を目指す同社の製品コンセプトを確認できる。


















