Huawei Mate 90シリーズが9月登場か|三つ折りMate XT 2など予定

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スマートフォンの最上位モデルは、性能だけでなく「どの形を選ぶか」まで分かれ始めています。Huaweiが通常型のMate 90シリーズと三つ折り端末を同じ9月に投入するとの情報が事実なら、次のMate世代はラインアップの広さそのものが特徴になりそうです。


Huaweiが2026年9月に、最大6機種のフラッグシップスマートフォンを投入する可能性が報じられている。

候補には三つ折り端末「Huawei Mate XT 2」と、「Huawei Mate 90」「Mate 90 Pro」「Mate 90 Pro Max」「Mate 90 RS(仮称)」などが含まれる。従来より早い時期の投入になる可能性がある一方、Huaweiは発売時期や全モデル構成を正式には発表しておらず、現段階ではリーク情報として扱う必要がある。

From: 文献リンクSix flagship Huawei phones coming next month

【編集部解説】

Mate 90と三つ折り端末が同じ時期に登場する可能性

今回の情報で注目したいのは、単にHuaweiの新型スマートフォンが増えることではなく、複数のフラッグシップ製品が短期間に集中して投入される可能性です。

元記事では、2026年9月に「Mate XT 2」と「Mate 90」シリーズを含む最大6機種の新型スマートフォンが登場する可能性が伝えられています。ただし、Huaweiは記事執筆時点でMate 90シリーズやMate XT 2の正式な発売日、価格、全モデル構成を公表していません。したがって、「9月に6機種が発売される」という点は確定した製品ロードマップではなく、リーク情報として見る必要があります。

購入を検討する側から見ると、ここが最も重要な注意点です。具体的なモデル名が挙がっていても、発表時に名称や構成が変更される可能性があります。特に派生モデルについては、公式発表までは確定情報として扱わない方が安全です。

現行Mate 80シリーズも複数モデルを展開

Huaweiの現行Mateシリーズを見ると、複数モデルを同時に展開すること自体は珍しくありません。

Huawei公式サイトでは、Mate 80シリーズとして「Mate 80」「Mate 80 Pro」「Mate 80 Pro Max」「Mate 80 RS」「Mate 80 Pro Max 風馳版」が案内されています。現行のMate 80はKirin 9020とHarmonyOS 6を搭載し、5,750mAhバッテリー、66W有線充電、50Wワイヤレス充電に対応しています。

そのため、次世代のMate 90シリーズでも標準モデルから上位モデルまで複数機種を設けるという方向性自体は、Huaweiの現在の商品構成から大きく外れるものではありません。

一方で、今回のリーク通り三つ折り端末まで同じ月に加わるのであれば、通常のフラッグシップシリーズと特殊なフォームファクターの端末が、非常に近いタイミングで並ぶことになります。

三つ折りはすでに「実験機」だけの存在ではない

三つ折りスマートフォンについても、Huaweiにはすでに市販製品があります。

現行の「HUAWEI Mate XTs Ultimate Design」は、完全に展開すると10.2インチになる三つ折りOLEDディスプレイを搭載しています。1画面、2画面、3画面という複数の形態で利用でき、3画面状態では2232×3184ピクセルの表示領域を備えます。

また、Huaweiは同製品で複数ウィンドウ表示やPC版アプリへの対応など、大画面を生かした利用方法を前面に出しています。これらの仕様から、三つ折り端末は単に「画面を3つに折れるスマートフォン」ではなく、スマートフォンと小型タブレットの用途を1台にまとめようとする製品と捉えられます。

もしMate XT 2が今回の報道通り登場するのであれば、見るべきポイントは「三つ折りができるか」ではなく、現行Mate XTsから重量、耐久性、バッテリー、ヒンジ、大画面利用時のソフトウェアがどこまで改善されるかです。

現行Mate XTsは公称約298gで、画面表面層を含めると約306gとされています。完全展開時は10.2インチ、バッテリー容量は5,600mAhです。またHuawei公式仕様では防水・防塵に対応していません。このような点は、次世代モデルで日常用途への適性を判断するうえで重要な比較項目になります。

「6機種」という数より、製品同士の役割分担が重要

最大6機種という数字は目を引きますが、購入者にとって重要なのは機種数そのものではありません。

通常形状のMate 90シリーズがカメラ、性能、バッテリーなどを重視する主力スマートフォンとして位置づけられ、Mate XT 2が大画面と特殊な折りたたみ構造を重視する製品になるのであれば、同じフラッグシップでも用途はかなり異なります。

その意味では、今回のラインアップは単純な「上位・下位」の価格差ではなく、フォームファクターそのものを選ぶ構成になる可能性があります。

一方、現時点ではMate 90シリーズの正式なスペック、価格、中国国外での販売地域については確認できません。記事執筆時点でHuawei日本法人から日本発売の発表も確認できていないため、国内ユーザーが実際に購入できる製品になるかどうかはまだ判断できません。

今回の報道を見る段階では、「6機種が出る」と捉えるよりも、Huaweiが通常型のMateシリーズと三つ折り端末を同時期にどう整理して投入するのかを見る方が、製品戦略を理解しやすいでしょう。

正式発表後は、Mate 80シリーズとの価格・性能差、Mate XTsとの重量・バッテリー・耐久性の差が、購入判断の中心になります。

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【編集部後記】

高性能な折りたたみスマートフォンが次々と登場する一方で、価格はまだ多くの人にとって手を出しやすい水準とは言いにくいです。三つ折りのような新しい形も興味深いですが、個人的にはまず、もっと気軽に選べる価格帯の折りたたみスマートフォンが増えてほしいと感じます。

折りたたみ端末が一部のハイエンドユーザー向けではなく、通常のスマートフォンと同じように比較検討できる存在になれば、市場の見え方も大きく変わりそうです。性能競争だけでなく、価格をどこまで下げられるかも今後の重要なポイントになるでしょう。

Huaweiを含む各社が、より幅広い層に届く折りたたみ端末を出してくれることに期待したいです。


【用語解説】

三つ折りスマートフォン
2カ所のヒンジを使ってディスプレイを3つの領域に折りたためるスマートフォン。HuaweiのMate XT/Mate XTsでは、折りたたみ状態に応じて1画面、2画面、3画面として利用可能。

フラッグシップスマートフォン
メーカーのスマートフォン製品群の中で、性能、カメラ、ディスプレイ、素材などに上位仕様を採用する主力・上位モデル。

HarmonyOS
Huaweiが展開するオペレーティングシステム。スマートフォンをはじめ、タブレット、ウェアラブルなど複数のデバイスカテゴリーで利用されている。

【参考リンク】

Huawei Consumer|スマートフォン(外部)
Huaweiのスマートフォン製品を掲載する公式グローバルページ。Mateシリーズを含む現行製品のラインアップを確認できる。

HUAWEI Mate 80|Huawei公式(外部)
現行Mate 80シリーズの公式製品ページ。Mate 80、Mate 80 Pro、Mate 80 Pro Maxなどのモデル構成や主要仕様を掲載。

HUAWEI Mate XTs Ultimate Design|Huawei公式(外部)
Huaweiの現行三つ折りスマートフォンの公式ページ。1画面から10.2インチの3画面状態まで切り替えられる構造や、大画面向け機能を紹介。

【参考記事】

HUAWEI Mate 80|Huawei公式(外部)
Mate 80シリーズのラインアップ、Kirin 9020、HarmonyOS 6など、現行世代との比較に使用した公式製品情報。

HUAWEI Mate XTs Ultimate Design|Huawei公式(外部)
現行三つ折りモデルのフォームファクターと、大画面を利用したマルチタスク機能を確認するために参照した公式情報。

HUAWEI Mate XTs Ultimate Design 仕様|Huawei公式(外部)
公称約298gの重量、10.2インチの三画面状態、5,600mAhバッテリーなど、次世代モデルを見る際の比較基準となる仕様情報。

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乗杉 海
SF小説やゲームカルチャーをきっかけに、エンターテインメントとテクノロジーが交わる領域を探究しているライターです。 SF作品が描く未来社会や、ビデオゲームが生み出すメタフィクション的な世界観に刺激を受けてきました。現在は、AI生成コンテンツやVR/AR、インタラクティブメディアの進化といったテーマを幅広く取り上げています。 デジタルエンターテインメントの未来が、人の認知や感情にどのように働きかけるのかを分析しながら、テクノロジーが切り開く新しい可能性を追いかけています。

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