Meta Connect 2026、9月23〜24日開催確定|今年のXRカンファレンスで見えてくるものとは?

Meta Connect 2026が9月23〜24日に開催されます。スマートグラスの新モデル、超軽量ヘッドセット「Phoenix」の予告、ARグラス「Artemis」のテスト公開と、発表が期待される内容は多岐にわたります。何が「ほぼ確実」で、何が「まだ分からない」のか、現時点の情報を整理しました。


Meta Connect 2026は9月23〜24日、カリフォルニア州メンロパークで開催される。2014年のOculus Connect第1回から続く年次XRカンファレンスで、VR・AR・スマートグラスのハードウェアおよびソフトウェアの発表が行われる。

VR/MR分野では、オープンペリフェリーデザインと有線コンピュートパックを採用した超軽量ヘッドセットの予告が見込まれる。同製品は2027年前半の発売が内部メモで明らかになっていた。

スマートグラス分野では、「Modelo」「Luna」「RBM2 Refresh」「Mojito VIP」という4つのコードネームを持つ新モデルの発表が予想される。このうち「RBM2 Refresh」はRay-Ban Meta第2世代のリフレッシュ版とほぼ確実視されており、他のいずれかがPrada Meta Glassesである可能性もある。

また、Metaが消費者向け初の本格ARグラス「Artemis」のテストを開始するとも報じられている。ArtemisはOrionプロトタイプよりスリムだが視野角は狭い見込みで、スマートグラス市場ではSnapが先行する可能性も浮上している。

From: 文献リンクWhat Might Meta Connect 2026, Set For September 23, Bring?|UploadVR

【編集部解説】

Ray-Ban Metaスマートグラスは2025年に700万台以上を販売し、前年比3倍以上の伸びを記録しました。この成長を受けて、Connect 2026では複数の新モデル発表が予想されます。The Informationは、Metaが「Modelo」「Luna」「RBM2 Refresh」「Mojito VIP」という4つのコードネームを持つモデルを今年中に発売する計画だと報じています。

このうち最も確度が高いのは「RBM2 Refresh」です。Connect 2025で発表されたRay-Ban Meta第2世代のリフレッシュ版と見られており、毎年のConnectでスマートグラスの更新を発表してきたMetaの慣例とも一致します。残る3モデル(Modelo・Luna・Mojito VIP)の詳細は現時点では不明で、そのうちの1つがCNBCの報道にあるPrada Meta Glassesである可能性はあるものの、確認はされていません。EssilorLuxotticaのブランドポートフォリオにはPrada、Armani、Burberryなどのライセンスが含まれており、ファッションブランドとのコラボモデルが今後複数展開される素地はあります。

VR/MR分野では、コードネーム「Phoenix」と呼ばれる超軽量ヘッドセットへの言及が注目されます。このデバイスはオープンペリフェリーデザイン(目の周囲が開いた設計)と、有線接続の外付けコンピュートパック(演算処理を本体から分離したユニット)を組み合わせた構成で、Questファームウェアのデータマイニングによってその外観を示すグラフィックが発見されています。重さ110グラム未満とされ、アイトラッキングによる視線とピンチ操作が搭載される見込みです。

ただし発売時期は2027年前半と報じられており、Connect 2026での正式発表は見込みにくく、予告(ティーザー)にとどまる可能性が高いと元記事は指摘しています。また、UploadVRはMetaのハードウェアロードマップが頻繁に変更される点を明示しており、現時点での報道はあくまで計画段階の情報です。

より長期的な話題として、Metaが消費者向け初の本格的なARグラス「Artemis」のテストを開始するとThe Informationは報じています。Connect 2024で披露されたOrionプロトタイプよりスリムになる見通しですが、視野角(FOV)は狭くなるとされています。テスト段階であることを踏まえると、Connect 2026での公開はあっても研究展示や限定デモにとどまる可能性が高く、製品発表とは異なる位置づけになるでしょう。

なお、本格ARグラスの先行リリースという点では、SnapがConnect 2026より前の今秋に約2,500ドルのARグラスを発売すると報じられており、MetaよりSnapが先に市場投入される可能性があります。

現時点での情報を整理すると、「確定」しているのは開催日時(9月23〜24日)と公式コメントにある「VR・ウェアラブル・メタバース・AI」という4テーマです。「濃厚」なのはスマートグラス新モデル(特にRBM2 Refresh)の発表と、Phoenix超軽量ヘッドセットへの何らかの言及です。「不明・未確認」なのは4モデルの具体的な内容、Artemisの公開範囲、そしてConnect 2025で発表されたRay-Ban Meta第2世代以降のソフトウェアアップデートの詳細です。

【用語解説】

Meta Connect
Metaが毎年開催するXR(VR/AR/スマートグラス)分野の年次カンファレンス。2014年にOculus Connectとして始まり、2022年よりMeta Connectに改称。ハードウェア・ソフトウェアの新発表と開発者向けセッションが行われる。

コードネーム「Phoenix」
Metaが開発中の超軽量VRヘッドセットの開発コード。オープンペリフェリーデザイン(目の周囲が開いた設計)と、有線接続の外付けコンピュートパック(演算処理を分離したユニット)を組み合わせた構成。以前は「Puffin」とも呼ばれていた。

コードネーム「Artemis」
Metaが開発中の消費者向け本格ARグラスの開発コード。Orionプロトタイプの後継にあたる。現時点ではテスト段階。

コンピュートパック(tethered compute puck)
ヘッドセット本体から演算処理を分離し、有線または無線で接続する外付けユニット。本体の軽量化と発熱対策を両立するための設計手法。

【参考リンク】

Save the Date: Meta Connect 2026|Meta(外部)
Meta公式ブログによるConnect 2026の開催告知。9月23〜24日、メンロパーク本社キャンパスでの開催と、VR・ウェアラブル・メタバース・AIを扱う旨を掲載。

Meta AI Glasses公式サイト|Meta(外部)
Ray-Ban MetaおよびOakley Metaスマートグラスの製品ラインナップ・機能・購入情報を掲載するMeta公式ページ。

【参考記事】

Meta & EssilorLuxottica Sold 7 Million Smart Glasses In 2025|UploadVR(外部)
2025年のRay-Ban Metaスマートグラス販売台数が700万台超・前年比3倍以上に達したことを報じた記事。EssilorLuxotticaのQ4 2025決算発表に基づく。

Graphics Depicting Meta’s Next Headset Found In Quest Firmware|UploadVR(外部)
コードネーム「Phoenix」超軽量ヘッドセットの外観を示すグラフィックがQuestファームウェアのデータマイニングで発見されたことを報じた記事。2026年2月25日。

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【編集部後記】

Ray-Ban Metaは2025年に700万台を売り、スマートグラスが「売れる製品」であることをMetaは証明しました。しかし、販売台数が増えるほど問われるのは「次に何を出せるか」という問いです。超軽量ヘッドセット「Phoenix」はまだ2027年前半の発売見込みであり、今回のConnectでは予告にとどまる可能性が高い。ARグラス「Artemis」はテスト段階で、製品としての全貌はまだ見えていません。一方、Snapは同じ秋に本格ARグラスを約2,500ドルで市場投入しようとしています。Metaが積み上げてきた販売実績と、競合が仕掛けるタイミングとが重なる9月が、XR業界にとってどんな転機になるのか、私たちも注目しています。

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乗杉 海
SF小説やゲームカルチャーをきっかけに、エンターテインメントとテクノロジーが交わる領域を探究しているライターです。 SF作品が描く未来社会や、ビデオゲームが生み出すメタフィクション的な世界観に刺激を受けてきました。現在は、AI生成コンテンツやVR/AR、インタラクティブメディアの進化といったテーマを幅広く取り上げています。 デジタルエンターテインメントの未来が、人の認知や感情にどのように働きかけるのかを分析しながら、テクノロジーが切り開く新しい可能性を追いかけています。