AirPods 5は、単なる世代更新ではなく、現行AirPods 4で採用された「通常版」と「ANC版」の2モデル構成を引き継ぐ可能性があります。新世代で何が変わり、どこに差が付くのか。正式発表前に、現時点で見えているポイントを整理します。
Appleは、次世代ワイヤレスイヤホン「AirPods 5」を早ければ2026年9月の製品発表イベントで発表する可能性がある。Bloombergのマーク・ガーマンによると、AirPods 5は通常モデルとノイズキャンセリング対応モデルの2種類で展開される見込みだ。
現行のエントリー向けAirPodsは2024年に更新されている。一方、開発が報じられているカメラ搭載AirPodsは別モデルで、登場は2027年になる見通しとされている。AirPods 5については、これまで2027年登場との見方が一般的だったと9to5Macは伝えており、報道通りなら従来予測より早い更新となる。
From:
Apple could debut two AirPods 5 models next month, per report
【編集部解説】
今回の報道で注目したいのは、AirPods 5が単にAirPods 4の後継として登場することだけではありません。Bloombergのマーク・ガーマンによれば、AirPods 5には通常モデルとノイズキャンセリング対応モデルの2種類が用意される見込みです。
これは、現在のAirPods 4でAppleが採用している製品構成をそのまま引き継ぐ形になります。AppleはAirPods 4を、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載しないモデルと、ANCを搭載する上位モデルの2種類で販売しています。日本のApple Storeにおける2026年8月時点の価格は、AirPods 4が23,800円、ANC搭載AirPods 4が32,800円です。
つまりAirPods 5についても、イヤーチップを使わないオープン型AirPodsの中で、「価格を抑えた基本モデル」と「ノイズコントロール機能を備えた上位モデル」を選べる構成が続く可能性があります。
現在販売されている2種類のAirPods 4には、9,000円の価格差があります。ただし違いはANCの有無だけではありません。
ANC搭載モデルでは、アクティブノイズキャンセリングに加えて適応型オーディオや外部音取り込みモード、ライブ翻訳に対応しています。また、充電ケースには「探す」機能用のスピーカーが搭載され、Apple Watch用充電器やQi規格のワイヤレス充電器にも対応します。通常モデルの充電ケースはUSB-Cによる有線充電が基本です。
AppleがAirPods 5でも同様の構成を採用するのであれば、ユーザーにとって重要になるのは「AirPods 5になって何が新しくなるか」だけではなく、2つのモデル間でどこまで機能差を設けるのかという点です。
現時点ではAirPods 5の価格や詳細な仕様、バッテリー駆動時間、搭載チップなどは明らかになっていません。したがって、AirPods 4からどの程度アップグレードされるかを判断できる段階ではありません。
AirPods 4でAppleが初めて実現した特徴の一つが、オープン型のAirPodsへのANC搭載です。Apple自身も、ANCについてAirPods 4では初めて搭載された機能だと説明しています。
現在の日本向けラインアップでは、通常のAirPods 4が23,800円、ANC搭載AirPods 4が32,800円、さらに上位にはAirPods Pro 3が42,800円で販売されています。価格差は通常版からANC版が9,000円、ANC版からAirPods Pro 3が10,000円です。
AirPods 5でも2モデル構成が維持されるなら、Appleは「Proまでは必要ないがANCは欲しい」という選択肢を引き続き残すことになります。
ただし、AirPods 5の価格についてはまだ報じられていません。現行モデルと同じ価格帯になるとは限らないため、AirPods 4との比較で購入を判断するには正式発表を待つ必要があります。
もう一つ整理しておきたいのが、AirPods 5と「カメラ搭載AirPods」の関係です。
Appleがカメラを搭載したAirPodsを開発しているとの報道がありますが、今回報じられているAirPods 5とは別の製品です。9to5Macが引用したGurman氏の最新報道では、カメラ搭載AirPodsは2027年の投入予定とされています。
つまり、2026年にAirPods 5が登場したとしても、今回のモデルでカメラやVisual Intelligence関連の機能が搭載されると考える根拠は現時点ではありません。
今回の報道が示しているのは、Appleがまず既存のAirPodsラインを更新し、通常モデルとANCモデルという現在の選択肢を次世代でも維持する可能性です。具体的な差別化ポイントや価格が判明すれば、AirPods 4ユーザーにとって買い替える理由がどこにあるのかも見えてくるでしょう。
【関連記事】
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【編集部後記】
AirPodsもついに5世代目かと思うと、少し感慨深いものがあります。初代が登場した頃はかなり独特な製品に見えましたが、今では完全に定番のイヤホンになりました。世代を重ねるごとに機能が増え、今回は通常版とANC版という選び方も定着しそうです。一方で、ここまで完成度が高くなると「次に何を変えるのか」は以前より難しくなっている気もします。
AirPods 5が単なるアップデートで終わるのか、それともまた新しい基準を作るのか。
5世代目だからこそ、その違いをじっくり見てみたいところです。
【用語解説】
アクティブノイズキャンセリング(ANC)
周囲の騒音をマイクで検出し、逆位相の音を生成することで騒音を低減する機能。AirPods 4では、オープン型のAirPodsとして初めてANC搭載モデルが用意された。
適応型オーディオ
外部音取り込みモードとアクティブノイズキャンセリングを組み合わせ、周囲の環境に応じてノイズコントロールを自動調整するAirPodsの機能。
オープン型イヤホン
耳道をイヤーチップで密閉せずに装着するイヤホン形状。AirPods 4はこの形状を採用しながら、上位モデルではアクティブノイズキャンセリングにも対応する。
【参考リンク】
Apple AirPods 4(外部)
AirPods 4の製品ページ。ANC搭載モデル、適応型オーディオ、外部音取り込みモード、充電方式など、現行世代の主要機能を確認できる。
Apple AirPods 4を購入(外部)
通常モデルとANC搭載モデルの価格、機能、充電ケースなどの違いを比較できるApple公式販売ページ。2026年8月25日時点では23,800円と32,800円で掲載されている。
Apple AirPods(外部)
Appleが販売するAirPodsシリーズの公式ページ。AirPods 4や上位モデルを含むラインアップと機能比較を確認できる。


















