YouTubeは2024年11月13日、Meta Questのyoutubeアプリ上で、新しいVR機能をベータ版として公開した。
主な特徴
- Meta Quest 2、Quest Pro、Quest 3に対応
- 最大8人(ホスト1人+友達7人)での共同視聴が可能
- 現時点では2D動画のみ対応(将来的に没入型コンテンツ対応を示唆)
- Quest 3では8K解像度、その他のモデルでは4K解像度まで対応
- Horizon HomeのYouTube Theaterやパススルーモードでの視聴に対応
- 空間オーディオ技術を採用
利用条件
- Meta Quest OS version 69.0以上が必要
- 有料コンテンツは全参加者が権利を所有している必要あり
from The YouTube app on Quest will let you co-watch videos with friends in VR
編集部解説
YouTubeのVR対応は以前からありましたが、今回のアップデートで重要な進化を遂げました。最大の特徴は、ソーシャル機能の大幅な強化です。最大8人(ホスト1人+友達7人)での共同視聴が可能となり、VR空間でのソーシャルビューイング体験を提供します。
注目すべきは、このアプリがMeta Quest向けに最適化されている点です。Horizon Homeやパススルーモードでの視聴に対応しており、没入感とリアルな環境のバランスを取ることができます。
現時点では2D動画のみの対応となっていますが、Metaのブログでは「for now」という表現を使用しており、将来的に360度動画やVR180などの没入型コンテンツへの対応も示唆されています。
画質に関しては、8K解像度の360度動画や4K動画にも対応しており、高品質な視聴体験を提供します。これは、特にMeta Quest 3の高解像度ディスプレイを活かした機能といえるでしょう。
この機能は、MetaがVRプラットフォームをよりソーシャルな方向へ進化させる戦略の一環として位置づけられます。WhatsApp通話機能の追加に続き、VRをコミュニケーションプラットフォームとして確立しようとする意図が見えます。
ただし、現時点ではベータ版としてのリリースであり、今後のアップデートで機能の追加や改善が期待されます。特に、没入型コンテンツへの対応拡大は、VRプラットフォームとしての価値を大きく高める可能性があります。
このような共同視聴機能は、距離を超えたコミュニケーションの新しい形として、教育やビジネス分野での活用も期待できます。例えば、オンライン学習やリモートワークにおける共同視聴セッションなど、様々な用途が考えられます。
【用語解説】
パススルーモード:VRヘッドセットのカメラを通して現実世界を見ながらVRコンテンツを楽しめる機能
Horizon Home:Metaが提供するVR空間のホーム環境
空間オーディオ:視聴者の位置や向きに応じて音の方向や距離感が変化する立体音響技術
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MetaQuest3 公式紹介動画