ビットコインNFT「Quantum Cats」、初取引で価格2倍超に！

Last Updated on 2024-09-13 08:03 by 門倉 朋宏

【ダイジェスト】

ビットコインのオーディナルズプロジェクト「Taproot Wizards」から新たに発売されたNFT風のデジタル画像「Quantum Cats」が、初のセカンダリ取引の日に、NFTマーケットプレイスMagic Edenで1枚あたり0.243 BTC（約10,481ドル）以上で取引されています。これは、月曜日に終了したプライマリミントの固定価格0.1 BTCの2倍以上です。

Quantum Catsのオリジナルミントは3,000枚で、月曜日に完売し、Taproot Wizardsプロジェクトのデビューコレクションから約1300万ドルの収益が得られたとされています。しかし、ミントの過程は技術的な問題により混乱し、プロジェクトのDiscordチャンネルで広範囲にわたる不満が報告されました。

Quantum Catsの取引量は、オリジナルの所有者に配布された数時間後にMagic Edenで115 BTCに達しました。507枚の画像がまだ販売のためにリストされています。

オーディナルズプロトコルとその「インスクリプション」は、2023年初頭に創設者のCasey Rodarmorによって導入され、ビットコインブロックチェーン上にNFTをミントし、保存することを可能にします。これまでのNFTのハイプは、よりプログラム可能と見なされているイーサリアムなどの他のブロックチェーンに焦点を当てていましたが、ビットコインは最も古く、市場資本化においても最大のブロックチェーンです。

【ニュース解説】

ビットコインブロックチェーン上で新たにNFT風のデジタル画像「Quantum Cats」が発売され、その人気は予想を超えるものでした。これらの画像は、ビットコインのオーディナルズプロジェクト「Taproot Wizards」によって作成され、初のセカンダリ市場であるMagic Edenで、発売価格の2倍以上で取引されています。この現象は、ビットコイン上でのNFTの可能性と、デジタルアートへの需要が依然として高いことを示しています。

ビットコインブロックチェーンは、その堅牢性とセキュリティで知られていますが、これまではNFTのような複雑なアプリケーションを実行するためのプラットフォームとしてはあまり利用されていませんでした。しかし、オーディナルズプロトコルの導入により、ビットコイン上で直接NFTを作成し、取引することが可能になりました。これは、ビットコインの使用範囲を広げ、新たな価値創造の機会を提供するものです。

Quantum Catsの成功は、ビットコイン上でのNFT市場が急速に成長していることを示しています。これにより、アーティストやクリエイターは新たな収益源を得ることができ、投資家やコレクターは新しい資産クラスにアクセスすることができます。また、ビットコインのブロックチェーンを活用することで、トランザクションの透明性が高まり、偽造や詐欺のリスクを減らすことができます。

一方で、このような新しい技術の導入には潜在的なリスクも伴います。例えば、技術的な問題が発生する可能性があり、これはQuantum Catsのミント過程で見られたように、ユーザーの不満を引き起こすことがあります。さらに、NFT市場の急激な成長は規制当局による監視を強める可能性があり、将来的には新たな規制が導入されるかもしれません。

長期的には、ビットコイン上でのNFTの普及は、ブロックチェーン技術のさらなる革新を促し、デジタルアセットの世界におけるビットコインの地位を強化する可能性があります。また、ビットコインの基本的な価値提案である分散化とセキュリティを維持しながら、新しい用途と市場を開拓することで、ビットコインエコシステム全体の成長に寄与することが期待されます。

from Taproot Wizards' New Bitcoin NFTs Already Trading at Twice the Initial Sale Price.