株式会社フィナンシェ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:國光宏尚)は2025年1月22日、LINEのDapp PORTALにおいてミームトークン獲得サービス「social.meme(ソーシャルドットミーム)」の提供を開始した。
サービスの特徴
LINEゲームとローンチプールの2つのプラットフォームで展開され、IPホルダーから正式にライセンスを受けたミームトークンのみを取り扱う。LINE上でタップ操作によるポイント獲得が可能となっている。
トークン詳細
第1弾となる「國光トークン」は、2025年1月22日から2月14日までポイント集計期間が設けられ、トークン受取は3月中旬〜下旬を予定している。
獲得方法
トークンの獲得方法は以下の3通り:
- LINE上の「social.meme」でのポイント獲得
- FiNANCiEでの指定トークンの預け入れ
- social.memeローンチプールでのFNCT預け入れ
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【編集部解説】
Web3の新時代を告げるLINEの戦略的展開
LINEの「Dapp PORTAL」への参入は、Web3の大衆化における重要な転換点となる可能性を秘めています。特に注目すべきは、フィナンシェが展開する「social.meme」が初期30タイトルの1つとして選ばれたことです。

LINEは現在、日本、タイ、台湾を中心に2億人以上のユーザーベースを持っています。この巨大なユーザー基盤に向けて、Web3サービスを直接提供できる意義は極めて大きいと言えます。
特筆すべきは、LINE NEXTとKaia財団が共同で立ち上げた「Kaia Wave」プログラムです。このプログラムでは、1,000万ドル規模の支援を通じて、アジア全域でのWeb3開発者支援を展開しています。
ミームトークンの新たな展開
「social.meme」の特徴的な点は、IPホルダーから正式なライセンスを得たミームトークンのみを取り扱う方針です。これは、従来のミームトークン市場が抱えていた信頼性の問題に対する重要な解決策となります。

現在のミームトークン市場では、例えばトランプ前大統領の$TRUMPトークンのように、価格の乱高下や倫理的な懸念が指摘されています。一方で「social.meme」は、このような問題を回避しつつ、健全な市場形成を目指しています。
テクノロジーの展望と課題
LINE NEXTのプラットフォームは、「Kaia」ブロックチェーンを基盤としており、これはKlaytnとFinschiaの統合によって生まれた新しいインフラストラクチャーです。この統合により、高いスケーラビリティと安定性を実現しています。
ただし、課題もあります。Web3の大衆化に向けては、ユーザー体験の最適化や、セキュリティの確保、そして規制対応など、まだ多くの課題が残されています。
今後の展望
LINEのこの動きは、MessengerやWhatsAppなど、他のメッセージングプラットフォームにも影響を与える可能性があります。特に、すでに成功を収めているTelegramのWeb3戦略との比較は興味深いところです。
「social.meme」の展開は、日本発のWeb3イノベーションとして、グローバル市場における重要な試金石となるでしょう。特に、規制された環境下での健全なミームトークン市場の形成は、世界的にも注目される取り組みとなる可能性があります。