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6月25日【今日は何の日?】「ノーコード開発の日」ープログラミングを知らなくても、誰でもアプリが作れる時代がやってきた

 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-06-25 14:50 by admin

みなさんは「アプリを作ってみたい」と思ったことはありませんか?でも「プログラミングなんて難しそう…」と諦めてしまった経験があるかもしれません。

実は今日、6月25日は「ノーコード開発の日」なんです。この記念日は、2022年にアステリア株式会社によって制定されました。同社が2002年に発売した「ASTERIA R2」というソフトウェアが、コードを一切書かずにシステム開発ができる画期的なツールだったんです。その発売日を記念して、20年後に正式な記念日として認定されました。

今では、プログラミングの「プ」の字も知らない人でも、素敵なアプリやWebサイトを作れる時代になりました。これって、考えてみるとすごいことですよね。まるで魔法のような技術が、私たちの身近なところまでやってきているんです。

ノーコード開発って、一体何なの?

簡単に言うと…

ノーコード開発を一言で表現するなら「デジタルなレゴブロック」と言えるでしょう。レゴブロックで家を作るように、あらかじめ用意されたパーツを組み合わせるだけで、本格的なアプリやWebサイトが完成してしまうんです。

従来のプログラミングでは、まるで呪文のような難しいコードを延々と書く必要がありました。でもノーコード開発なら、マウスでクリック、ドラッグ&ドロップの操作だけで、思い描いたシステムを形にできます。まさに「見たまま、思ったまま」の開発ができるわけです。

「ローコード」との違いって?

よく混同されがちなのが「ローコード開発」との違いです。ローコードは「少しだけコードを書く」開発方法で、料理で例えるなら「インスタント食品にちょっと調味料を足す」感じでしょうか。一方、ノーコードは「完全にできあがった料理を温めるだけ」という感覚です。

つまり、ローコードはまだ少しプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードは本当に知識ゼロから始められるんです。

みんなが使っているノーコードツールをご紹介

Webサイトを作るなら

「おしゃれなWebサイトを作りたい!」そんな時に活躍するのが、WixやSquarespace、Shopifyといったツールです。まるでパワーポイントでスライドを作るような感覚で、プロ顔負けの美しいWebサイトができあがります。

特にShopifyは、「今日からネットショップを始めたい!」という方にぴったり。商品の写真をアップロードして、値段を設定するだけで、あっという間にECサイトの完成です。

スマホアプリを作るなら

「自分だけのスマホアプリが欲しい」という夢を叶えてくれるのが、AdaloやGlideといったツールです。

Adaloは、本当に驚くほど簡単にアプリが作れます。「プログラミングって何?」という方でも、テンプレートが豊富に用意されているので、まるでジグソーパズルを組み立てるような感覚でアプリ開発ができます。

Glideはさらにユニークで、なんとGoogleスプレッドシートをそのままアプリのデータベースとして使えるんです。エクセルが使える方なら、きっとすぐに慣れるはずです。

会社の業務システムなら

「社内の面倒な作業を自動化したい」という企業の救世主が、kintone(キントーン)などの業務系ノーコードツールです。これまでエクセルとメールで管理していた煩雑な業務が、見違えるほどスマートになります。

実際の成功例:たった2ヶ月でアプリが完成!

面白い事例をご紹介しましょう。SmartDash(スマートダッシュ)という飲食店向けのアプリがあります。このアプリ、実はAdaloというノーコードツールで作られているんです。

開発期間は、なんとたった2ヶ月!従来の開発手法なら半年以上かかるようなプロジェクトが、驚異的なスピードで完成しました。お客さんが事前に料理を注文しておけば、お店に着いた時にはもう料理ができている、という便利なシステムです。

これって、すごくないですか?アイデアさえあれば、あっという間に世の中に新しい価値を提供できるんです。

「ノーコード開発の日」が持つ深い意味

日本のデジタル化を加速する

実は、日本は先進国の中でもデジタル化が遅れていると言われています。でも、ノーコード開発の普及によって、この状況が大きく変わろうとしているんです。

これまでシステム開発というと、「高い費用を払って専門業者に頼む」というのが当たり前でした。でも今では、現場で働く人たちが「こんなシステムがあったら便利なのに…」と思った瞬間に、自分たちで作れるようになったんです。

みんながクリエイターになれる時代

「プログラミングはエンジニアだけのもの」という常識が、今まさに覆されようとしています。営業マンでも、経理の担当者でも、主婦でも学生でも、アイデアと情熱があれば誰でもアプリ開発者になれる時代がやってきました。

これって、本当にワクワクすることだと思いませんか?

ノーコード開発の光と影:正直にお話しします

素晴らしいメリットがたくさん

スピードが桁違い

まず、何と言ってもスピードが違います。「思い立ったが吉日」で、本当にその日のうちにアプリのプロトタイプができてしまうことも珍しくありません。従来なら企画から完成まで数ヶ月かかったプロジェクトが、数日で形になるんです。

お財布にも優しい

従来のシステム開発では、ちょっとしたアプリでも数百万円、本格的なものなら1000万円を超えることも珍しくありませんでした。でもノーコード開発なら、費用を半分以下に抑えることも可能です。中には月額数千円から始められるツールもあります。

人材不足の解決策

「優秀なエンジニアが見つからない…」これは多くの企業が抱える深刻な悩みです。でもノーコード開発なら、既存のスタッフがちょっと勉強するだけで、すぐに戦力になれます。

アイデアを持つ人が直接作れる

これが一番大切なポイントかもしれません。「こんなシステムがあったらいいのに」と日頃から感じている現場の人が、直接その解決策を作れるようになったんです。まさに「かゆいところに手が届く」システムができるわけです。

でも、課題もあるんです

正直にお話しすると、ノーコード開発にも限界があります。

「決められたメニューの中から選ぶ」制約

レストランで例えるなら、ノーコード開発は「充実したメニューの中から選べるファミリーレストラン」のようなものです。メニューは豊富だけれど、完全にオリジナルの料理は注文できません。

特に、大企業の基幹システムのような複雑で大規模なシステムを作るのは、まだ難しいのが現実です。

ツールに依存するリスク

使っているノーコードツールのサービスが終了してしまったら、せっかく作ったアプリも使えなくなってしまう可能性があります。これは、確かに心配なポイントですね。

意外と勉強が必要

「ノーコードって簡単でしょ?」と思われがちですが、実はそうでもありません。確かにプログラミングを覚えるよりは簡単ですが、それでも本格的なアプリを作ろうと思ったら、3ヶ月くらいは真剣に勉強する必要があります。

英語の壁

残念ながら、優秀なノーコードツールの多くは海外製です。日本語対応していないツールも多く、英語がある程度できないと使いこなすのが難しい場合もあります。

AI時代の到来で、ノーコード開発はどう変わる?

魔法のような新技術の登場

最近、ChatGPTに代表される生成AIが話題になっていますよね。実は、この技術がノーコード開発の世界に革命を起こそうとしているんです。

従来のノーコード開発は「用意されたパーツを組み合わせる」ものでした。でも生成AI時代のノーコード開発は、まるで魔法のように「言葉で説明しただけで、欲しいアプリができあがる」んです。

実際にAIノーコード開発を体験してみました!

「百聞は一見にしかず」ということで、実際にAIを活用したノーコード開発ツールを使って、アプリケーションを作ってみることにしました。今回の体験を通じて、本当に「誰でも簡単にアプリが作れる」のか、そしてAI時代のノーコード開発がどれほど革新的なのかを、皆さんと一緒に確認してみたいと思います。

どんなアプリを作るか、どのツールを使うか、そして実際の開発過程で何が起こるかを、リアルタイムでお伝えしていきます。きっと、「自分にもできそう!」と感じていただけるはずです。

「煙草やめたい…
 せや!禁煙ポモドーロタイマー作ろう!」

今回はPerplexityにアプリを作らせてみました。

プロンプトは以下の通りです。

あなたは禁煙を応援するための「喫煙ポモドーロタイマー」を開発するAIエンジニアです。
このタイマーは、喫煙習慣をやめたいユーザーがタバコを吸う間隔を徐々に長くし、最終的に禁煙を目指せるようにサポートします。

要件

  • ユーザーが「喫煙したい」と感じた時にタイマーをスタートさせる
  • 最初は短い間隔(例:30分)で「禁煙を応援するメッセージ」とともにタイマーをリセット
  • 日数を重ねるごとに、タイマーの間隔を自動的に長くする(例:30分→45分→60分→…)
  • タイマーの間隔や進捗を記録し、ユーザーに可視化する
  • 禁煙を継続した日数や、達成した間隔の長さに応じて「褒め言葉」や「ご褒美メッセージ」を表示
  • ユーザーが「どうしても我慢できない」場合、応援メッセージを表示しつつ、タイマーをリセットできる

UI/UX例

  • シンプルなボタン「喫煙したい」を押すとタイマーがスタート
  • タイマーが終了するまで、禁煙応援メッセージや励ましの言葉を表示
  • タイマー終了後、ユーザーが「我慢できた」か「どうしても吸いたい」かを選択
  • 「我慢できた」場合は、進捗バーや達成メダルなどのご褒美を表示
  • 「どうしても吸いたい」場合は、優しい応援メッセージとともにタイマーをリセット

追加機能(任意)

  • 禁煙による健康効果の可視化(例:節約金額、健康リスクの減少など)

上記の要件とUI/UXを満たす「禁煙応援用喫煙ポモドーロタイマー」の設計案と実装コード例(PythonやJavaScriptなど、あなたの得意な言語で)を提案してください。

禁煙って本当に難しいですよね。私も周りの人たちが何度も挑戦しては挫折するのを見てきて、「もっと科学的で優しいサポートがあればいいのに」と思ってこのアプリを作りました。

「明日からタバコやめる!」と決めても、実際は3日と続かないことがほとんど。でも調べてみると、これって意志が弱いからじゃないんです。

脳科学的に見ると、ニコチンが脳に届くのはたった5〜7秒。そしてドーパミンがドバッと出て「気持ちいい」と感じる仕組みができちゃってる。つまり、体が自然に求めてしまうのは当然なんです。

研究を調べていて面白いことがわかりました。人間の集中力って20〜30分が限界なんですって。それなら最初は30分我慢して、慣れたら45分、1時間…って少しずつ延ばしていけばどうだろう?

一人で頑張るのは辛いので、タイミングに応じてメッセージが出るようにしました。

  • 始める時: 「今日も一緒に頑張りましょう!」
  • 辛い時: 「吸いたい気持ちは3〜5分で必ず収まります」
  • 成功時: 「素晴らしい!体が喜んでいますよ」
  • 失敗時: 「大丈夫、また始めればいいんです」

このアプリを作って思ったのは、禁煙って「我慢大会」じゃないってことです。科学を味方につけて、少しずつ習慣を変えていけば、案外できるものなんじゃないかな。

完璧を目指さず、失敗しても「また始めればいい」くらいの気持ちで。そんな優しい禁煙サポートができるアプリになったと思います。

みんなが健康で、お財布にも優しい生活を送れるように。そんな願いを込めて作りました。

 - innovaTopia - (イノベトピア)
喫煙管理タイマー

こちらから実際に使用できます!

普通の日本語で開発できる時代

例えば、「お客さんの注文を管理できるアプリを作って」と普通の日本語で話しかけるだけで、AIがその要求を理解して、自動的にアプリを組み立ててくれます。まるでSF映画の世界が現実になったみたいですね。

「Create」というツールでは、まさにこんなことが可能になっています。プログラミングの専門用語を一切知らなくても、自分の想いを言葉にするだけで、Webアプリができあがってしまうんです。

限界を突破する可能性

これまでのノーコード開発の大きな課題だった「カスタマイズ性の限界」も、AI技術によって解決されつつあります。AIが裏でコードを自動生成してくれるので、表面的にはノーコードでありながら、実際には非常に柔軟で高度なシステムが作れるようになったんです。

大企業も注目する「Dify」の登場

「Dify(ディファイ)」という生成AI対応のノーコードプラットフォームが、今とても注目されています。リコーやサイバーエージェントといった大手企業も続々と導入を始めているんです。

このツールを使えば、ChatGPTのようなAIを組み込んだアプリを、プログラミング知識ゼロで作ることができます。まさに「誰でもAIアプリ開発者」になれる時代の到来です。

みんながイノベーターになれる未来

AI時代のノーコード開発が目指しているのは、「イノベーションの民主化」です。これまで一部の専門家だけができた「新しい価値の創造」を、アイデアを持つすべての人ができるようになるんです。

学生が授業の合間に世界を変えるアプリを作ったり、主婦が家事の隙間時間に地域の課題を解決するサービスを立ち上げたり。そんな素敵な未来が、もうすぐそこまで来ています。

新しい時代に必要なスキル

ただし、AI時代のノーコード開発者には、新しいタイプのスキルが求められます。プログラミングは不要でも、「問題を整理して考える力」「人の気持ちを理解する力」「AIとうまく対話する力」などが大切になってきます。

でも、これって特別な能力というより、日常生活で私たちが使っている「人間らしい力」ですよね。

希望に満ちた未来へ

6月25日の「ノーコード開発の日」は、単なる技術の記念日ではありません。「誰もが創造者になれる」という、とても希望に満ちたメッセージを私たちに送ってくれる日なんです。

プログラミングという高い壁に阻まれて諦めていた夢も、今なら叶えられるかもしれません。「あったらいいな」と思うアプリや、「こんな風に変えられたら」と感じる社会の仕組みを、私たち自身の手で作り出せる時代がやってきました。

AI技術との組み合わせによって、ノーコード開発はさらに進化し続けています。きっと数年後には、今では想像もできないような、素晴らしいツールが登場しているでしょう。

大切なのは、完璧を目指すことではありません。小さな一歩から始めて、少しずつ自分のアイデアを形にしていくことです。失敗を恐れず、楽しみながらチャレンジしてみてください。

あなたの中に眠っているアイデアが、いつか多くの人を幸せにするアプリになる日が来るかもしれません。ノーコード開発は、そんな素敵な可能性を私たち全員に開いてくれているのです。

今日という記念すべき日を機に、ぜひ一度ノーコード開発の世界を覗いてみませんか?きっと、新しい発見と出会えるはずです。

【参考リンク】

ノーコード開発の普及で企業業務の自動化/効率化を変革!
日本記念日協会が6月25日は「ノーコード開発の日」と登録認定!‐Asteria株式会社

shopify
ビジネスの立ち上げ、運営、成長に必要なものがすべてそろったオールインワンのコマースプラットフォーム

Adalo
簡単に使いこなせるノーコードのアプリ開発ツール。
モバイル端末やWeb用のアプリを自由自在に作成可能。

Kintone
業務アプリがつくれるサイボウズのノーコード・ローコードツール

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さつき
社会情勢とテクノロジーへの関心をもとに記事を書いていきます。AIとそれに関連する倫理課題について勉強中です。ギターをやっています!
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