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日本のイマーシブテクノロジーの”今”を知る|XR・メタバース総合展、明日より開催

 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-07-01 18:40 by admin

日本発のXR(クロスリアリティ)やメタバースといったイマーシブテクノロジーは、いまやエンターテインメントの枠を超え、産業・教育・医療などさまざまな分野で急速に実用化が進んでいます。その最前線を体感できる「XR・メタバース総合展」が、いよいよ明日から東京ビッグサイトで開催されます。今回は、総合展の概要や集まる企業の特徴、XR・メタバースの基礎知識、そして筆者が注目する最新トレンドまで、日本の“今”を知るためのポイントをわかりやすくご紹介します。

XR・メタバース総合展とは

XR・メタバース総合展は、XR(クロスリアリティ)やメタバースといった最先端のイマーシブテクノロジー分野に特化した、日本最大級の専門展示会です。
この総合展には、国内外のテクノロジー企業、スタートアップ、研究機関、そしてXRやメタバースを活用した新規事業を模索する多様な業界の企業が集結します。
主な目的は、最新技術の体験・比較、ビジネスパートナーの発掘、新規商談や情報交換です。
製造・建築・医療・教育・エンターテインメントなど、業界を問わず「リアルとデジタルの融合」を目指す企業が一堂に会します。

会場では、最新のXR・メタバース関連デバイスやサービスを実際に「見て・触れて・体験」できる点が最大の魅力です。
例えば、ARグラスやVRヘッドセットの実機デモ、バーチャル空間での共同作業体験、AIアバターとの対話など、来場者自身が最先端技術の“今”を肌で感じることができます。
さらに、出展企業の担当者と直接話し、導入事例や課題解決のヒントを得られるため、業界の最新動向や現場のリアルな声を知る絶好の機会となっています。

【XR、メタバースとは】

-XR-

XR(エックスアール)は、「クロスリアリティ」または「エクステンデッドリアリティ」の略で、現実世界と仮想世界を融合・拡張する一連の技術の総称です。
主に以下の3つの技術が含まれます。

  • VR(バーチャルリアリティ|仮想現実):完全に仮想の空間に没入する技術。専用のヘッドセットを装着し、現実とは異なる世界を体験できます。
  • AR(オーグメンテッドリアリティ|拡張現実):現実世界にデジタル情報を重ねて表示する技術。スマートフォンやARグラスを通じて、現実の景色に情報や映像を重ねて表示します。
  • MR(ミクスドリアリティ|複合現実):現実と仮想がリアルタイムで相互作用する技術。現実空間に仮想オブジェクトを自然に配置し、操作することが可能です。

これらの技術は、もともとエンターテインメントやゲーム用途で注目されてきましたが、近年は産業、医療、教育、建設、流通など、幅広い分野で実用化が進んでいます。

-メタバース-

メタバースは、インターネット上に構築された3Dの仮想空間やその中での社会活動全般を指す概念です。
ユーザーはアバター(分身)を使って空間内を移動し、他者と交流したり、ビジネスや教育、ショッピング、イベント参加など、現実世界さながらの体験が可能です。
近年は、企業のバーチャルオフィスやオンライン展示会、バーチャル店舗など、ビジネス活用も急速に広がっています。

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【デジタルツインの最前線も集結】

XR・メタバース総合展では、近年特に注目を集める「デジタルツイン」分野も大きな存在感を示しています。デジタルツインとは、現実世界の環境や設備、都市、工場などの情報をIoTセンサーやカメラで収集し、仮想空間上に“まるで双子”のように再現するテクノロジーです。これにより、現実の状況をリアルタイムで把握・分析し、シミュレーションや最適化、遠隔監視など多様な応用が可能となります。

他にも、都市全体の交通流やエネルギー消費をリアルタイムで監視・最適化したり、工場の設備異常をAIが予測して保守作業を効率化するなど、社会課題の解決や持続可能な都市づくりにも大きな役割を果たしています。

デジタルツインとXR・メタバースの関係

XR技術やメタバースが「体験」や「仮想空間での交流」を主軸とするのに対し、デジタルツインは“現実世界のリアルなデータ”と“仮想空間”をつなぐ架け橋として、産業DXの中核を担っています。
たとえば、製造現場や建設現場では、IoTセンサーやドローンで収集したデータをもとに、工場や現場の状態を3Dで再現。その上で、作業計画のシミュレーションや設備の予知保全、遠隔地からの作業支援などが実現しています。

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【個人的注目ポイント】

今回の総合展で私が特に注目しているのは、ARグラスによる事業展開デジタルツインの実用化です。

ARグラスは、スマートフォンの次世代デバイスとして注目されており、現実世界にデジタル情報をシームレスに重ねることで、ハンズフリーでの情報取得や作業支援が可能になります。
XREALなどの最新ARグラスを実際に装着して体験できるブースも多く、現場でのリアルな使用感や、顔認識AIを活用したコミュニケーションアプリなど、今後のビジネスシーンを変える可能性を感じさせる展示が目白押しです。

また、デジタルツイン技術とARグラスの組み合わせによって、現場作業の効率化や遠隔支援、教育・研修の高度化など、より実践的なソリューションが実現しつつあります。

【まとめ】

XRやメタバース、そしてデジタルツインといったイマーシブテクノロジーは、ここ数年で急速に進化し、エンターテインメントだけでなく、職業体験や職人技の継承、医療・教育現場での実用化、さらには産業DXや都市開発、災害対策など社会インフラ全体にまで応用が広がっています

XR・メタバース総合展は、これらの最先端技術がどのように連携し、現実社会をどのように変革しつつあるのかを“体感”できる貴重な場です。
最先端の現場を体験し、未来の社会やビジネスのヒントを得たい方は、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。(来場には申し込みが必要です[無料])

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引用:RX Japan株式会社

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まお
おしゃべり好きなライターです。趣味は知識をためること。
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