iOSに追加された複数形の文言から、未発表のiPhoneの内部構造が見えてくることがあります。今回の記述は、折りたたみ式iPhoneの準備を示すのか。それとも開発途中の名残にすぎないのか。確かな情報と推測の境界を整理します。
AppleのiOS 27開発者向けベータ4から、複数の内蔵バッテリーを前提としたシステムメッセージが確認された。MacRumorsは、折りたたみ式iPhone「iPhone Ultra」との関連を報じている。
従来情報では、1,921mAhと2,962mAhのセルを搭載し、合計容量は4,883mAhになるという。記述からは各セルを個別交換できる可能性も考えられるが、Appleの正式発表ではない。製品はiPhone 18 Proシリーズとともに2026年9月の登場が予想されている。
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iOS 27 Code References iPhone With Two Batteries
【編集部解説】
今回見つかった記述で重要なのは、単に「バッテリー」が複数になったことだけではありません。iOS 27の開発者向けベータ4には、複数の内蔵バッテリーの状態、劣化、純正部品としての確認を前提としたシステムメッセージが用意されています。Macworldが最初に発見し、MacRumorsもベータ版に記述が存在することを確認しています。
現在販売されているiPhoneは1つのバッテリーを前提としており、設定画面の案内も単数形です。そのため、複数のバッテリーを個別に認識し、状態を監視する仕組みがiOS側に追加されたことは、従来とは異なる内部構造を持つiPhoneをAppleが開発している可能性を示します。
その候補として考えられているのが、折りたたみ式iPhone、通称「iPhone Ultra」です。ただし、iPhone Ultraという名称を含め、製品の存在、仕様、発売時期はAppleが正式に発表したものではありません。iOS 27の記述にも、折りたたみ式端末やiPhone Ultraという製品名が直接書かれているわけではありません。確認できたのは、複数のバッテリーを扱うための文言が追加されたことまでです。
それでも折りたたみ式iPhoneとの関連が指摘されるのは、ブック型の折りたたみスマートフォンでは、ヒンジを挟んだ左右の筐体にバッテリーセルを分けて配置する設計が使われているためです。さらに、別のリーク情報では、折りたたみ式iPhone向けとされる1,921mAhと2,962mAhのセルが報告されており、合計定格容量は4,883mAhになるとされています。ただし、この数値の情報源は中国のリーカーであり、Appleやバッテリー供給企業による公式確認はありません。
今回のシステムメッセージには、複数のバッテリーのうち1つを純正部品として確認できない場合の案内も含まれています。これは、iOSが各セルの状態や部品情報を区別して管理できる可能性を示します。一方で、ソフトウェア上でセルを個別に認識できることと、修理時に片方だけを交換できることは同じではありません。
MacRumorsは、劣化したセルだけを交換できれば修理費用を抑えられる可能性に触れていますが、これは記述から導いた推測です。メッセージには、Apple正規サービスプロバイダが「バッテリーを交換できる」とありますが、2つを一体の修理部品として交換するのか、それぞれを別部品として扱うのかまでは分かりません。
Appleの現行iPhone向け日本サポートページでは、バッテリー修理は1つのサービス項目として案内されており、セル単位で交換する選択肢は示されていません。折りたたみ式iPhoneが登場した場合、修理料金や交換単位が従来モデルと同じになるかも現時点では未定です。
したがって、今回の発見は折りたたみ式iPhoneの仕様を確定させる情報ではありません。しかし、これまで主にサプライチェーンやリーカーから伝えられてきたデュアルセル構成と整合する機能が、Appleのソフトウェア内にも現れた点には意味があります。
iOSのベータ版には、開発途中の機能や最終製品では使われない記述が含まれることもあります。今回の情報から判断できるのは、Appleが複数のバッテリーを搭載したiPhoneに対応できるソフトウェアを準備している可能性が高まったことです。その端末が実際にiPhone Ultraとして発売されるのか、2つのセルを個別に交換できるのか、合計容量が4,883mAhになるのかは、正式発表を待つ必要があります。
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【編集部後記】
iOSに加わった複数形の文言は、未発表製品の内部構造を考える小さな手がかりになりました。
一方で、コードに準備があることと、その製品が実際に発売されることは同じではありません。
バッテリー容量や交換方法についても、現時点では報道や推測にとどまっています。
それでも、ハードウェアの変化に先回りしてソフトウェア側が対応している可能性は興味深い点です。
私たちは、断片的な情報から全体像を急いで決めつけず、正式発表までの距離も見ておく必要があります。
小さな文言の変化を追うことが、次のiPhoneの姿を考える入口になるのかもしれません。
【用語解説】
デュアルセルバッテリー
1台の端末に複数のバッテリーセルを搭載する構成。ブック型の折りたたみスマートフォンでは、ヒンジを挟んだ左右の筐体にセルを分けることで、限られた内部空間を活用する設計が使われている。
バッテリーセル
電気を蓄えて端末へ供給するバッテリーの基本単位。複数のセルを組み合わせた場合でも、合計容量だけでなく、各セルの形状や配置が端末設計に影響する。
ブック型フォルダブルスマートフォン
本のように横方向へ開閉する折りたたみスマートフォン。開くとタブレットに近い大画面となり、閉じると一般的なスマートフォンに近い形状で使用できる。
【参考リンク】
Apple(日本公式)(外部)
Appleの製品、OS、サービスに関する公式情報。折りたたみ式iPhoneや「iPhone Ultra」は正式発表されておらず、製品名や仕様の確定には公式情報の確認が必要。
iPhone公式サイト|Apple(外部)
日本で販売されているiPhoneシリーズの機能、仕様、価格、購入方法を掲載する公式ページ。
AppleによるiPhoneのバッテリーのサービスと修理|Appleサポート(外部)
iPhoneのバッテリー交換、修理方法、保証の適用条件、修理サービスへの申し込み方法を案内する公式ページ。
【参考記事】
iOS 27 beta code reveals Apple is preparing a dual-battery iPhone|Macworld(外部)
iOS 27の開発者向けベータ4から、複数の内蔵バッテリーの状態や純正部品認証に関する文言を発見した記事。今回の記述を最初に報じた情報源。
Foldable iPhone Ultra Battery Capacity Allegedly Registered by Supplier|MacRumors(外部)
折りたたみ式iPhone向けとされる1,921mAhと2,962mAhのバッテリーセルについて報じた記事。合計定格容量は4,883mAhとされるが、リーカー情報に基づく未確認情報。
Foldable iPhone ‘Ultra’ Still on Track for September Debut|MacRumors(外部)
サプライチェーン関係者の情報を基に、折りたたみ式iPhoneが2026年9月に発表される可能性を報じた記事。発売時期やヒンジの耐久性をめぐる異なる見通しも整理している。












