長く姿を消していたセラミック製Apple Watchが、再びラインアップに加わる可能性が浮上しました。約7年前とは製品構成も大きく変わった現在、セラミックはどのような選択肢として戻ってくるのでしょうか。
Bloombergのマーク・ガーマンは、Appleがセラミックケース仕様のApple Watchを2026年または2027年に復活させる計画を進めていると報じた。セラミックモデルはApple Watch Series 2で白色が登場し、Series 3ではグレイのセラミックケースも追加されたが、Series 4で一度廃止された。
Series 5で白色のみ復活した後、Series 6登場時の2020年に再び販売を終了。9to5Macは、復活する場合はチタニウムより上位の素材として位置付けられる可能性を予想している。
From:A new ceramic Apple Watch could go on sale soon
【編集部解説】
Apple Watchにおけるセラミックケースは、単なるカラーバリエーションとして登場した素材ではありません。Appleは2016年のApple Watch Series 2で、セラミックケースを上位ラインの「Apple Watch Edition」に採用しました。Appleによると、当時採用されたセラミックはステンレススチールの4倍以上の硬さがあり、傷が付きにくいことも特徴とされていました。
その後、Series 3でもセラミックケースが用意され、Series 4ではいったん姿を消します。2019年のSeries 5では再びホワイトセラミックが加わりました。この世代ではアルミニウム、ステンレススチール、チタニウム、セラミックという4種類のケース素材が同時に用意されており、Appleはセラミックを「極めて傷に強い」素材として紹介していました。
つまり、最後にセラミックケースが販売されたSeries 5の時点では、すでにチタニウムも存在していました。今回セラミックが復活するとしても、「チタニウムに代わる新素材」というより、Apple Watchの素材選択を再び増やす動きとして見る方が実態に近そうです。
現在はアルミニウムとチタニウムの2本立て
現行のApple Watch Series 11は、ケース素材としてアルミニウムと鏡面仕上げのチタニウムを用意しています。日本でのSeries 11の価格は64,800円(税込)からです。
ここで注意したいのは、Series 11のアルミニウムモデルで使われている「セラミックコーティング」と、今回報じられている「セラミックケース」は別物だという点です。Series 11ではIon-Xガラスの耐擦傷性能を高めるためにセラミックコーティングが使われていますが、ケース自体はアルミニウムです。
セラミックケースが復活すれば、現在のアルミニウムとチタニウムに加わる、外観や質感を重視した第三の選択肢になる可能性があります。ただし、9to5Macが「チタニウムよりさらに上位のプレミアム素材になる」としている点は同媒体の予想であり、Appleが位置付けを発表したものではありません。
「Edition」が復活するとは限らない
今回の情報で確認されているのは、Bloombergのマーク・ガーマンが、Appleが2026年または2027年にセラミックケース仕様を投入する計画を進めていると伝えたことまでです。
製品名、ケースサイズ、色、価格、どのApple Watchシリーズに設定されるのか、日本で販売されるのかは明らかになっていません。また、かつての「Apple Watch Edition」という名称が復活するとの情報も現時点では確認できません。
過去のSeries 5ではセラミックとチタニウムが併売されていたため、今回も重要なのは「どちらが上位か」だけではなく、Appleが両素材にどのような役割を与えるかです。軽さや金属質の仕上げを持つチタニウムに対し、セラミックは独特の光沢と傷への強さを特徴としてきました。実際の購入判断には、こうした素材特性に加え、価格差がどの程度になるのかを確認する必要があります。
現時点では発売そのものを含めて未確定の情報です。セラミックの復活が、単なる高価格モデルの追加になるのか、それともApple Watchで再び素材選びを楽しめるラインアップにつながるのか。正式発表では価格と位置付けに注目したいところです。
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【編集部後記】
Apple Watchでは、チタニウムの軽さや金属らしい質感も魅力ですが、セラミックにはまた違った高級感があります。もし復活するのであれば、実際に手に取ったときの質感や重さの違いを比べてみたいところです。スペックが近いモデルほど、こうした素材の違いが購入時の大きな判断材料になるのかもしれません。
毎日身につけるものだからこそ、性能だけでなく触り心地や見た目で選べるのは面白いですね。チタニウムとセラミックのどちらを選びたくなるのか、実物を見るのが楽しみです。
【参考リンク】
Apple Watch|Apple公式(外部)
Apple Watch Series 11、Apple Watch SE 3、Apple Watch Ultra 3など、現在の製品ラインアップや各モデルの特徴を確認できる公式ページ。
【用語解説】
Apple Watch Edition
Appleが一部世代で展開していた、素材や仕上げを重視した上位Apple Watchの名称。Series 2ではセラミックケースを採用し、Series 5でもセラミック仕様を展開したライン。
セラミックケース
金属ではなくセラミック素材を使用したApple Watchのケース。AppleはSeries 2のセラミックについて、ステンレススチールの4倍以上の硬さと傷への強さを特徴として紹介。
チタニウムケース
軽量な金属であるチタニウムを使用したケース。Apple WatchではSeries 5でセラミックと同時に採用され、現行Series 11でもアルミニウムと並ぶケース素材として展開。
【参考記事】
Apple、健康的な生活を送るための究極のデバイス、Apple Watch Series 2を発表|Apple(外部)
Apple Watch Series 2と、新たに登場したセラミック製Apple Watch Editionを紹介した2016年の公式発表。セラミック素材の特徴も掲載。
Apple、Apple Watch Series 5を発表|Apple(外部)
最後にセラミックケースが販売されたSeries 5の公式発表。アルミニウム、ステンレススチール、チタニウム、セラミックという当時の素材構成を確認可能。
Apple、Apple Watch Series 11を発表|Apple(外部)
現行Series 11の公式発表。アルミニウムと鏡面仕上げのチタニウムという現在のケース素材構成を確認できる資料。
Apple Watchのモデルを比較する|Apple(外部)
Series 1から現行モデルまで、ケースサイズや素材、機能を世代ごとに比較できるApple公式ページ。Series 5のセラミックやチタニウムも確認可能。


















