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Meta AIアプリに有料プランと広告導入 – Metaが10億ユーザー規模でAI戦略を加速

 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-05-01 15:55 by admin

Meta Platformsは、同社のAIチャットボット「Meta AI」に有料サブスクリプションサービスや広告を導入する計画を明らかにした。CEOのマーク・ザッカーバーグは2025年第1四半期の決算説明会で、より多くの計算資源や追加機能を求めるユーザー向けにプレミアムサービスを提供する可能性があると述べている。

Meta AIはこれまでFacebookやMessenger、WhatsAppなど同社のアプリ内で利用できたが、2025年第2四半期から独立したアプリとしても提供が開始された。Metaによると、Meta AIのユーザー数は現在およそ10億人に達している。Metaは今後1年間はユーザー基盤の拡大と利用促進に注力し、本格的な収益化は2026年以降になる見通しである。

また、Metaは2025年のAI関連投資額を最大720億ドルに引き上げる計画で、これは従来発表していた650億ドルから増額された数字となる。なお、OpenAIのChatGPTやGoogleのGemini、MicrosoftのCopilotなど競合他社もすでに有料プランを展開している。

from:Mark Zuckerberg is planning a premium tier and ads for Meta’s AI app

【編集部解説】

Metaが発表したMeta AIの有料サブスクリプションと広告導入の方針は、AIアシスタント市場の競争が新たな段階に入ったことを示しています。これまでMeta AIはFacebookやMessenger、WhatsAppといった既存のSNSアプリ内で利用できる機能でしたが、2025年第2四半期から独立したアプリとして提供が始まり、AIチャットボットの利便性や利用シーンが大きく広がりました。ユーザー数が10億人規模に達していることも、Metaの巨大なプラットフォーム力を象徴しています。

今回の有料化・広告導入の動きは、OpenAIやGoogle、Microsoftなどの競合他社がすでにAIサービスでサブスクリプションモデルを導入している流れと一致しています。MetaはAI関連投資額を2025年に最大720億ドルまで増額する計画を発表しており、これはAIインフラや開発体制の強化に本腰を入れる姿勢の表れです。こうした巨額投資が今後のAI機能の高度化や、よりパーソナライズされたサービスの実現につながる可能性があります。

Meta AIの独立アプリ化や新しい収益モデルの導入は、AIをより身近な存在にし、ユーザーの生活やビジネスの中に深く浸透させる契機となるでしょう。一方で、AIの利用拡大に伴う個人情報の取り扱いや、広告表示によるユーザー体験の変化、さらには欧州を中心とした規制強化の動きなど、今後の課題も少なくありません。AIが社会インフラの一部として定着するには、技術革新だけでなく、倫理や透明性、プライバシーへの配慮が不可欠です。

Metaの今回の発表は、単なるサービス拡充にとどまらず、SNS企業からAI企業への大きな転換点といえるでしょう。今後の動向は、世界のAI市場やデジタル社会の未来を占う上で極めて重要な意味を持つはずです。

【参考リンク】

Meta AI公式サイト(外部)
Meta Platformsが開発するAIチャットボットサービス。2025年から独立アプリとしても利用可能。

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りょうとく
主に生成AIやその権利問題について勉強中。
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