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Google AIモード、米国で一般公開テスト開始 – 検索の未来形が現実に

Google AIモード、米国で一般公開テスト開始 - 検索の未来形が現実に - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-05-02 14:47 by admin

Googleは2025年5月1日、米国でGoogle検索の新機能「AIモード(AI Mode)」の一般公開テストを開始した。

これまでGoogle Labsの限定機能だったが、待機リストを撤廃し、今後数週間で米国内の一部ユーザーにAIモード専用タブが表示される。AIモードは従来の検索結果リストではなく、Googleの検索インデックスをもとにGemini 2.0がAI生成の回答を返す仕組みで、複雑な質問やフォローアップにも対応可能。

新たに、商品や場所のビジュアルカード表示や、検索履歴パネルなどの機能も追加された。利用条件は18歳以上の米国ユーザーで、Google One AI Premiumの加入は不要となっている。AIモードはPerplexityやChatGPT検索など競合するAI検索サービスへの対抗策としても注目されている。

from:Google is putting AI Mode right in Search

【編集部解説】

Googleの「AIモード」一般公開テストは、検索体験のパラダイムシフトを象徴しています。従来のリンク一覧型検索から、AIが直接文章で回答する「会話型検索」への移行は、情報収集のあり方を根本から変える可能性があります。

今回のAIモードは、Googleの大規模言語モデルGemini 2.0を活用し、従来の「AI概要」とは異なり、AIによる回答のみを専用タブで提示します。これにより、複雑な質問や複数の条件を含む調査、旅行やショッピング、ローカルビジネス検索など、従来の検索では手間がかかった作業も効率的にこなせるようになります。また、検索履歴パネルやビジュアルカードの導入により、情報の再訪や視覚的な比較も容易になりました。

一方で、AIが回答の主役になることで、情報の出典や透明性、誤情報(ハルシネーション)のリスク、ウェブサイトへの直接流入の減少など新たな課題も浮上しています。今後は、AIによるパーソナライズや自動化の進展とともに、情報の信頼性やウェブエコシステムの持続性をどう担保するかが問われるでしょう。

AIモードの本格展開は、検索の未来を占う重要な実証実験であり、今後の進化と社会的インパクトに注目したいところです。

【用語解説】

Google AIモード(AI Mode)
Google検索に新設されたタブ。AIが質問に対して直接文章で答える新しい検索体験。

AI概要(AI Overviews)
Google検索の上部にAI生成の要約文を表示する既存機能。

Gemini 2.0
Googleの最新大規模言語モデル。テキスト・画像・音声など多様なデータを扱える。

Perplexity
GPT-4ベースのAI検索アシスタント。競合サービスの一つ。
対話型インターフェースチャットのようにAIと会話しながら情報を得る検索体験。

【参考リンク】

Google(外部)
世界最大の検索エンジン。AI技術を活用した新しい検索体験を提供。

Google AI(外部)
GoogleのAI研究・プロダクトの公式情報サイト。AIの最新動向を知ることができる。

Perplexity(外部)
GPT-4搭載の先進的なAI検索アシスタントサービス。AIによる即答と情報源表示が特徴。

【参考動画】

【編集部後記】

GoogleのAIモードが登場したことで、検索のあり方がどんなふうに変わるのか、みなさんはどんなシーンで使ってみたいと感じますか?
日々の調べものや仕事、趣味の情報収集など、ぜひご自身の生活に照らして想像してみてください。
「こんな使い方ができそう」「ここが気になる」といったご意見やアイデアも、ぜひコメントでシェアしていただけるとうれしいです。

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TaTsu
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