ビッグテックが動いた一週間|今週のガジェット注目記事 5選

[更新]2026年7月26日

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今週のガジェット界隈は、Apple・Samsungという二大プレイヤーの動きに終始した一週間でした。SamsungはGalaxy Unpackedで新型フォルダブルと自社初のスマートグラスを発表し、Appleは折りたたみiPhoneとiPad miniをめぐる観測報道が相次ぎました。そこに、阪神タイガースとスマートリングのコラボという、ビッグテックとは異なる文脈の一本も加わります。5本の記事を通じて、今週の動きを振り返ります。

【今週の注目記事】

Apple次期iPad miniはOLED化でも60Hz据え置きの可能性|ユーザー体験はどう変わるか

Bloombergのマーク・ガーマン氏の報道として、Appleが次期iPad miniに初のOLEDディスプレイを搭載し、今年10月までに発売する計画だとMacRumorsが伝えました。一方でリーカー情報として、ProMotion(120Hz)には対応せず60Hz据え置きになる可能性も指摘されています。iPad miniは6月に499ドルから599ドルへ値上げされたばかりで、OLED化に伴いさらに価格が上がる可能性もあります。「看板機能はOLED、体感を左右するリフレッシュレートは据え置き」という組み合わせをどう見るかが焦点です。

Samsung Galaxy Z Fold8 明日のイベントで発表か|ワイド型とUltraに分かれる次世代Foldの狙い

Samsungは7月22日、英ロンドンで開催した「Galaxy Unpacked 2026」で「Galaxy Z Fold8」「Galaxy Z Fold8 Ultra」「Galaxy Z Flip8」を発表しました。事前報道では、Fold8が4対3に近いワイド画面の新形状を採用し、Fold8 Ultraは従来のFoldシリーズに近い形状を継承すると伝えられていました。「標準とハイエンド」という単純な上下関係ではなく、開いた画面の使い方そのものが異なる2モデル構成になる点が注目されています。日本での価格や販売時期については、続報を待つ必要があります。

Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Ultra」、2つのバッテリー搭載か?|iOS 27ベータで判明

AppleのiOS 27開発者向けベータ4から、複数の内蔵バッテリーを前提としたシステムメッセージが見つかったとMacRumorsが報じました。未確認のリーク情報では、1,921mAhと2,962mAhの2セルを搭載し、合計容量は4,883mAhになるとされています。ヒンジを挟んだ左右の筐体にセルを分ける設計はブック型フォルダブルでは一般的な手法で、折りたたみ式iPhone「iPhone Ultra」(通称)との関連が指摘されています。ただしApple自身は、製品の存在も名称も正式には発表していません。

阪神タイガースと決済特化リング「EVERING」のコラボから見える、「便利だから使う」と「好きだから着ける」が重なるとき

決済スマートリング「EVERING」が、阪神タイガースとコラボした数量限定モデルを7月1日から発売しています。Visaのタッチ決済に対応したプリペイド型で、価格は9,900円です。背景には、大阪・関西万博に向けて整備された関西のタッチ決済乗車インフラがあり、電車に乗り、球場に着き、売店で買い物をするまでの動線がすでにつながっていた点がコラボを後押ししました。「便利だから使う」ものだったスマートリングに、「好きだから着ける」という応援グッズとしての側面が重なった事例です。

Samsung「インテリジェントアイウェア」発表、ディスプレイを捨てた戦略的理由

Samsungは同じくGalaxy Unpackedで、Android XRベースの新型スマートグラス「インテリジェントアイウェア」を正式発表しました。Snapdragon AR1 Gen1を搭載し、ディスプレイは持たずカメラ撮影と音声操作に注力する設計で、最大9時間のバッテリー駆動が可能です。Google・Warby Parker・Gentle Monsterとの協業で開発され、正式発売は2026年秋の見込みです。ディスプレイなしの第1世代機で市場とAndroid XR基盤を育て、その後ディスプレイ搭載の第2世代機へ展開するという、段階的な戦略が読み取れます。

【編集部後記】

今週の5本を並べると、同じ「ビッグテックの動き」でも中身は一様ではないことに気づきます。SamsungはUnpackedという場を設け、スマートグラスの仕様を自ら公表しました。一方、Appleの2本は、iOSのコードや値上げ後の価格といった間接的な手がかりから組み立てられた観測記事で、Apple自身は何も語っていません。「発表された事実」と「漏れ出た手がかりからの推測」は、同じニュースサイクルの中でも別物として扱う必要がありそうです。そこに割り込んできた阪神タイガース×EVERINGの一本は、ビッグテックの製品発表とは別の文脈で、地域のインフラと「推し」の力を静かに証明していました。Galaxy Z Fold8シリーズは8月7日に発売、インテリジェントアイウェアは今秋発売の見込みです。発表された仕様が実機としてどう評価されるか、それぞれのタイミングで確認したいと思います。

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乗杉 海
SF小説やゲームカルチャーをきっかけに、エンターテインメントとテクノロジーが交わる領域を探究しているライターです。 SF作品が描く未来社会や、ビデオゲームが生み出すメタフィクション的な世界観に刺激を受けてきました。現在は、AI生成コンテンツやVR/AR、インタラクティブメディアの進化といったテーマを幅広く取り上げています。 デジタルエンターテインメントの未来が、人の認知や感情にどのように働きかけるのかを分析しながら、テクノロジーが切り開く新しい可能性を追いかけています。