Last Updated on 2024-07-24 15:43 by admin
ホワイトオウルズ社は、Meta Quest 2/3/Pro向けVRゲーム「Death Game Hotel(デス・ゲーム・ホテル)」を2024年7月12日2時に発売した。価格は2,400円。
本作は、プレイヤーが自身の身体の部位を賭けて世界中のプレイヤーと対戦する刺激的なテーブルゲーム。「デスゲーム2000」と呼ばれる架空の大会での優勝を目指すシングルプレイモードと、オンラインマルチプレイモードを搭載している。
ゲーム内では「死神の盃」など3つのオリジナルゲームが用意されており、プレイヤーは目、耳、口、両手を賭けて勝負に挑む。
開発を手がけたホワイトオウルズ社は大阪市北区小柄町に本社を置く。CEOは「Deadly Premonition」や「D4: Dark Dreams Don’t Die」のディレクターとして知られるSWERY(末弘秀孝)氏。
本作は2024年6月21日から予約販売が開始され、予約特典として10%オフの価格で購入可能。さらに、ゲーム内で使用できる「プレミアムバーガー」と「瓶ビール」のアイテムが贈られる。
from:Death Game Hotel Review: Intriguing But Not Inspiring
【編集部解説】
Death Game Hotelは、VR技術を活用して新しいゲーム体験を提供する意欲的な作品です。従来のテーブルゲームの概念を拡張し、プレイヤーの身体感覚を巧みに利用している点が注目に値します。
本作の特徴的な要素である「身体の部位を賭ける」というコンセプトは、VR空間ならではの没入感を高めています。これにより、プレイヤーは従来のゲームでは味わえなかった緊張感や臨場感を体験できるでしょう。
SWERYこと末弘秀孝氏が手掛けた本作は、彼の独特な世界観とストーリーテリングが活かされています。「Deadly Premonition」シリーズで培われた奇抜なアイデアと、VR技術の融合は新たな可能性を示唆しています。
一方で、このようなゲーム内容は倫理的な議論を呼ぶ可能性があります。身体の一部を賭けるという設定が、現実世界での自傷行為や過度のギャンブル依存を助長する懸念も指摘されるかもしれません。
技術面では、VRにおけるイカサマ行為の実装は興味深い試みです。現実世界では難しい「チート」行為をVR空間で再現することで、プレイヤーに新たな戦略的選択肢を提供しています。
マルチプレイヤーモードの実装は、VRゲームの社会性を高める可能性を秘めています。しかし、プレイヤーベースの維持が課題となる可能性も高く、継続的なコンテンツ追加や調整が求められるでしょう。
長期的には、このようなVRゲームの登場が、現実とバーチャルの境界線をさらに曖昧にする可能性があります。プレイヤーの倫理観や価値観に影響を与える可能性も考慮に入れる必要があるでしょう。
Death Game Hotelは、VRゲームの新たな可能性を示すと同時に、デジタル空間における倫理や社会規範について考えさせられる作品と言えるでしょう。
【用語解説】
- VR(バーチャルリアリティ):
コンピューターが作り出した仮想世界を、あたかも現実のように体験できる技術です。例えるなら、本を読むのではなく、その物語の中に入り込むようなものです。 - Meta Quest:
Meta社(旧Facebook)が開発・販売しているVRヘッドセットのシリーズです。スマートフォンのようにスタンドアロンで動作し、PCやゲーム機不要で手軽にVR体験ができます。 - SWERY(スウェリー):
末弘秀孝氏のニックネームで、独特な世界観と物語で知られるゲームクリエイターです。彼の作品は、日本の深夜アニメのような奇抜さと海外ドラマのような重厚さを併せ持つと評されています。
【参考リンク】
- Death Game Hotel公式ページ(Meta Quest Store)(外部)
Meta Quest向けVRゲーム「Death Game Hotel」の公式ストアページです。ゲームの詳細情報や購入が可能です。 - White Owls公式サイト(外部)
「Death Game Hotel」の開発元、White Owls社の公式サイトです。会社概要や他の開発タイトルの情報が掲載されています。 - Meta Quest 2公式ページ(外部)
Meta Quest 2の製品情報や購入方法が確認できる公式ページです。VRヘッドセットの詳細スペックも掲載されています。