Last Updated on 2024-08-06 19:17 by admin
NetEase Games開発の6対6ヒーローシューターゲーム「Marvel Rivals」が、2024年7月23日から8月5日まで実施したクローズドベータテストで、Twitchでの視聴時間が700万時間を超えた。
この期間中、Marvel Rivalsは平均2万人以上の視聴者を獲得し、Twitchで20番目に視聴されたゲームとなった。
ベータテスト参加への鍵となるTwitchドロップキャンペーンが、7月25日から28日まで実施された。
ベータテストの成功要因として、Twitchドロップキャンペーン、大会の開催、サンディエゴ・コミコンでのプロモーションが挙げられる。
Marvel Rivalsは2024年5月にクローズドアルファテストを実施しており、その際の視聴時間は380万時間だった。
比較として、Riot Gamesの「Valorant」ベータテストは1週間で1億5000万時間以上の視聴時間を記録したが、これはCOVID-19パンデミック期間中の実施という特殊要因があった。
Marvel Rivalsは、PlayStation 5とXbox Series X/Sでベータテストを実施しており、PCでのSteamプレイテストは7月20日(UTC)から開始された。
from:Marvel Rivals crosses 7M hours watched during closed beta
【編集部解説】
Marvel Rivalsのクローズドベータテストが大きな注目を集めたことは、ゲーム業界にとって重要な意味を持っています。
まず、Twitchでの視聴時間が700万時間を超えたという数字は、新作ゲームへの期待の高さを示しています。これは、Marvel IPの人気だけでなく、ヒーローシューターというジャンルへの根強い需要も反映していると言えるでしょう。
特筆すべきは、Twitchドロップを活用したマーケティング戦略の成功です。ベータテストへの参加権をTwitch視聴の報酬として提供することで、ゲームの露出を大幅に増やすことに成功しました。この手法は、Valorantなど他のタイトルでも効果を発揮しており、今後のゲームマーケティングのトレンドとなる可能性があります。
一方で、Twitchドロップの技術的な問題も浮き彫りになりました。高い需要に対応できなかったシステムの脆弱性は、今後の改善点として注目されるでしょう。ゲーム開発会社は、マーケティング戦略の成功に伴う技術的な課題にも備える必要があります。
Marvel Rivalsの成功は、Overwatch 2などの既存タイトルにも影響を与える可能性があります。競合タイトルは、プレイヤーベースの維持やゲーム内容の刷新を迫られるかもしれません。
長期的には、このようなベータテストの成功が、ゲーム開発の方向性にも影響を与える可能性があります。プレイヤーの反応を早い段階で確認し、開発に反映させるアプローチが、より一般的になるかもしれません。
しかし、ベータテストの成功が必ずしも製品版の成功を保証するわけではありません。開発チームは、プレイヤーのフィードバックを適切に取り入れ、ゲームバランスの調整や新コンテンツの追加など、継続的な改善が求められるでしょう。
Marvel Rivalsの今後の展開は、ヒーローシューターというジャンル全体の動向を占う上で、重要な指標となりそうです。