「GRIM」VRサバイバルゲームが登場!Rustライクな没入体験をQuest 3で実現

 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-01-16 15:07 by admin

インディーゲーム開発スタジオEmber Labs(本社:オーストラリア、シドニー)は、VRサバイバルゲーム「GRIM」を今週中にリリースすると発表した。

本作は、2013年発売の人気サバイバルゲーム「Rust」(開発:Facepunch Studios)からインスピレーションを受けた作品で、Meta Quest 3およびSteamVR対応ヘッドセットで遊べる。価格は25ドル(約3,750円)で、早期アクセス期間は6~12ヶ月を予定している。

主な特徴

・フルボディトラッキング対応
・物理演算ベースの戦闘システム
・オンラインマルチプレイヤー形式

実装機能

・クラフト・建築システム
・PvP戦闘
・基地建設
・昼夜サイクル
・天候システム
・生存システム(空腹・喉の渇き)
・インベントリ管理
・ボイスチャット

開発チームは早期アクセス期間中、プレイヤーのフィードバックを基に新しい武器やアイテム、機能などのコンテンツを追加していく予定だとしている。

from ‘Rust’-like Sci-fi VR Survival Game ‘GRIM’ Hits Early Access This Week, Trailer Here

【編集部解説】

VRゲーム業界に新たな風を吹き込む可能性を秘めた「GRIM」の登場は、VRゲームの進化を象徴する出来事といえるでしょう。

本作最大の特徴は、PCゲームとして絶大な人気を誇る「Rust」のゲームプレイ体験をVR空間で再現する試みです。Rustは全世界で累計2,000万本以上を売り上げ、同時接続者数が10万人を超えることもある人気作です。この成功例をVRで再現できれば、VRゲーム市場に大きなインパクトを与えることでしょう。

特筆すべきは、Meta Quest 3への対応を発表している点です。Quest 3は現在最も注目を集めているスタンドアロンVRヘッドセットで、2023年10月の発売以来、約200万台を出荷したと推定されています。この成長著しいプラットフォームでの展開は、大きな可能性を秘めています。

フルボディトラッキングと物理演算ベースの戦闘システムの組み合わせは、VRならではの没入感を実現する重要な要素です。従来のゲームコントローラーによる操作とは異なり、実際の身体の動きがそのままゲーム内のアクションとして反映されることで、より直感的で臨場感のある体験が期待できます。

早期アクセス版からの段階的な開発アプローチも注目に値します。これにより、開発チームは実際のプレイヤーからのフィードバックを得ながら、製品を改良していくことができます。この方式は、特に新しいジャンルの開拓において重要な意味を持ちます。

ただし、VRサバイバルゲームには独自の課題も存在します。長時間のプレイによる身体的な疲労や、急激な動きによるモーションシックネスなど、VR特有の問題への対応が必要です。開発チームがこれらの課題をどのように解決するかも、成功の重要な鍵となるでしょう。

25ドルという価格設定は、同様のVRゲームと比較すると標準的な範囲内です。早期アクセス期間中の継続的なアップデートも約束されており、プレイヤーにとって十分な価値を提供できる可能性は高いと考えられます。

このゲームの成功は、VRプラットフォームにおける本格的なサバイバルゲームの可能性を示すだけでなく、人気PCゲームジャンルのVR化における重要な先例となる可能性を秘めています。今後の開発状況と、プレイヤーからの反応に注目が集まります。

【用語解説】

サバイバルゲーム
プレイヤーが過酷な環境で生存を目指すゲームジャンル。食料や資源の収集、道具の作成、シェルターの建設などが主な要素です。

【参考リンク】

  1. Ember Labs公式サイト(外部)
    GRIMの開発元。オーストラリアのインディーゲーム開発スタジオ。
  2. RUST公式サイト(外部)
    大人気サバイバルアクションゲーム、本作のインスピレーション元

【参考動画】

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