LINE VOOM終了、推薦フィードはホームタブへ移設|3億点から選ぶのは誰か

VOOMが終わる4か月前、LINEはホームタブに「興味関心に応じたコンテンツ」の面を作っていました。おすすめの動画が流れ、押すほど好みに寄っていく。VOOMがやろうとしていたことです。消えるのはフィードではなく、そこに投稿できる人のほうかもしれません。


LINEヤフー株式会社は2026年7月15日、ショート動画サービス「LINE VOOM」を9月30日11時ごろに終了すると発表した。理由はサービス提供体制の見直しおよび体験価値の再編としている。ストーリー機能、バースデーカード機能、フォロー・フォロワー機能も利用できなくなる。

一方、同社は2026年3月5日にホームタブのリニューアルを開始しており、企業やクリエイターのLINE公式アカウントの投稿や人気の動画を興味関心に応じて表示する仕組みをすでに導入している。LINE公式アカウント向けには2026年9月上旬、画像・動画・テキストを組み合わせた新しい「投稿」機能を提供予定である。

VOOMタブはショッピングタブに置き換わり、2026年9月に正式リリース予定。取扱商品は3億点以上へ拡大し、AIエージェントによる接客体験も構想に含まれる。LINE VOOMは2021年11月に開始した。

From: 文献リンク「LINE VOOM」サービス終了のお知らせ|LINE

【編集部解説】

9月30日、LINE VOOMが終わります。多くの記事が、ここで筆を置いています。

けれど、4か月前に別の動きがありました。2026年3月5日、LINEはホームタブのリニューアルを開始しています。新しいホームタブは「アクティビティ」と「コンテンツ」の2層構造で、コンテンツエリアではニュース・スポーツ・エンターテインメントなど幅広いジャンルから、ユーザー一人ひとりの興味関心に合わせた情報が提供されます。

各コンテンツにはリアクションボタンが設けられ、押すと好みに合うコンテンツがより多く表示されるようになる。企業やブランド・アーティスト・クリエイターによるLINE公式アカウントの最新投稿、SNS投稿、そして人気の動画が並ぶ——そう書かれています。

見覚えのある設計ではないでしょうか。興味関心に応じて選ばれ、反応で最適化され、動画が流れる場所。VOOMがやろうとしていたことです。

会社は両者を結びつけて「移設する」と説明しているわけではありません。VOOMの投稿や推薦の仕組みがそのまま移管されるという発表もありません。ただ、推薦型のコンテンツ面はVOOM終了後も残り、より上位の画面で拡充される。公表資料を並べると、そう読めます。そして投稿する側だけが、静かに入れ替わろうとしています。

約5年の実験が示したもの

まず、VOOMが何に届かなかったのかを押さえます。

潜在的な配信母数は、十分すぎるほどありました。LINEの国内月間利用者数は2025年12月末時点で1億人を突破しています。対してTikTokが2026年6月に公表した国内MAUは、2026年5月末時点で約4,950万人。約2倍の開きです。集計方法が同一とは限りませんが、規模の差は明らかでした。しかもVOOMには、画面下部の常設タブという最良の位置が与えられていました。

ただし、LINE全体の利用者数がそのままVOOMの実効的な到達力を意味するわけではありません。タブを開かない人には、届きようがないからです。

供給側はどうか。ここに、はっきりした断層があります。

LINEスタンプを作成するスタンプクリエイターは750万人以上。一方、LINE VOOM Creator Programに登録したクリエイターは、2024年5月の一般公開時点でのべ1万人を超えた、と発表されています。

両者は対象地域も集計期間も制度への参加条件も異なります。前者はLINE Creators Marketの10年間の累計で、世界のLINE利用者が対象。後者は日本のVOOMにおける収益化プログラムの登録者数であり、投稿者総数そのものではありません。加えて、どちらも「以上」とされた下限値なので、実際の比率は算出できません。

それでも、公表された数字の桁が大きく離れていることは事実です。LINEはクリエイターを集められない会社ではありませんでした。動画で、それができなかった。

入口の設計も、この差と無関係ではないはずです。VOOMで収益化するには、通常のLINEアカウントとは別にLINE公式アカウントを開設・管理し、条件を満たしたうえで申請と審査を受ける必要がありました。ただし公式アカウントは個人でも取得でき、YouTubeなどにも収益化条件と審査があります。この違いが参入の障壁になったかどうかは、確認されていません。

規模を示す数字にも、奇妙な空白があります。LINE広告の配信面一覧ページには今もLINE VOOMの欄があり、MAU6,800万人以上、そのうち4,900万人以上が月に1回以上VOOM上の広告に接触している、と記載されています。ただし脚注は、いずれも「社内調査(2019年8月時点)」です。

VOOMの開始は2021年11月。この数字はVOOM以前、タイムライン時代のものということになります。同じページでLINE全体のMAUは2025年12月末に更新されているのに、VOOMの欄だけが2019年で止まっていました。

単なる更新漏れかもしれません。会社の全資料に近年の指標が存在しないと立証したわけでもありません。ただ、主要な公開ページで7年前の数字が使われ続けている状態は、記録しておく価値があると考えます。

力の入れ方が足りなかったわけでもありません。2023年1月、当時のZホールディングスグループは無料動画配信サービス「GYAO!」を3月31日で終了し、動画領域のグループ経営資源をLINE VOOMへ集中させると発表しました。ライブ配信の「LINE LIVE」も同じ3月31日で幕を閉じています。

2023年以降、VOOMはグループの動画事業の受け皿になりました。それでも届かなかった。

象徴的な文書があります。2024年7月30日、LINEヤフーは自社メディアで「日本市場に根付いた動画プラットフォーム」としてVOOMを紹介しています。LINEユーザーを母体とするため10代から50代以上まで幅広く、10代はコメントに積極的で、50代以上は歌って踊るコンテンツより、レシピやライフハック、節約といった動画を好む——担当者はそう語っていました。調査方法や標本数は示されておらず、担当者による観察です。

その約2年後、2026年7月に終了が発表されます。記事公開から数えれば、約2年2か月後にサービスそのものが終わることになります。

ここで一般化は避けたいと思います。「日本ではユーザー投稿型の推薦フィードが成立しない」とまでは言えません。会社も、推薦型フィードが成立しなかったことを終了理由として挙げてはいません。LINE VOOMというサービスが終わる。事実として言えるのは、そこまでです。

蛇口は閉じ、配管は残った

では、何が終わるのか。公表資料を並べると、輪郭がはっきりします。

LINE公式アカウント向けには、2026年9月上旬に画像・動画・テキストを組み合わせた新しい「投稿」機能が提供される予定です。詳細は未発表とされています。

そしてサービス終了後も、LINE公式アカウントが投稿した一部コンテンツは、LINEアプリ内のホームタブで引き続き閲覧できます。

新しいホームタブの仕様を、もう一度見てみます。気になったLINE公式アカウントは、その場で友だち追加もできる、と書かれています。

友だちでない相手の投稿が表示されなければ、この導線は成立しません。現行のホームタブに並ぶ公式アカウントの投稿は、友だち以外にも届く設計になっていると考えられます。ただし、9月提供予定の新「投稿」機能の配信条件そのものは未発表であり、現行ホームの仕様をそのまま当てはめることはできません。

さらに、新しいホームタブは企業やお店のビジネス支援に加えて「クリエイターの活躍の場」としての役割も担うとされ、LINE広告の配信面を拡大してインフィード型広告を表示する、とも記されています。

加えて、今後は生成AIを活用したコンテンツの拡充も予定されています。

LINE VOOM 2026年9月以降
LINE内で投稿できる主体 一般ユーザーと公式アカウント 新「投稿」機能はLINE公式アカウント向け
届く相手 フォロワー+おすすめ 新機能の配信条件は未発表。現行ホームには非友だちの公式投稿も表示
継続購読の関係 フォロー・フォロワー 公式アカウントの友だち追加
表示場所 VOOMタブ 公式アカウントの一部コンテンツはホーム
コンテンツの供給 一般投稿とクリエイター支援 公式投稿、SNS投稿、ニュース、人気動画、将来の生成AIコンテンツ
収益の構造 再生回数などに応じたクリエイター収益 ホームにインフィード広告。新機能の収益分配は未発表

最後の行が、今回の再編の性格をよく表しています。

VOOMは、一定の条件を満たした投稿に、再生回数などに応じた収益を返す仕組みでした。新しいホームタブには、インフィード型広告が入ります。公表済みの仕組みを並べるかぎり、創作者へ配分する構造から、広告で回収する構造へ重心が移っているように見えます。ただし新「投稿」機能に収益分配があるかどうかは未発表であり、会社がこれを収益モデルの転換として説明したわけでもありません。

ここで、視点の差についても書いておきます。

LINE Technology Partnerであるフォーグローブ株式会社は、今回の変更についてLINE活用全体が終わるわけではなく、VOOMに関連する一部の仕組みが整理されるという捉え方を示しています。新しい投稿機能という受け皿があるため、発信の場が完全になくなると考えるのは正確ではない、とも書いています。事業者にとっては、その通りです。

同じ変更が、立つ位置によって「整理」にも「締め出し」にも見える。発信を業務としている側から見れば受け皿の入れ替えであり、個人として投稿していた側から見れば居場所の消失です。どちらか一方が正しいのではなく、この非対称そのものが再編の性質だと、私は考えています。

そして事実として動かないのは、LINE上で一般ユーザーが直接投稿する推薦型の場がなくなるという一点です。ホームタブには「SNS投稿」も表示されるとされており、他サービス経由で一般の人の投稿が流れる可能性は残ります。ただし、LINEの中で自分が投稿し、それがおすすめに載るという経路は閉じます。

この移動が持つ意味は小さくありません。VOOMタブは、開かなければ済む場所でした。ホームタブは、会社自身がLINEの「入り口」と位置づけている画面です。

推薦面そのものは、切り離せない

終了を歓迎する声もありました。Change.orgには終了を支持する署名が立っており、そこでは保護者の立場から、子どもが興味本位で動画を見続けたり、不適切なコンテンツや不特定多数との接触につながる可能性への懸念が挙げられています。小規模な署名であり、広い世論を示すものではありませんが、懸念の中身は具体的です。

理由は動画の中身ではありません。iPhoneの「スクリーンタイム」やAndroidの「ファミリーリンク」といった保護者向けの制限機能は、アプリやアプリカテゴリの単位で管理する設計です。両社の公式ドキュメントを見るかぎり、LINEというアプリの中からVOOMだけを指定して止める標準的な手段は見当たりません。

ここで正確に書いておくべきことがあります。推薦を一切拒否できなかったわけではありません。VOOMでは、個々の投稿やアカウントについて「興味なし」や非表示を選び、一定期間その表示を抑えることができました。一方、公式ヘルプを見るかぎり、「おすすめ」の面そのものを無効化する設定や、VOOMタブ自体を非表示にする設定は確認できません。

個別の推薦は断れる。けれど、推薦される場所からは降りられない。筆者が検索した範囲では、非表示や通知オフの方法を解説する記事が、サービス開始から終了まで繰り返し書かれ続けていました。

そして2024年、切り離せないという性質は、さらに一段進みます。

2024年10月22日から順次、LINEの友だちがLINE VOOMのフォローリストへ自動で追加される仕様変更が実施されました。対象はLINE 11.20.0以上かつ過去12か月以内にVOOMへアクセスしたことがあるユーザーで、12月上旬までに全アカウントの更新を終える予定とされています。

回避するには、2024年10月21日までに設定を変更する必要がありました。導線はVOOMタブの人物アイコンから入る形です。あわせて公開されたFAQには、「アカウントのおすすめ」が10月22日以降、フォローリストの更新が完了するまで表示されない旨も記されていました。

同じ月に、もう一件ありました。LINEヤフーは2024年10月24日、VOOMのストーリー機能で表示制御されるべき情報が特定条件下で表示される不具合を公表しています。8月29日18時30分に該当機能をリリースし、9月11日18時52分に検知、9月12日17時07分に修正。LINE VOOM内でブロックしている相手に全体公開のストーリーが表示される不具合で、改修から公表まで約1カ月半かかっています。なお、VOOMのブロックはVOOM内でのみ有効な機能で、LINEの友だちブロックとは別物です。

これらを企業の姿勢の問題として書くこともできます。ただ、より本質的なのは設計の問題だと考えます。

OSはアプリ単位で止める。アプリは個別の投稿を隠せても、推薦面ごと降りることは許さない。断れるのは中身であって、仕組みではない。

9月30日にVOOMが消えても、この構造は変わりません。新しいホームタブについても、現時点の公式ガイドに、推薦面全体を無効化する設定は示されていません。

そして、筆者が観測した範囲では、3月5日のリニューアルは7月15日の終了発表ほど注目を集めませんでした。消えるものは目に入り、置かれるものは目に入らない。

世界は、別の道を選んでいる

「メッセージアプリにフィードは載らない」——そう一般化したくなります。しかし反証があります。

WeChatのショート動画・ライブ配信機能「WeChat Channels(视频号)」は2020年に提供が始まりました。VOOMより約2年先行しています。Tencentは、2025年の総利用時間が前年比20%超増加したほか、ライブ配信収益や広告表示機会も伸びたと公表しています。

よく似た構造の賭けでした。国民的メッセージアプリの内側に、推薦型の動画フィードを置く。片方は伸び、片方は畳まれました。

違いとして指摘されるのは、出発点です。Channelsは既存の人間関係を活用しながら成長したと分析されています。

対してVOOMは、逆をやりました。改称時の公式案内には、LINE VOOMはLINEの友だち関係とは独立して管理され、今後は友だちの投稿が表示されなくなるため、引き続き見たい場合は自らフォローする必要がある、と記されています。

2012年8月に始まったタイムラインは、友だちのみに公開されるクローズドなSNSでした。友だち中心の設計を、おすすめ中心へ組み替えた。そして約3年後、自動フォローという形で友だち関係が持ち込まれます。会社が「再接続」を目的と説明したわけではありませんが、時系列としてはそう並びます。

もう一つの違いは、回収の方法です。Tencentはライブ配信やミニショップを、Channels周辺の収益化の柱の一つに据えてきました。

同じ現象が日本でも起きています。TikTok Shopの日本版は2025年6月30日にリリースされました。TikTok Japanの発表によれば、2026年6月30日までの1年間で流通総額の70%以上がコンテンツを起点とした購入であり、そのうちLIVE配信経由が約60%を占めます。利用者数は2026年6月時点で2025年7月比の30倍以上。同社は、商品を深く理解し納得してから買いたいという日本の消費者ニーズに、LIVE配信を通じた丁寧なオンライン接客が有効に機能したと説明しています。

いずれも各社の公表値であり、第三者による保証の有無は公表資料からは確認できません。それでも、主要なプラットフォームで「人が動画で売る」が拡大していることは読み取れます。

3億点から、誰が選ぶのか

そしてLINEは、別の道を選びました。

7月2日の15周年イベントで、ショッピングタブを2026年9月に正式リリースすることが発表されています。正式リリース後は、LINE上でLINEヤフーグループのショッピングサービスが取り扱う3億点以上の商品の中から、一人ひとりに合った商品と出会い、比較・検討、購入、ギフト、配送までをシームレスに行えるようにする。そこにはAIエージェントによる接客体験も構想として含まれます。

従来の取扱点数は、イベントを報じた記事によれば約30万点。事実であれば、1000倍の拡張になります。

背景には、経営環境があります。2026年5月開示のFY25通期決算では、広告を含むメディア事業の売上収益が7,351億円で前年比+0.4%とほぼ横ばい、調整後EBITDAは2.2%の減益。全社の売上収益2兆363億円(+6.2%)のうち、増加額を最も押し上げたのはPayPayを含む戦略事業(+1,045億円)でした。

ただし会社は広告事業から退くとは述べておらず、むしろホームタブでは配信面を拡大しています。決算数値だけから「広告を捨てた」と読むことはできません。

私が注目したいのは、規模のほうです。

30万点なら、人間が棚を作れます。3億点は作れません。誰かが選んで前に出さなければ、その商品は存在しないのと同じです。推薦が人間の手を離れていくのは、3億点という数字が要求することだと考えます。会社がそう説明したわけではなく、私の解釈です。検索やランキング、広告枠との併用も当然あり得ます。

そしてこれは、VOOMで起きたことの続きでもあります。おすすめに載らなかった動画は、なかったのと同じでした。次に同じことが、購買の意思決定で起こります。

ただし、「アルゴリズムからAIへ」という対立の立て方は正確ではありません。AIエージェントもアルゴリズムで動きます。変わるのは技術の種類ではなく、利用者との接し方です。黙って並べ替えるフィードから、対話しながら提案し、手続きまで代行する相手へ。そして対象が、コンテンツから何を買うかという判断そのものへ広がります。

ホームタブに生成AIを活用したコンテンツ拡充が予定されていることも、同じ方向を指しています。LINEは「人が動画で売る」より「AIが選んで提示する」に重心を置いた——これは私の解釈です。会社が二者択一として説明したわけではなく、公式アカウントやクリエイターによる発信をやめるとも述べていません。

推薦順を決めるのは誰か。この問いが、1億人が使う生活インフラの上で、実装として答えられようとしています。

確かめられる日程

読者が自分で観測できる節目を挙げておきます。

2026年8月3日(月)午後3時30分、LINEヤフーは2026年度第1四半期決算を発表し、同日午後4時30分からカンファレンスコールを開催予定です。VOOMについて語られるかどうかは予告されていませんが、注目に値する場ではあります。

9月上旬に新しい「投稿」機能。9月にショッピングタブの正式リリース(上旬とは発表されていません)。9月16日に法人向け機能の変更。そして9月30日、VOOMの終了。いずれも実施日は変更される可能性があります。

この2か月で、日本の生活インフラの推薦のあり方が変わろうとしています。会社が「システムの入れ替え」と説明しているわけではありません。ただ、置かれるものと消えるものを並べると、そう読めるというのが私の見立てです。

【補足】

VOOM終了に伴う実務情報を整理します。

投稿データのバックアップ申請期間は2026年7月15日から9月30日まで。ダウンロード可能期間は、バックアップ完了後30日間です。

申請ページはPCからのアクセスが推奨されており、スマートフォンやタブレットから開く場合はURLをコピーして自分のブラウザーでアクセスする必要があります。そしてバックアップファイルのダウンロードはPCからのみ可能です。

スマートフォンだけで完結させている人ほど、当日に手が止まります。

なお、LINE公式アカウントから投稿したデータはバックアップの対象外です。

ストーリー機能、バースデーカード機能、フォロー・フォロワー機能も同時に利用できなくなります。終了後もフォロー中のアカウントから情報を受け取りたい場合は友だち追加が必要ですが、追加できるのはLINE公式アカウントのみです。

終了処理は順次実施されるため、アカウントによって終了のタイミングは前後します。

事業者側は、より早い日程で動きます。2026年9月16日に「分析」タブ内のLINE VOOMメニューが削除され、ビジネスプロフィールでもLINE VOOM関連の表示に変更が入ります。メッセージ配信時の同時投稿機能は2026年8月下旬以降の廃止予定ですが、日程は未定とされています。ビジネスプロフィールの各パーツや設定の具体的な扱いは告知が更新される場合があるため、対応前に必ず公式告知で最新の記載をご確認ください。いずれも実施日は変更される可能性があります。

【関連記事】

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【編集部後記】

新しいホームタブに用意されているボタンは「きになる」です。押すと、好みに合うコンテンツがより多く表示されるようになる。押さなかったときにどうなるかは、公式の説明に出てきません。

VOOMには「興味なし」がありました。個々の投稿やアカウントを、自分の意思で押しのけることができた。その反対方向のボタンが、新しい画面ではまだ見当たりません。好みを伝える手段だけが用意され、拒む手段が用意されていないとき、そこに溜まっていくのは誰の好みなのでしょうか。


【用語解説】

推薦フィード
利用者の関心や行動履歴をもとに、システムがコンテンツを選んで並べる表示形式。フォロー関係に依存せず不特定多数のコンテンツが流れる点が特徴で、TikTokの普及以降、多くの主要SNSで広く採用されている。

LINE VOOM
LINE内で提供されてきたショート動画サービス。2021年11月、それまでの「タイムライン」を刷新する形で開始した。画面下部のタブに常設され、「おすすめ」でクリエイターの投稿を視聴する設計だった。2026年9月30日で終了する。

タイムライン(LINE)
VOOMの前身。2012年8月に「ホーム」とともに追加されたLINE初のSNS機能で、友だちのみに公開されるクローズドな設計だった。VOOMへの移行時、友だち関係とは独立した管理へ変更された。

ホームタブ
LINEの入り口にあたるタブ。2026年3月5日にリニューアルが開始され、友だちリストなどの「アクティビティ」と、興味関心に応じたコンテンツが並ぶ「コンテンツ」の2層構造になった。バージョン26.2.0以上の一部ユーザーから段階的に提供されている。

ショッピングタブ
コマース用のタブ。2026年9月に正式リリース予定で、取扱商品はLINEヤフーグループのEC統合により3億点以上へ拡大するとされる。VOOMは下部タブから「ホーム>サービス」へ移される。

AIエージェント
利用者に代わって情報収集、比較・検討、手続きの実行までを担うソフトウェア。ショッピングタブでは接客体験への活用が構想されている。どこまで自律的に実行するかはサービスごとに異なる。

LINE VOOM Creator Program(LVCP)
VOOMのクリエイター向け収益化プログラム。2024年5月に一般公開された。参加には条件を満たしたLINE公式アカウントからの申請と審査が必要で、一定条件を満たした投稿に再生回数などに応じた収益が支払われる仕組みだった。

WeChat Channels(视频号)
中国のメッセージアプリWeChat内のショート動画・ライブ配信機能。2020年に提供が始まり、Tencentは2025年の総利用時間が前年比20%超増加したと公表している。

ディスカバリーEコマース
検索して買うのではなく、動画やライブ配信を見ている中で商品と偶然出会い、理解し、購入へ進む購買行動。TikTok Shopが掲げる概念である。

ペアレンタルコントロール
保護者が子どもの端末利用を管理する仕組みの総称。AppleとGoogleの公式資料を見るかぎり、アプリやアプリカテゴリの単位で管理する設計が基本であり、アプリ内部の特定機能だけを切り離す手段は示されていない。

可処分時間
生活に必要な時間を除いた、自由に使える時間。ショート動画をはじめとするコンテンツサービスが競い合ってきた資源である。

スーパーアプリ
連絡、決済、購買、行政手続きなど複数の機能を一つのアプリへ統合したもの。利便性が高い一方、設計や設定によっては、利用者が機能を部分的に拒否しづらい場合がある。

【参考リンク】

LINEヤフー「LINE、ホームタブのリニューアルを開始」(外部)
2層構造、リアクションによる最適化、インフィード広告、生成AI活用の予定が記載されている資料。

LINEみんなの使い方ガイド「ホームタブのリニューアルを開始しました」(外部)
利用者向けの解説。「きになる」を押すと好みに合うコンテンツがより多く表示されると説明されている。

LINE公式お知らせ「「LINE VOOM」サービス終了のお知らせ」(外部)
発表主体による告知。終了日時、廃止される3機能、終了後に閲覧できる範囲が示されている。

LINEヘルプセンター「【終了】「LINE VOOM」サービス終了のお知らせ」(外部)
バックアップ申請期間、ダウンロード可能期間、PC限定という制約を含む詳細版。実務上の原典。

LINEヤフー for Business「LINE VOOM提供終了に伴う、LINE公式アカウントへの影響について」(外部)
事業者向け告知。段階的な機能変更の日程と新「投稿」機能の提供予定が記載。随時更新されている。

LINEヘルプセンター「LINE VOOMの投稿を非表示にする」(外部)
個々の投稿やアカウントに「興味なし」や非表示を設定する手順を案内する公式ヘルプである。

LINE VOOM「LINEの友だちがフォローリストに追加されます」(外部)
2024年10月の自動フォローに関する専用FAQ。回避手順と設定画面の表示条件が記されている。

LINEヤフー「LINE VOOMのストーリーにおける情報表示不具合に関するお知らせとお詫び」(外部)
2024年10月24日公表。発生から検知、修正までの時刻が分単位で記載されている。

LINEヤフー「LINE15周年記念イベント -Connect the Next-」(外部)
ショッピングタブの2026年9月正式リリースと、3億点以上の商品を扱う構想を示した資料。

LINEヤフー「日本市場に根付いた動画プラットフォーム LINE VOOMの強みと挑戦」(外部)
2024年7月の自社インタビュー。終了発表の約2年前に語られたVOOMの自己評価が読める。

LINEヤフー「LINE VOOMへの動画投稿が収益化可能に」(外部)
LVCPの一般公開を告知した資料。収益化の条件と、登録クリエイター数が記載されている。

LINEヤフー for Business「LINE広告 配信面」(外部)
各配信面のユーザー数を掲載。LINE VOOM欄の数値は2019年8月の社内調査と注記されている。

LINEヤフー IR「決算説明会」(外部)
2026年8月3日の第1四半期決算発表とカンファレンスコールの案内が掲載されている。

フォーグローブ「LINE VOOM終了でどう変わる?LINE公式アカウントへの影響」(外部)
LINE Technology Partnerによる解説。変更を機能の整理として捉える視点が示されている。

TikTok「日本における経済効果を発表」(外部)
2026年6月公表。国内MAUを2026年5月末時点で約4,950万人としている自社調べの数値。

Tencent「WeChat Channels」解説(外部)
Channelsの成長と、既存のコミュニティやプライベートドメイン取引との関係を説明する公式資料。

Appleサポート「スクリーンタイムを使ってお子様のiPhoneやiPadを管理する」(外部)
iOSの保護者向け管理機能の公式解説。設定できる制限の種類と適用範囲を確認できる。

Google For Familiesヘルプ「お子様が利用する Google Play のアプリを管理する」(外部)
ファミリーリンクの公式解説。ブロックや利用制限がアプリ単位で設定される仕様が示される。

【参考記事】

LINE、ホームタブのリニューアルを開始(外部)
本稿の主題を支える一次資料。コンテンツエリアでは幅広いジャンルから興味関心に合わせた情報が提供され、リアクションによって好みに合うコンテンツがより多く表示される。企業やクリエイターの公式アカウント投稿、SNS投稿、人気の動画が並び、気になった公式アカウントはその場で友だち追加できる。インフィード型広告の配信と、生成AIを活用したコンテンツ拡充も予定されている。

LINE15周年記念イベント 「LINE 15th Anniversary Event -Connect the Next-」を開催(外部)
ショッピングタブを2026年9月に正式リリースし、3億点以上の商品から出会い、比較・検討、購入、ギフト、配送までをシームレスに行えるようにする構想を発表した。AIエージェントによる接客体験も構想に含まれる。いずれも将来の予定である。

TikTok Shop、日本での提供開始から1年 ~利用動向データおよび事例を公開~(外部)
2025年6月30日から2026年6月30日の期間で、流通総額の70%以上がコンテンツ起点の購入であり、うちLIVE配信経由が約60%を占めると発表。利用者数は2026年6月時点で2025年7月比の30倍以上とされる。いずれも同社の公表値である。

15周年の「LINE」、次の10年でどう変わる?(ITmedia Mobile)(外部)
15周年イベントの現地報道。ショッピングタブの取扱商品が従来の約30万点から拡大する点を伝えている。本稿の「1000倍」という表現は、この報道による従来値に依拠している。

「LINE VOOM」への動画投稿が収益化可能に クリエイタープログラムを一般公開(外部)
2024年5月の発表。一定の条件を満たした投稿に再生回数などに応じた収益が支払われる仕組みと、のべ1万人を超えるクリエイターが登録していることが記載されている。

【重要】LINE VOOM提供終了に伴う、LINE公式アカウントへの影響について(外部)
2026年9月上旬の新しい「投稿」機能提供予定と、段階的な変更スケジュールが表で提示されている。内容は随時更新されるため、対応前に最新版の確認が必要である。

「GYAO!」サービス終了に関する連名プレスリリース(2023年1月16日)(外部)
2023年3月31日でGYAO!を終了し、動画領域のグループ経営資源をLINE VOOMへ集中させるとした資料である。

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山本 達也
『デジタルの窓口』代表。名前の通り、テクノロジーに関するあらゆる相談の”最初の窓口”になることが私の役割です。未来技術がもたらす「期待」と、情報セキュリティという「不安」の両方に寄り添い、誰もが安心して新しい一歩を踏み出せるような道しるべを発信します。 ブロックチェーンやスペーステクノロジーといったワクワクする未来の話から、サイバー攻撃から身を守る実践的な知識まで、幅広くカバー。ハイブリッド異業種交流会『クロストーク』のファウンダーとしての顔も持つ。未来を語り合う場を創っていきたいです。