Galaxy S27 Ultraをめぐるリークは、この夏だけでもバッテリーやディスプレイの仕様など、断片的な情報が積み重なってきました。そこに今回、著名リーカーIce Universeが新たにリーク情報を公開しました。
著名リーカーのIce Universeは、Galaxy S27 Ultraの背面デザインを示すスケッチを公開した。CAD計測に基づくとされるこのスケッチでは、従来有力視されていた横型のカメラバーではなく、AppleのiPhone 17 Proに近い、大きく盛り上がったカメラバンプが採用されている。Samsungが近年のUltraシリーズで用いてきた個別のカメラリングからの転換となる。
スケッチではさらに、カメラ部分の下に円形の磁気リングが確認できる。Galaxy S27 UltraにQi2対応の磁石が内蔵されるとの従来の観測を補強する材料だ。現行のGalaxy S26 UltraはQi2充電に対応するものの、MagSafe風アクセサリーの利用には専用の磁気ケースが必要となる。
なお、発売は数ヶ月先とされ、スケッチは非公式なリーク情報に基づくものであり、最終デザインは変わる可能性がある。
From:
Samsung’s Galaxy S27 Ultra redesign is giving me serious iPhone vibes
【編集部解説】
今回のスケッチをめぐる報道には、見落とされがちな部分があります。Ice Universeは当初、このスケッチをSamsungや特定の機種に明示的に結びつけていませんでした。「Galaxy S27 Ultraのデザインだ」という受け止めは、まずフォロワーや観測者の側の推測として広がり、その後になってIce Universe本人が別の投稿で追認する、という順序をたどっています。「著名リーカーが公開した」という一文の裏には、こうした推測の積み重ねが隠れていることは、リーク報道を読むうえで留めておきたい点です。
「iPhoneっぽい」という評価は、半分だけ正しい
大きく盛り上がったカメラプラトーは、たしかにiPhone 17 Proを連想させます。ただし、この形状はAppleが最初に採用したものではありません。XiaomiのPocoシリーズは、Appleに先立って類似のプラトー型デザインを採用していたと指摘されています。つまりこれは「SamsungがAppleを追いかけている」という一直線の話というより、大型センサーを複数個、本体の限られた面積に収めようとするメーカー各社が、似た解に収斂しつつあるという見方もできます。「iPhone vibes」という元記事の評価軸だけで語ると、この収斂の構図が見えにくくなります。
Ultraだけが変わる、という選別
もう一つ興味深いのは、同じくIce Universeが公開した通常のGalaxy S27(またはS27 Pro)のスケッチは、現行のGalaxy S26に近い、見慣れた縦型カメラ配置を維持しているとされる点です。デザインの刷新をUltraだけに絞ることで、「上位機種は別物」という差別化を意匠面でも打ち出す狙いがあるのかもしれません。これは仕様上のプラトー配置だけでなく、Samsungがフラッグシップ内でのブランド序列をどう見せたいかという、製品戦略の話でもあります。
磁気リングが示す、見た目以上の理由
カメラ下の磁気リングは、Qi2の磁石内蔵を示唆するものです。現行のGalaxy S26 Ultraが磁気アクセサリーに専用ケースを要する制約を踏まえると、カメラ配置の見直しは磁石を収めるスペース確保と結びついているとの説明に加え、プラトーの拡大がテーブル上での本体の安定性を高めるという、副次的な利点を挙げる報道もあります。見た目の是非が先に語られがちですが、背景には磁力線の確保や本体の物理的な安定性といった、機能面からの制約と要求があるようです。
まだ分かっていないこと
発売はなお数ヶ月先で、今回のものは非公式なスケッチにとどまります。Samsung自身のコメントは、現時点でいずれの報道にも含まれていません。私たちが目にしているのは、リーカー個人の投稿と、それを追認・拡張する複数メディアの報道の積み重ねであり、実機やSamsungの公式発表という「一次情報」はまだ存在しません。デザインへの好悪の声(元記事の著者自身も含め)が先行していますが、その評価が最終製品にどこまで当てはまるかは、公式発表を待つ必要があります。
【関連記事】
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Galaxy S27 Ultraをめぐっては、この夏すでにバッテリーやディスプレイ仕様のリークが報じられていました。今回のスケッチは、その「見た目」の部分を補う続報にあたります。
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上位モデルだけデザインを大きく変える、という手法は、Galaxy Z Fold 8のUltraモデルでも見られたやり方です。
【編集部後記】
背面のスケッチ一枚から、賛否が湧き上がる。そんな光景を、私たちはこれまで何度も見てきました。今回のカメラプラトーも、リーク元本人も批判を覚悟しているとみられるほど、評価は割れそうです。ただ、好き嫌いを口にする前に、まだ実機もSamsungの発表もないという事実は、忘れずにいたいところです。数ヶ月後、この形がどう変わっているのか。続報を楽しみに待ちたいと思います。
【用語解説】
Ice Universe
中国を拠点とする著名なリーカー(未発表情報の提供者)。X(旧Twitter)やWeiboで、Samsungをはじめとするスマートフォンメーカーの未発表製品に関する情報を頻繁に発信している人物。
Qi2(チーツー)
ワイヤレス充電規格の一つ。従来のQi規格に、Appleの「MagSafe」に近い磁石によるアライメント機構を統合し、充電コイルの位置合わせを不要にした。国際団体Wireless Power Consortium(WPC)が策定。
MagSafe
Appleが開発した磁気吸着式のワイヤレス充電・アクセサリー装着技術。iPhone 12以降に搭載され、充電器やケース、ウォレットなどを磁石で正確に位置合わせできる。Qi2の磁気アライメント機構のベースとなった。
カメラプラトー(camera plateau)
スマートフォン背面で、複数のカメラを一つの台座状に一体化させて盛り上げるデザイン手法。Samsungが近年採用してきた、個々のカメラを円形リングで囲む方式とは対照的な設計思想。
【参考リンク】
Samsung Galaxy(Samsung Japan公式)(外部)
現行Galaxyシリーズの製品情報。最新モデルとの比較に。
iPhone 17 Pro(Apple公式)(外部)
今回の比較対象とされたカメラプラトーの実例。
Qi/Qi2ワイヤレス充電規格について(Wireless Power Consortium)(外部)
磁気内蔵充電の技術的背景を知りたい方向けの一次情報。
Try Galaxy(Samsung公式・iPhoneで試すGalaxy体験)(外部)
手持ちのiPhoneのSafariから、Galaxyの操作感(One UI)を疑似体験できる公式ツール。
【参考記事】
Could This Be the First Piece of the Galaxy S27 Ultra Design Puzzle? — SammyGuru(外部)
Ice Universeが公開したのは2種類のスケッチ(Ultra用・通常S27用)であり、通常モデルは現行に近い形状を維持するとの情報を報じる。テーブル上での安定性向上という実用的な利点にも言及。
Samsung Galaxy S27 Ultra: Surprising final camera design leaked — Notebookcheck(外部)
Ice Universe自身は当初、スケッチを特定機種に明示的に紐づけていなかった経緯を報じる。カメラプラトー型デザインはAppleに先立ちXiaomiのPocoシリーズに採用例があるとの指摘も。


















