10月5日から12日にかけて、今年もノーベル賞の発表が続きます。2026年は創設から125年の節目で、賞金は各部門1,200万スウェーデン・クローナへ引き上げられました。昨年は日本の研究者2人が同じ年に受賞しており、今年の日本勢の行方にも関心が集まります。本記事では、日本時間の発表日程を軸に、今年の受賞者予想、有力視される日本人、直近5年の受賞者、そしてノーベル賞そのものの仕組みまでを一つにまとめました。発表のたびに、受賞者を追記していきます。
目次
【2026年ノーベル賞の発表日程】
今年の発表は、10月5日(月)から12日(月)にかけて行われます。6つの賞が日を分けて順に発表され、すべてノーベル賞の公式デジタルチャンネルで生中継されます。日本時間では、いずれも夕方から夜の発表になります。
| 賞 | 日本時間(現地) | 授与機関 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 生理学・医学賞 | 10月5日(月)18時30分以降(現地11時30分) | カロリンスカ研究所ノーベル総会 | 発表前 |
| 物理学賞 | 10月6日(火)18時45分以降(現地11時45分) | スウェーデン王立科学アカデミー | 発表前 |
| 化学賞 | 10月7日(水)18時45分以降(現地11時45分) | スウェーデン王立科学アカデミー | 発表前 |
| 文学賞 | 10月8日(木)20時00分以降(現地13時00分) | スウェーデン・アカデミー | 発表前 |
| 平和賞 | 10月9日(金)18時00分(現地11時00分) | ノルウェー・ノーベル委員会 | 発表前 |
| 経済学賞 | 10月12日(月)18時45分以降(現地11時45分) | スウェーデン王立科学アカデミー | 発表前 |
※ 日本時間は現地の中央ヨーロッパ夏時間に7時間を加えた換算です。
※ 「以降」と記した賞は、現地時刻の「早くともこの時刻」という公式の告知に基づきます。平和賞のみ時刻が固定されています。
※ 経済学賞の正式名称は「アルフレド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」で、厳密にはノーベル賞ではありません。
※ 授賞式は12月10日にストックホルム(平和賞のみオスロ)で開かれます。
今年は「125周年」と「賞金増額」の年です。 ノーベル財団は2026年の賞金を各部門1,200万スウェーデン・クローナに引き上げました。前年の1,100万クローナから100万クローナ(約9%)の増額です。第1回の1901年は150,782クローナでした。2012年に1,000万クローナから800万クローナへ引き下げられたのち、3回の増額を経て今回に至ります。
【今年の受賞者予想】
最初に確認しておきたいのは、ノーベル財団は推薦に関する情報を50年間、公私を問わず開示しないという点です。つまり、これから紹介する「予想」は、すべて外部の見立てです。当メディアでは、その根拠の性質で三つに分けて整理します。
- 引用データに基づくもの:クラリベイト引用栄誉賞
- ほかの権威ある賞の動向:ラスカー賞
- 専門家・研究機関の個別の見立て:オスロ平和研究所の所長リストなど
根拠の種類によって重みが違うことを、頭の片隅に置いて読んでいただければと思います。なお、賭け市場のオッズは公式の情報ではないため、本記事では取り上げません。
クラリベイト引用栄誉賞:「ノーベル賞の登竜門」
予想の手がかりとして最もよく参照されるのが、英国の学術情報会社クラリベイトが毎年9月に発表する「クラリベイト引用栄誉賞」です。
論文の引用データを分析し、「ノーベル賞級」と評価した研究者を選びます。2002年に始まり、2016年までは「トムソン・ロイター引用栄誉賞」の名前で発表されていました。1970年以降に発表された約6,700万本の論文のうち、2,000回以上引用されたものは約1万2,000本と、全体の0.02%未満にすぎません。同社は、こうした論文の著者を出発点に、引用の分析と専門家の判断を組み合わせ、研究への貢献度や他の賞の受賞歴なども踏まえて選んでいます。
2026年は9月17日に22人が選ばれました。2002年の開始以来、選ばれた487人のうち89人が、のちにノーベル賞を受賞しています。2024年に選ばれたデミス・ハサビス氏は同じ年に化学賞を受け、2025年に生理学・医学賞を受けた坂口志文氏も、10年前の2015年に選ばれていました。日本の報道で「ノーベル賞の登竜門」と呼ばれるのは、こうした実績があるからです。
ただし、同社自身は、この賞は特定の年の受賞者を予想するものではないと説明しています。選ばれたその年に受賞するとは限らず、坂口氏のように10年かかった例もあります。
物理学賞:有機EL、マルチフェロイクス、量子異常ホール効果
クラリベイト引用栄誉賞2026の物理学分野は、次の3テーマ・5人でした。
- 超高効率の有機EL(リン光有機EL・熱活性化遅延蛍光):安達千波矢氏(九州大学)、スティーブン・フォレスト氏(Stephen R. Forrest、ミシガン大学)、マーク・トンプソン氏(Mark E. Thompson、南カリフォルニア大学)
- 室温で働く電気磁気マルチフェロイクスの理論的基盤:ニコラ・スパルディン氏(Nicola A. Spaldin、スイス連邦工科大学チューリッヒ校)
- 量子異常ホール効果の実験的観測:薛其坤氏(Qikun Xue、南方科技大学学長/清華大学教授)
日本関連では、光格子時計の香取秀俊氏や、鉄系超伝導体の細野秀雄氏も、報道で有力候補として名前が挙がっています(「日本人候補者の紹介」を参照)。
化学賞:自己組織化単分子膜、タンパク質の電子移動、ゲノム編集
クラリベイト引用栄誉賞2026の化学分野は、次の3テーマ・6人でした。
- 自己組織化単分子膜(SAM)の開発:デービッド・アララ氏(David L. Allara、ペンシルベニア州立大学)、ラルフ・ヌッツォ氏(Ralph G. Nuzzo、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校)、ジェイコブ・サギフ氏(Jacob Sagiv、ワイツマン科学研究所)
- タンパク質内の長距離電子移動の理解:ハリー・グレイ氏(Harry B. Gray、カリフォルニア工科大学)、ジェイ・ウィンクラー氏(Jay R. Winkler、同)
- 塩基編集・プライム編集の開発:デービッド・リュー氏(David R. Liu、ハーバード大学/ブロード研究所)
日本関連では、ペロブスカイト太陽電池の宮坂力氏や、光触媒の藤嶋昭氏も、報道で有力候補として名前が挙がっています。
当メディアの独自予想(物理学賞・化学賞)
当メディアでは、野村貴之が物理学賞・化学賞の予想特集を公開しています。物理学賞では核融合、量子センシング、光格子時計を、化学賞ではカーボンナノチューブとC–H活性化を本命に挙げています。上に挙げた外部の顔ぶれとあわせて、一つの見立てとしてお読みください。
生理学・医学賞:二つの賞を手掛かりに
生理学・医学賞の予想には、二つの賞が手がかりになります。
クラリベイト引用栄誉賞(9月17日発表)
2026年の生理学・医学分野は、次の顔ぶれです。
- GLP-1(糖尿病・肥満の治療薬につながったホルモン)の発見と性質の解明:ダニエル・ドラッカー氏(Daniel J. Drucker、トロント大学)、イェンス・ユール・ホルスト氏(Jens Juul Holst、コペンハーゲン大学)、スヴェトラーナ・モイソフ氏(Svetlana Mojsov、ロックフェラー大学)
- 光干渉断層計(OCT)の開発:ジェームズ・フジモト氏(James G. Fujimoto、MIT)、デービッド・ファン氏(David Huang、オレゴン健康科学大学)、エリック・スワンソン氏(Eric A. Swanson、MIT)
- 免疫系の重要な接着受容体の同定:ティモシー・スプリンガー氏(Timothy A. Springer、ハーバード大学医学大学院/ボストン小児病院)
ラスカー賞(9月9日発表)
「アメリカ医学界最高の賞」として知られ、ノーベル賞の前哨戦とも言われます。 2026年は次の方々が受賞しました。
- 基礎医学研究賞:エマニュエル・ミニョ氏(スタンフォード大学)と柳沢正史氏(筑波大学)。覚醒を保つ脳内ペプチド「オレキシン」の同定と、その欠乏がナルコレプシーを引き起こすことの発見が評価されました。
- 臨床医学研究賞:中外製薬の研究者3氏(服部有宏氏、北沢剛久氏、井川智之氏。服部氏は元シニアフェロー)。血友病Aの治療薬「ヘムライブラ」につながる二重特異性抗体の発明が評価されました。
- 公共サービス賞:マイケル・J・フォックス・パーキンソン病研究財団
(編集部の見方)ラスカー賞を受けたあとにノーベル賞を受けた例は、山中伸弥氏(ラスカー賞2009年、ノーベル賞2012年)など複数あります。 ただし、これは「そういう例がある」ことを示すだけで、前哨戦の的中率を示すものではありません。前哨戦がどの程度ノーベル賞につながるのかを示す確かな統計は、確認できていません。
文学賞:予想の手がかりがない賞
文学賞には、引用データのような客観的な指標も、賞も、確かな材料がありません。財団は候補者を一切公表せず、推薦と選考の記録は50年間封印されます。 賭け市場の数字などが「予想」として出回りますが、公式の情報ではないため、本記事では特定の名前を挙げた予想は載せません。
平和賞:287の候補、名前は非公表
ノルウェー・ノーベル研究所は、2026年の平和賞の候補者数を287(個人208、団体79)と公表しています。2025年は338、2024年は286、過去最多は2016年の376でした。 名前は公表されず、報道に出る名前は推薦者を名乗る人物の主張か、単なる憶測にすぎないと、委員会自身が説明しています。
予想の材料としてよく参照されるものに、オスロ平和研究所(PRIO)の所長が毎年公表するリストがあります。ただし、委員会とは無関係の所長個人のリストで、的中を保証するものではありません。 2026年版は3月に公表され、9月21日に所長代行が更新しました。更新後は、ミコラ・クレバ氏(Mykola Kuleba)とセーブ・ザ・チルドレン、スーダンの緊急対応室、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)、国際司法裁判所(ICJ)と国際刑事裁判所(ICC)、国際宇宙ステーションが並びます。
経済学賞:情報技術と金融政策に注目
経済学賞は12日の発表で、いちばん最後です。クラリベイト引用栄誉賞2026の経済学分野は、次の顔ぶれでした。
- 情報技術の経済学:スーザン・アセイ氏(Susan C. Athey、スタンフォード大学)、ハル・ヴァリアン氏(Hal R. Varian、元Googleチーフエコノミスト)
- 金融政策の理論と実践:マイケル・ウッドフォード氏(Michael D. Woodford、コロンビア大学)
- 進化論に着想を得た経済ダイナミズムと組織行動の研究:シドニー・ウィンター氏(Sidney G. Winter、ペンシルベニア大学ウォートン校名誉教授)
【日本人候補者の紹介】
昨年は、生理学・医学賞を坂口志文氏が、化学賞を北川進氏が受賞し、日本の研究者が同じ年に2人受賞しました。 今年はどうなるのか。ここで紹介するのは、ノーベル財団が公表した「候補者」ではありません(財団は50年間公表しません)。前哨戦で評価された、あるいは外部の見立てで名前が挙がっている日本人です。
【注記】本記事での「日本人」の扱い
本記事では、「日本人」を日本国籍の方に限らず、日本出身の方、または日本の研究機関に所属する方として扱います。受賞時に外国籍だった方(たとえば2021年物理学賞の真鍋淑郎氏は、受賞時に米国籍として扱われました)や、日本出身で海外の機関に所属する研究者も含みます。
日本のノーベル賞受賞者は、1949年の湯川秀樹氏から2025年の坂口志文氏・北川進氏まで、個人30名と1団体(日本原水爆被害者団体協議会)とされます(京都大学の一覧に基づく集計)。なお、この一覧には、日本生まれで英国籍のカズオ・イシグロ氏(2017年文学賞)は含まれていません。
有力視される日本人の一覧
| 分野 | 氏名 | 主な業績 | 主な評価・根拠 |
|---|---|---|---|
| 生理学・医学 | 柳沢正史氏 | 覚醒を保つ脳内ペプチド「オレキシン」の発見 | ラスカー賞(2026年)、クラリベイト(2023年) |
| 生理学・医学 | 寒川賢治氏・児島将康氏 | 食欲を調節するホルモン「グレリン」の発見 | クラリベイト(2025年) |
| 生理学・医学 | 中外製薬の研究者3氏 | 血友病A治療薬につながる二重特異性抗体の発明 | ラスカー賞(2026年) |
| 生理学・医学 | 彦坂興秀氏 | 大脳基底核の生理学的研究 | クラリベイト(2024年) |
| 生理学・医学 | 森和俊氏 | 小胞体ストレス応答の解明 | ラスカー賞(2014年)、クラリベイト(2015年)、ブレイクスルー賞(2018年)、報道 |
| 生理学・医学 | 岸本忠三氏 | インターロイキン6(IL-6)の発見 | クラフォード賞(2009年)、日本国際賞(2011年)、報道 |
| 物理学 | 安達千波矢氏 | 超高効率の有機EL | クラリベイト(2026年) |
| 物理学 | 香取秀俊氏 | 光格子時計の発明 | ブレイクスルー賞(2022年)、本田賞(2022年)、報道 |
| 物理学 | 細野秀雄氏 | 鉄系超伝導体の発見、透明酸化物半導体IGZO | クラリベイト(2013年)、日本国際賞(2016年)、報道 |
| 化学 | 堂免一成氏 | 水分解用光触媒 | クラリベイト(2024年) |
| 化学 | 片岡一則氏 | 高分子ナノ構造体による薬物送達システム | クラリベイト(2023年) |
| 化学 | 宮坂力氏 | ペロブスカイト太陽電池 | クラリベイト(2017年)、京都賞(2026年)、報道 |
| 化学 | 藤嶋昭氏 | 光触媒(本多-藤嶋効果)の発見 | クラリベイト(2012年)、日本国際賞(2004年)、報道 |
※「クラリベイト」はクラリベイト引用栄誉賞(2016年以前はトムソン・ロイター引用栄誉賞)、「報道」は日本経済新聞・日刊工業新聞・東京新聞などで有力候補として名前が挙がっていることを指します。分野は、主に名前が挙がる賞で分けています。
生理学・医学賞
柳沢正史氏(筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・教授)
覚醒を維持する脳内ペプチド「オレキシン」の発見で知られます。受容体が脳に特異的に発現することを世界に先駆けて報告し(1998年)、その成果は睡眠障害の創薬研究にも結びつきました。 2026年9月にはラスカー基礎医学研究賞を受賞しました。日本人のラスカー賞受賞は、2014年の森和俊氏以来12年ぶりです。今年は柳沢氏と中外製薬の3氏、計4人の日本人研究者が受賞しました。 2023年にはクラリベイト引用栄誉賞(生理学・医学分野)も受けており、二つの前哨戦で評価されています。
寒川賢治氏(元国立循環器病研究センター研究所長)・児島将康氏(久留米大学名誉教授)
2025年のクラリベイト引用栄誉賞(生理学・医学分野)に、食欲やエネルギー代謝を調節するホルモン「グレリン」の発見(1999年)で選ばれました。研究成果は、がんに伴う食欲不振や体重減少の治療薬として実用化されています。
中外製薬の研究者3氏(服部有宏氏、北沢剛久氏、井川智之氏)
血友病A治療薬「ヘムライブラ」につながる二重特異性抗体の発明で、2026年のラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞を共同受賞しました。服部氏は元シニアフェロー、北沢氏は研究本部副本部長、井川氏は研究本部長です。 北沢氏は、筑波大学大学院博士後期課程を修了しています。
彦坂興秀氏(米国立眼病研究所)
2024年のクラリベイト引用栄誉賞(生理学・医学分野)に選ばれた日本出身の研究者です。運動制御や学習行動の中心となる「大脳基底核」の生理学的研究で、米英の研究者2人(アン・グレイビエル氏、ヴォルフラム・シュルツ氏)とともに選出されました。
森和俊氏(名城大学 薬学部 教授/京都大学高等研究院 特別名誉教授)
細胞内の小胞体で、立体構造に異常のあるタンパク質がたまったことを感知し、修復や除去を行う仕組み「小胞体ストレス応答」を解明しました。2014年に、米国のピーター・ウォルター氏とともにラスカー基礎医学研究賞を受賞し、2018年の生命科学ブレイクスルー賞(2017年12月発表)も受けています。2015年には、当時のトムソン・ロイター引用栄誉賞(現在のクラリベイト引用栄誉賞)にも、坂口志文氏とともに選ばれていました。この仕組みはがんや糖尿病など多くの病気に関わることが分かり、創薬の手がかりとしても研究が進んでいます。2026年4月には、研究の拠点を京都大学から名城大学に移しました。報道では、生理学・医学賞の有力候補として毎年のように名前が挙がっています。
岸本忠三氏(大阪大学 名誉教授・元総長)
1986年、平野俊夫氏らとともに、免疫細胞どうしの情報伝達に関わるたんぱく質「インターロイキン6(IL-6)」を発見しました。IL-6が関節リウマチなどの免疫の病気に深く関わることを明らかにし、その成果は日本初の抗体医薬「トシリズマブ」の開発につながりました。2009年に、ノーベル物理学賞・化学賞と同じスウェーデン王立科学アカデミーが授与するクラフォード賞を、2011年に日本国際賞を受賞しています。報道では、ノーベル賞の有力候補として名前が挙がっています。
物理学賞
安達千波矢氏(九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)センター長)
2026年のクラリベイト引用栄誉賞(物理学分野)に、リン光有機EL(PHOLED)と熱活性化遅延蛍光(TADF)の先駆的研究で選ばれました。超高効率の有機ELを可能にした研究です。米国のスティーブン・フォレスト氏(ミシガン大学)とマーク・トンプソン氏(南カリフォルニア大学)との3人での選出でした。 今年の22人のうち、日本の機関に所属するのは安達氏だけです。
(編集部の見方)ノーベル賞は1賞につき最大3人まで、という財団の規約で定められた制約があります。 クラリベイトが3人をまとめて選んでいる点は、この制約と整合的ですが、受賞予想を意味するものではありません。
香取秀俊氏(東京大学大学院工学系研究科 教授/理化学研究所)
2001年に「光格子時計」を発明しました。光でつくった格子に多数の原子を閉じ込めて時間を計る方法で、従来の原子時計の1,000倍の精度、300億年に1秒しか狂わない時計を実現しています。2022年の基礎物理学ブレイクスルー賞(2021年9月発表)と2022年の本田賞を受賞しました。光格子時計は、時間の単位「秒」の新しい定義の有力候補とされ、2024年には装置を250リットルまで小型化することに成功しています。報道では、ノーベル賞の有力候補として名前が挙がっています。
細野秀雄氏(東京科学大学 栄誉教授・特命教授)
2008年に、鉄を含む物質が超伝導を示すことを発見しました(鉄系超伝導体)。鉄は超伝導と相性が悪いとされてきた常識を覆す発見でした。ディスプレーに欠かせない材料となった透明な酸化物半導体「IGZO」の開発でも知られます。2013年に当時のトムソン・ロイター引用栄誉賞(現在のクラリベイト引用栄誉賞)に選ばれ、2016年に日本国際賞を受賞、2017年には英国王立協会の外国人会員に選ばれています。報道では、ノーベル賞の有力候補として名前が挙がっています。
化学賞
堂免一成氏(信州大学 特別特任教授/東京大学 特別教授)
2024年のクラリベイト引用栄誉賞に、水分解用光触媒と太陽光水素製造システムの基礎研究で選ばれました。
片岡一則氏(東京大学名誉教授/ナノ医療イノベーションセンター長)
2023年のクラリベイト引用栄誉賞に、高分子ナノ構造体を用いた薬物送達システム(DDS)の開発で選ばれました。
宮坂力氏(桐蔭横浜大学 特任教授)
2009年に、ペロブスカイトと呼ばれる結晶材料を太陽電池に使った最初の論文を発表しました。2012年に英オックスフォード大学のグループが変換効率10%超を報告したことをきっかけに、世界で研究開発が急速に広がり、次世代太陽電池として注目を集めています。2017年にクラリベイト引用栄誉賞(化学分野)に選ばれ、2024年度に日本学士院賞を受賞しました。2026年6月には京都賞(先端技術部門)の受賞も決まっています(授賞式は11月)。桐蔭横浜大学は今年、宮坂氏が受賞した場合の記者会見の段取りを事前に公表しています。
藤嶋昭氏(東京理科大学 栄誉教授)
1967年、大学院生だったときに、水中の酸化チタンに光を当てると表面で水が分解される現象(光触媒反応)を発見しました。共同研究者の本多健一氏の名前とあわせて「本多-藤嶋効果」と呼ばれ、殺菌や消臭、汚れ防止などに使われる光触媒研究の出発点になりました。2004年に日本国際賞を、2012年に当時のトムソン・ロイター引用栄誉賞を、2017年に文化勲章を受けています。報道では、化学賞の候補として名前が挙がっています。
文学賞
予想の手がかりがないため(前述)、個別の名前は挙げません。日本語の作家で最後に受賞したのは、1994年の大江健三郎氏です。
平和賞・経済学賞
日本関連で有力視されている名前は、今回の調査では確認できていません。経済学賞は、日本人の受賞者がまだいない賞でもあります。
【近年の受賞者(直近5年)】
過去5年の受賞者を、年ごとに並べます。授賞理由は、ノーベル財団の公表内容を要約したものです。
※ 人名のカタカナ表記は、国内主要報道の表記に準じています。
2025年
| 賞 | 受賞者 | 授賞理由(要旨) |
|---|---|---|
| 生理学・医学賞 | メアリー・ブランコウ、フレッド・ラムズデル、坂口志文 | 末梢免疫寛容に関する発見 |
| 物理学賞 | ジョン・クラーク、ミシェル・デボレ、ジョン・マルティニス | 電気回路におけるマクロな量子力学的トンネル効果とエネルギー量子化の発見 |
| 化学賞 | 北川進、リチャード・ロブソン、オマー・ヤギー | 金属有機構造体(MOF)の開発 |
| 文学賞 | クラスナホルカイ・ラースロー | 終末的な恐怖のただ中で、芸術の力を再確認させる強烈で先見的な作品群 |
| 平和賞 | マリア・コリーナ・マチャド | ベネズエラの民主的権利の促進と、独裁から民主主義への公正で平和的な移行に向けた闘い |
| 経済学賞 | ジョエル・モキイア/フィリップ・アギヨン、ピーター・ホーウィット | モキイア氏:技術進歩による持続的成長の前提条件の特定。アギヨン氏・ホーウィット氏:創造的破壊による持続的成長の理論 |
2024年
| 賞 | 受賞者 | 授賞理由(要旨) |
|---|---|---|
| 生理学・医学賞 | ビクター・アンブロス、ゲイリー・ラブカン | マイクロRNAの発見と、転写後の遺伝子調節におけるその役割 |
| 物理学賞 | ジョン・ホップフィールド、ジェフリー・ヒントン | 人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にした基礎的な発見と発明 |
| 化学賞 | デービッド・ベーカー/デミス・ハサビス、ジョン・ジャンパー | ベーカー氏:計算によるタンパク質設計。ハサビス氏・ジャンパー氏:タンパク質の構造予測 |
| 文学賞 | ハン・ガン | 歴史的なトラウマと向き合い、人間の命のもろさをあらわにする強烈な詩的散文 |
| 平和賞 | 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協) | 核兵器のない世界の実現に向けた努力と、証言を通じて核兵器が二度と使われてはならないと示したこと |
| 経済学賞 | ダロン・アセモグル、サイモン・ジョンソン、ジェームズ・ロビンソン | 制度の形成と、それが繁栄に与える影響の研究 |
2023年
| 賞 | 受賞者 | 授賞理由(要旨) |
|---|---|---|
| 生理学・医学賞 | カタリン・カリコ、ドリュー・ワイスマン | COVID-19に対する有効なmRNAワクチンの開発を可能にした、ヌクレオシド塩基修飾に関する発見 |
| 物理学賞 | ピエール・アゴスティーニ、フェレンツ・クラウス、アンヌ・ルイリエ | 物質中の電子の動きを調べるための、アト秒(100京分の1秒)光パルスを生成する実験手法 |
| 化学賞 | ムンジ・バウェンディ、ルイス・ブルース、アレクセイ・エキモフ | 量子ドットの発見と合成 |
| 文学賞 | ヨン・フォッセ | 語りえぬものに声を与える、革新的な戯曲と散文 |
| 平和賞 | ナルゲス・モハンマディ | イランにおける女性への抑圧との闘いと、すべての人の人権と自由の促進 |
| 経済学賞 | クラウディア・ゴールディン | 女性の労働市場での成果についての理解を前進させたこと |
2022年
| 賞 | 受賞者 | 授賞理由(要旨) |
|---|---|---|
| 生理学・医学賞 | スバンテ・ペーボ | 絶滅したヒト族のゲノムと、人類の進化に関する発見 |
| 物理学賞 | アラン・アスペ、ジョン・クラウザー、アントン・ツァイリンガー | もつれ合った光子を用いた実験でベルの不等式の破れを示し、量子情報科学の先駆けとなったこと |
| 化学賞 | キャロライン・ベルトッツィ、モーテン・メルダル、バリー・シャープレス | クリックケミストリーと生体直交化学の開発 |
| 文学賞 | アニー・エルノー | 個人的な記憶のルーツや疎外感、集団的抑圧を、勇気と鋭さをもって明らかにしたこと |
| 平和賞 | アレシ・ビャリャツキ、メモリアル、市民自由センター | 市民社会が平和と民主主義に果たす役割を示したこと |
| 経済学賞 | ベン・バーナンキ、ダグラス・ダイアモンド、フィリップ・ディビッグ | 銀行と金融危機に関する研究 |
2021年
| 賞 | 受賞者 | 授賞理由(要旨) |
|---|---|---|
| 生理学・医学賞 | デービッド・ジュリアス、アーデム・パタプティアン | 温度と触覚の受容体の発見 |
| 物理学賞 | 真鍋淑郎、クラウス・ハッセルマン/ジョルジョ・パリージ | 真鍋氏・ハッセルマン氏:地球の気候の物理モデル化、変動の定量化と地球温暖化の確かな予測。パリージ氏:原子から惑星までの規模の物理系における無秩序と揺らぎの相互作用の発見 |
| 化学賞 | ベンジャミン・リスト、デービッド・マクミラン | 不斉有機触媒の開発 |
| 文学賞 | アブドゥルラザク・グルナ | 植民地主義の影響と、文化と大陸のはざまにある難民の運命への、妥協のない思いやりのある洞察 |
| 平和賞 | マリア・レッサ、ドミトリー・ムラトフ | 民主主義と持続的な平和の前提である表現の自由を守る努力 |
| 経済学賞 | デービッド・カード/ヨシュア・アングリスト、グイド・インベンス | カード氏:労働経済学への実証的貢献。アングリスト氏・インベンス氏:因果関係の分析への方法論的貢献 |
5年を並べてみると
日本関連の受賞は、2021年の真鍋淑郎氏(物理学賞)、2024年の日本被団協(平和賞)、2025年の坂口志文氏(生理学・医学賞)と北川進氏(化学賞)です。2022年と2023年は、日本関連の受賞はありませんでした。
物理学賞・化学賞の主題には、2022年以降、量子とAIが目立ちます。量子もつれ(2022年物理)、アト秒光パルス(2023年物理)、量子ドット(2023年化学)、人工ニューラルネットワークと機械学習(2024年物理)、タンパク質の設計と構造予測(2024年化学)、回路でのマクロな量子トンネル効果(2025年物理)です。
(編集部の見方)受賞者の主題が「いま社会を動かしつつある技術の源流」に寄っていくのは、数十年前の発見が時を経て評価される賞の性質と、技術の成熟が重なった結果だと考えられます。ただ、5年は短い期間で、傾向と呼ぶには慎重であるべきでしょう。
【ノーベル賞を解説】
ここまで日程と顔ぶれを見てきましたが、そもそもノーベル賞とは何で、誰がどう選んでいるのでしょうか。発表を見るときの足場として、仕組みを整理しておきます。
その前に、ひとつ問いを置いておきます。ノーベル賞は、人類の進歩を測る「ものさし」なのでしょうか?それとも、人類が何を「進歩」や「貢献」と呼んできたかを映す「鏡」なのでしょうか?この先の仕組みや歴史を、その問いを手に読んでいただければと思います。
ノーベル賞とは何か
ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に基づく賞です。遺産を基金とし、その運用益を、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の各分野で「人類に最大の貢献をもたらした人々」に贈るよう定められました。 第1回の授与は1901年で、今年はそこから数えて125周年にあたります。
遺言にある賞は5分野でした。現在の6つめにあたる経済学賞は、のちに追加されたものです(後述)。
誕生の経緯と、ノーベルの心情
アルフレッド・ノーベルは、1895年11月27日、パリのスウェーデン・ノルウェー・クラブで最後の遺言に署名しました。翌1896年12月10日、イタリアのサンレモで亡くなります。妻も子もいませんでした。遺言の内容は生前ほとんど誰にも知られておらず、財産の大部分を賞に充てるという内容に、一部の親族は反発して遺言を覆そうとしました。遺言の執行者たちが親族や選考機関との交渉をまとめ、ノーベル財団が設立されたのは1900年、最初の授与は1901年です。
なぜ賞をつくったのか、ノーベル自身は生前、公に語っていません。よく知られているのは、1888年に兄ルードヴィッヒが亡くなった際、フランスの新聞が取り違えてアルフレッドの死亡記事を載せ、彼を「死の商人」と呼んだという逸話です。ただし、その記事の原本は見つかっておらず、確かな史実とは言えません。
心情をうかがえる確かな手がかりは、平和運動家ベルタ・フォン・ズットナーとの長年の文通です。ノーベルは、戦争そのものを不可能にするほど破壊的な発明をしたいと語っていました。1891年には彼女に、自分の工場のほうが、あなたたちの平和会議よりも早く戦争を終わらせるかもしれない、という趣旨の言葉を送っています。兵器による抑止を信じる一方で、平和のための寄付を考えるにあたっては、ズットナーの影響を受けました。ズットナーは1905年に平和賞を受けています。ノーベル自身は、第一次世界大戦を見ることなく世を去りました。
また、ノーベルは文学を愛し、自ら詩や戯曲も書いた人でした。
(編集部の見方)爆薬で財を成した発明家が、その財産を科学と文学と平和に託しました。兵器が戦争を終わらせるという彼の見通しは外れましたが、その矛盾を抱えたまま書かれた遺言が、いまも賞の性格を形づくっています。
誰が、どう選ぶのか
| 賞 | 選考機関 | 補足 |
|---|---|---|
| 物理学賞・化学賞 | スウェーデン王立科学アカデミー | |
| 経済学賞 | スウェーデン王立科学アカデミー | 経済学賞委員会が推薦する候補から選ぶ |
| 生理学・医学賞 | カロリンスカ研究所のノーベル総会 | |
| 文学賞 | スウェーデン・アカデミー | |
| 平和賞 | ノルウェー・ノーベル委員会 | ノルウェー国会が選ぶ5人の委員で構成 |
推薦のしくみは賞によって違います。経済学賞は招待制で、王立科学アカデミーの会員や委員会の委員、過去の経済学賞受賞者などが推薦できます。 平和賞は、資格を満たす人であれば誰でも推薦でき、招待状も要りません。締め切りは1月31日です。 審査のスケジュールは、2月から9月にかけて5〜10人の委員で構成される委員会が推薦を審査し、10月に授与機関が最終投票で受賞者を決める、という流れです。
そして、どの賞でも共通するのが「50年の秘密」です。推薦と選考に関する情報は、公私を問わず50年間開示されません。 今年の候補者の名前が分かるのは、2076年ということになります。
賞金と授賞式
賞金は、2026年は各部門1,200万スウェーデン・クローナです。 授賞式は、ノーベルの命日にあたる12月10日にストックホルム(平和賞はオスロ)で開かれます。
受賞の規則:最大3人、存命者に
ひとつの賞を分け合えるのは、最大3人までです(平和賞は、3人を超える構成の団体も受賞できます)。 また、死後の授与は認められていません(1974年以降)。ただし、発表のあとに亡くなった場合は、受賞者のままです。2011年には、発表の3日前に亡くなっていたラルフ・スタインマン氏について、委員会が知らずに発表したため、財団が受賞者のままとしました。
「ノーベル賞ではないノーベル賞」
経済学賞は、じつは正式にはノーベル賞ではありません。1968年にスウェーデン国立銀行(中央銀行)が創立300年を記念して設けた賞で、「アルフレド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」が正式名称です。王立科学アカデミーが、ノーベル賞と同じ原則で授与しています。 発表が最後の日に置かれているのも、成り立ちが違うためです。
これまでの規模
1901年から2025年までに、ノーベル賞と経済学賞は延べ633回、延べ1,026人・団体に授与されました。複数回受賞した人を整理すると、個人990人と28団体です。
賞をめぐる問い
最後に、賞そのものに向けられてきた問いにも触れておきます。
一つは、「最大3人」という枠です。研究が大規模な共同作業になった今、誰を3人に選ぶのかは、受賞者以外の貢献をどう考えるのかという問いと表裏一体です。
もう一つは、「何を分野と呼ぶか」です。2024年の物理学賞が人工ニューラルネットワークの研究に贈られた際には、「これは物理学なのか」という議論が起きました。
三つ目は、推薦する側の範囲です。多くの賞では、推薦できるのは財団が招待した大学教授や研究者、過去の受賞者などです。毎年数千人に招待が送られ、財団は、できるだけ多くの国と大学が代表されるよう推薦者を選んでいると説明しています。
(編集部の見方)招待制である以上、見えにくい偏りが生じうるという懸念は成り立ちます。ただ、推薦も選考も50年間は非公開で、外から検証する手段はありません。この「確かめられなさ」こそが、この賞の権威を支えると同時に、問いを呼び続ける理由でもあるのかもしれません。
【用語解説】
ノーベル財団
ノーベル賞の運営と基金の管理を担う財団。賞金の額を決める。
クラリベイト引用栄誉賞
英国の学術情報会社クラリベイトが、論文の引用データを分析し、ノーベル賞級と評価した研究者を毎年9月に選ぶ賞。2002年に始まり、2016年までの名称はトムソン・ロイター引用栄誉賞。「ノーベル賞の登竜門」とも呼ばれるが、特定の年の受賞者を予想するものではないと同社は説明している。
ラスカー賞
1945年に創設された、米国の医学・生物医学研究の賞。ノーベル賞の前哨戦とも言われる。
オレキシン
覚醒を維持する脳内の神経ペプチド。欠乏するとナルコレプシー(日中の突然の眠気)を引き起こす。
GLP-1
食後に分泌されるホルモン。受容体に働く薬が、糖尿病や肥満の治療を変えた。
光干渉断層計(OCT)
光の干渉を利用し、体内の断層像を非侵襲で撮影する医療画像技術。
リン光有機EL(PHOLED)・熱活性化遅延蛍光(TADF)
有機ELの発光効率を高める技術。
二重特異性抗体
2つの異なる標的に同時に結合するよう設計された抗体。バイスペシフィック抗体とも呼ばれる。
光格子時計
レーザー光でつくった格子状の空間に多数の原子を閉じ込め、原子が吸収する光の周波数を基準に時間を計る原子時計。
ペロブスカイト太陽電池
ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造をもつ材料を発電層に使う太陽電池。薄く軽く、曲げられるものもつくれる。
小胞体ストレス応答
細胞内の小胞体に異常なタンパク質がたまったとき、それを感知して修復や除去を行う仕組み。
マルチフェロイクス
磁石の性質と電気の性質(強誘電性)を併せ持つ材料。一方の性質で他方を制御できる可能性がある。
量子異常ホール効果
磁石の性質をもつ物質で、外から磁場をかけなくても、電気抵抗がほぼゼロの電流が物質の端に沿って流れ、ホール抵抗が基本的な物理定数で決まる値に量子化される現象。
塩基編集・プライム編集
DNAの二本鎖を切断せずに、狙った塩基の並びを書き換えるゲノム編集技術。
インターロイキン6(IL-6)
免疫細胞どうしの情報伝達に関わるたんぱく質(サイトカイン)。過剰に働くと関節リウマチなどの炎症の原因になる。
金属有機構造体(MOF)
金属イオンと有機分子で組み上げた、内部に大きな空間をもつ構造体。2025年の化学賞の対象。
ベルタ・フォン・ズットナー
オーストリアの作家・平和運動家。反戦小説『武器を捨てよ』で知られ、ノーベルと長く文通した。1905年に平和賞を受賞。
PRIO所長リスト
オスロ平和研究所(PRIO)の所長が毎年公表する、平和賞にふさわしいと考える候補の私的なリスト。委員会とは無関係。
【参考リンク】
【参考動画】
ノーベル財団は、公式のライブ配信を、個人利用、公共の場での上映、ウェブサイトへの埋め込みの形で認めています。
2026年ノーベル生理学・医学賞の発表(公式ライブ配信)
【参考記事】
【関連記事】
【編集部後記】
ノーベル賞の発表は、受賞者を当てる楽しみとともに、私たちが何を「貢献」と呼んできたかを確かめる機会でもあります。今年の授賞理由に刻まれるのは、多くの場合、数十年前の発見です。そして今年の選考の是非を資料で確かめられるのは、50年後の2076年です。その間に、私たちの「進歩」のものさしはどう変わっていくのでしょうか?


















