Last Updated on 2025-04-30 18:53 by admin
VR映画『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』(制作:株式会社バンダイナムコフィルムワークス、本社:東京都杉並区、代表取締役社長:浅沼誠)が、2025年6月8日から14日までフランス・アヌシーで開催される「アヌシー国際アニメーション映画祭」の公式コンペティション「VR部門」に選出され、正式に出品されることが決定した。
本作は、バンダイナムコフィルムワークスとフランスのAtlas V社が共同制作し、Astrea社が配給を担当するMeta Quest対応のVR長編映画である。2024年10月4日よりMeta Questストアで発売されている。2024年には第81回ヴェネチア国際映画祭のイマーシブ部門にもノミネートされている。
物語は、ガンダムシリーズの時代設定のひとつ「宇宙世紀0096年」を舞台に、連邦やジオンに属さない非公式の傭兵組織「アージェント・キール」の一員として物語に参加し、実物大の宇宙世紀を体験できる没入型映像作品となっている。
「アヌシー国際アニメーション映画祭」は1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立して設立され、世界で最も長い歴史と最大規模を誇るアニメーション映画祭である。
from VR映画『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』がアヌシー国際アニメーション映画祭 公式コンペティション「VR部門」に選出・正式出品決定!
【編集部解説】
『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』は、ガンダムシリーズ初の本格的なVR長編映画として、体験型映像作品の新たな可能性を示しています。Meta Quest 2および3向けに2024年10月4日からリリースされており、ユーザー自身が主人公となって「宇宙世紀0096年」の世界を体験できる点が大きな特徴です。従来のアニメや映画が「観る」体験であったのに対し、VR映画は「物語の中に入り込む」没入型体験を可能にしています。
アヌシー国際アニメーション映画祭は、世界最大級かつ最長の歴史を持つアニメーション映画祭であり、ここでの正式出品は日本発のIPやガンダムブランドにとって国際的な評価を受ける大きな機会となります。本作は2024年のヴェネチア国際映画祭イマーシブ部門にもノミネートされており、ガンダムシリーズがグローバルな舞台で新しい映像表現に挑戦していることがうかがえます。
制作はバンダイナムコフィルムワークスとフランスのAtlas V社による国際共同制作で、Astrea社が配給を担当しています。VR映画は、従来の映画やアニメとは異なる演出やインタラクション設計が求められ、技術的・創造的なチャレンジが多い分野です。こうした共同制作は、日本と欧州の技術・クリエイティビティの融合を象徴しています。
VR映画は新しい物語体験を提供し、観客の能動的な参加を促します。特にガンダムのような人気IPにとっては、ファン層の拡大や新規ユーザーの獲得にもつながります。一方で、VR機器の普及率や制作コスト、ユーザー体験設計の難しさなど課題も残されています。今後、こうした先端技術と物語性の融合がどのような新しい体験を生み出すのか注目されます。
【用語解説】
機動戦士ガンダム:銀灰の幻影:
ガンダムシリーズの世界観を舞台にした、Meta Quest対応のVR長編映画。視聴者が物語の主人公となり、宇宙世紀0096年の新たな物語を没入体験できる。
バンダイナムコフィルムワークス:
日本の大手映像制作会社。アニメブランド「サンライズ」などを傘下に持つ。
Atlas V:
フランスのVR制作スタジオ。没入型VR作品の制作で世界的に評価されている。
Astrea:
VR作品の配給会社。『銀灰の幻影』のディストリビューションを担当。
アヌシー国際アニメーション映画祭:フランス・アヌシーで開催される世界最大級のアニメーション映画祭。1960年創設。
宇宙世紀(U.C.):ガンダムシリーズの主要な時代設定。人類が宇宙に進出し、地球連邦政府とジオン公国などが対立する架空の歴史。
アージェント・キール:『銀灰の幻影』に登場する、連邦にもジオンにも属さない非公式の傭兵組織。
【参考リンク】
機動戦士ガンダム:銀灰の幻影 公式サイト(外部)ガンダムシリーズ初の本格VR映画『銀灰の幻影』の公式情報や最新ニュースを掲載。
バンダイナムコフィルムワークス(外部)アニメ・映像制作を手がけるバンダイナムコグループの映像事業会社の公式サイト。