Resolute Gamesが開発中のVRMMORPG「Eldramoor: Haven in the Mist」は、2025年6月24日からKickstarterで資金調達を実施する。Meta Quest 3やPC VR(SteamVR)向けで、2026年12月リリース予定。アルファ版は2025年末に公開予定。なお、開発スケジュールにベータ版の公開も含まれている。クラスや装備の自由な組み合わせ、幅広いアバターカスタマイズ、ペット収集、PvPやレイド、クラフト、釣り、酒場でのミニゲームなど多様な要素を備える。物語は伝説の英雄エルドラニスの足跡をたどり、島の歴史を解き明かし、古代の力から世界を守る内容となっている。開発チームは多様性・アクセシビリティ重視の設計を掲げている。
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VRMMO ‘Eldramoor: Haven in the Mist’ to Launch Kickstarter Next Week
【編集部解説】
Eldramoor: Haven in the Mistの最大の魅力は、プレイヤーの自由度とコミュニティ体験の深さにあります。クラスや装備の制限がなく、たとえば「鎧を着た魔法使い」や「チェインメイルの僧侶」といった独自のキャラクター構築が可能です。アバターの外見や性別も完全に自由で、プレイヤーの自己表現を最大限に尊重しています。さらに、ペットの収集や多彩な生活系コンテンツ、プレイヤー同士の協力・交流要素が豊富で、単なる戦闘だけでなく多様な楽しみ方が用意されています。
技術面では、VRならではの直感的な操作性や没入感を追求しています。たとえば、剣を振る、滑空する、登る、釣りをするなど、現実の動作をそのままゲーム内で再現できる設計です。アクセシビリティにも注力し、色覚多様性や運動酔い対策、ディスレクシア対応フォントなど、誰もが快適に遊べる工夫が随所に盛り込まれています。
一方で、開発資金やリリースまでの道のりには課題も多いです。Kickstarterでの目標額は25,000ドルと控えめですが、開発規模や運営の持続性を考えると追加の資金調達や人材確保が不可欠です。インディースタジオならではのスピード感や柔軟性は強みですが、リリースまでにどれだけ開発を進められるかが今後の成否を左右します。
Eldramoorは、プレイヤー主導のコミュニティや多様性を重視した設計、そしてVR技術の活用という点で、現代のMMOとVR体験の理想的な融合を目指しています。今後の資金調達状況や開発進捗、実際のプレイ体験がどこまで公約通りに実現されるかが注目されます。
【用語解説】
- VRMMORPG
仮想現実空間で多数のプレイヤーが同時参加し、役割を演じて冒険や交流を行うオンラインRPG。 - Kickstarter
プロジェクト単位で資金を募るクラウドファンディングサービス。 - アクセシビリティ
障害の有無や年齢に関わらず、誰でも快適に利用できる設計思想。 - レイド
複数人で協力して強敵やダンジョンに挑むコンテンツ。
【参考リンク】
【参考動画】
【参考記事】
【編集部後記】
リアルすぎるグラフィックでVRを行うと、ちょっとした挙動や動作で違和感を覚えてしまうことがあると思います。しかしEldramoorはカートゥーンチックなグラフィックであるため、リアルグラフィックと比べると多少の粗さや不審な挙動には寛容になる傾向が多いことからVRと相性が良いゲームだな。と個人的に思っています。
そんなEldramoorですが、とにかく『自由』を追求したゲームとなっております。では皆さんが求める自由とはなにか?戦闘、生活、ファッションなど色々あると思います。もしこの記事を見てEldramoorに興味を持ったならキックスターターやディスコードに参加し意見交換をしてみるのも手ではないでしょうか。