新しくなったサービスを見るとき、つい入れ替わった部分だけを数えてしまいます。今回の見直しで料金はどこまで動き、利用の条件は何が変わらなかったのか。旧プランと並べて確かめてみます。
GMOペパボは2026年7月30日、レンタルサーバー「ロリポップ!」の『ロリポップ!AIサイトエージェント』プランを「ロリポップ!AIホームページ byGMOペパボ」に名称変更し、独立したサービスとして提供を開始した。同プランは2026年4月から提供されていた。AIとの対話でサイトの構成・デザイン・コンテンツを自動生成し、公開後は対話または直接編集で更新できる。
サービス化にあわせ、1ヶ月契約に加えて12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月の長期利用プランを新設した。月額料金は1ヶ月1,540円(税込)、12ヶ月1,210円、24ヶ月1,100円、36ヶ月660円。長期利用プランの契約者には「ムームードメイン」での独自ドメイン取得費用が1年間無料になるクーポンが付く。全プランで10日間の無料お試しがある。
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AIでホームページを作成できる「ロリポップ!AIホームページ byGMOペパボ」が長期利用プランを提供開始、月額660円(税込)~
【編集部解説】
実質的な値下げ
今回のサービス化でいちばん大きく変わったのは料金です。
旧プランの『ロリポップ!AIサイトエージェント』は、2026年4月7日の提供開始時点で月額2,200円(税込)の1本でした。契約期間による割引はなく、1サイトあたりの料金です。
新サービスの料金は、1ヶ月契約が月額1,540円、12ヶ月契約が1,210円、24ヶ月契約が1,100円、36ヶ月契約が660円です(いずれも税込・1サイトあたり)。公式サイトは1ヶ月契約と比べた割引率を、12ヶ月で21%、24ヶ月で28%、36ヶ月で57%と表示しています。
旧プランと比べると、最も割高になる1ヶ月契約でも660円安く、約3割の引き下げです。36ヶ月契約なら約7割減になります。3年間使い続けた場合の総額は、旧料金の79,200円に対して23,760円で、5万円以上の差が出ます。
ただし長期利用プランは契約期間分の一括払いで、期間の途中で解約しても返金はされません。36ヶ月契約を選ぶなら、初回に23,760円を支払うことになります。
独立で変わったこと、変わらなかったこと
サーバー契約が要らない点は、実は以前からそうでした。旧プランも「サーバー契約は不要」と案内されており、ロリポップ!の公式メディアも「既存の『ロリポップ!レンタルサーバー』を契約している場合でも、『AIサイトエージェント』は別途申し込みが必要な独立したプラン」と説明していました。新サービスの公式ページにも「レンタルサーバーをすでにご利用の方は別途ご契約が必要です」とあります。契約が別建てである点は、独立サービスになっても同じです。1サイトあたりの料金である点も変わっていません。
加わったものもあります。12ヶ月以上の契約に付く独自ドメイン1年無料クーポンと、公式ページで「NEW」と表示されているCMS機能、ストックフォトからの写真選択です。クーポンで取得したドメインはムームードメインで管理され、無料は初年度のみで、2年目以降は通常の更新料金がかかります(自動更新、解除可)。
分離は、誰に届けるための整理か
リリースは理由を書いています。「AIでホームページを作りたい」というニーズが「従来のレンタルサーバー利用者の枠を超え、幅広い事業者へと広がって」おり、「幅広い層からサービス内容を認識していただきやすい新名称」に変えた、というものです。
この名称の話には裏付けがあります。ロリポップ!には『AIエージェントSkills』『AIサイトエージェント』『AIエージェントクラウド』という似た名前が並んでおり、公式メディアの比較記事自体が「名前が似ていて迷いやすい」と書いていました。「エージェント」という作り手側の言葉を外して「ホームページ」という日常語に置き換えたことは、サーバーを触ってきた層の外側に向けた整理として読み取れます。
長期ほど安くなる料金と、12ヶ月以上に付くドメインクーポン。この2つは、作って終わりではなく持ち続けてもらうことを前提にした設計として読み取れます。
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今回のサービスの前身にあたる旧プランの提供開始を伝えた記事。月額2,200円という当時の料金や、国内外のサイトビルダーとの比較を掲載。
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本文で触れた、名前のよく似たAIサービスのひとつ。月額1,200円で自律型AIエージェントをクラウド上で動かせる。
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同社が並行して広げているAI関連サービスのひとつ。Freeプランと月額980円のPersonalプランで提供。
【編集部後記】
AIで作ったサイトの価値は、作った瞬間よりも、その後の数年をどう使うかで決まります。3年分を先に払うと最も安くなる料金表を前に、私たちは自分のサイトを何年持ち続けるつもりなのかを、先に決めることになりそうです。
【用語解説】
CMS(コンテンツ管理システム)
HTMLを書かずに、管理画面から記事や画像を追加・更新できる仕組み。公式ページで新機能として示されている、公開後のお知らせやブログを更新するための機能。
ストックフォト
あらかじめ撮影・登録された写真を、必要に応じて選んで使える素材サービス。自分で写真を用意しなくてもサイトの見た目を整えられる手段。
【参考リンク】
ロリポップ!AIホームページ byGMOペパボ(外部)
本記事で取り上げた新サービスの公式ページ。契約期間ごとの料金、独自ドメイン1年無料クーポンの条件、10日間の無料お試しの申し込み窓口を掲載。
ロリポップ!レンタルサーバー ご利用料金(外部)
レンタルサーバー5プランの契約期間別料金表。「AIサイト作成」の枠でAIホームページも併記されており、サーバー各プランとの価格の位置関係が確認できるページ。
グーペ プラン・料金(外部)
GMOペパボが店舗向けに提供するホームページ作成サービスの料金ページ。ライト・スタンダード2プランの月額料金と初期費用、独自ドメインオプションの扱いを掲載。
MuuMuu AIサイトエージェント(外部)
ムームードメインで提供されている同種サービスの公式ページ。オプション契約として月額2,200円での提供が続いており、ロリポップ!側との違いを確認できる。
GMOペパボ株式会社(外部)
ロリポップ!、ムームードメイン、グーペ、カラーミーショップ、SUZURIなどを運営する企業。各サービスでAIエージェント対応を進めている。
【参考記事】
AIとの対話でWebサイトを自動生成できる『ロリポップ!AIサイトエージェント』提供開始|GMOペパボ株式会社(外部)
2026年4月7日のプレスリリース。旧プランの提供開始日と月額2,200円という旧料金、提供の背景として中小企業のリソース不足を挙げた説明を掲載。
ロリポップのAIツール『AIエージェントSkills』『AIサイトエージェント』『AIエージェントクラウド』の違いと選び方|ロリポップ!(外部)
2026年5月1日公開の公式解説記事。3つのAIツールの用途・料金・必要な環境を比較し、「名前が似ていて迷いやすい」と自ら記した内容。












