多彩な顔ぶれが揃った一週間|今週のガジェット注目記事 5選

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今週のガジェット界隈は、先週のビッグテック一色から一転、幅広い顔ぶれが並ぶ一週間となりました。英ブランドNothingは自社初のスマートウォッチ開発が報じられ、中国HONORは可動式カメラを備えるRobot Phoneの正式発表を来月に控えています。GoogleはMapsのナビゲーション機能を拡大し、インディー開発のVRゲーム『Hyperstacks』が8年越しに発売、そしてソーシャルVRの老舗AltspaceVRが個人主導で再始動を計画しています。5本の記事を通じて、今週の動きを振り返ります。

【今週の注目記事】

Nothingブランド初のスマートウォッチ、9月登場か|CMFとの差はどこに生まれる

Nothingが、メインブランドとして初めてとなるスマートウォッチを開発していると報じられました。リーカーのYogesh Brar氏によると、2026年9月の発売が計画され、価格は300ドル未満になる可能性があります。同社はすでに低価格ブランドのCMF by NothingでCMF Watch Pro 2やCMF Watch 3 Proを展開しており、今回のリークでは価格と発売時期が注目されていますが、Wear OSを採用するのか、機能を絞った独自基盤を選ぶのかという製品の性格を左右する部分は明らかになっていません。透明感のあるデザインだけでなく、ソフトウェア基盤の選択がこの製品の価値を決めることになりそうです。

HONOR Robot Phone、8月12日中国発表へ|200MP可動式カメラが被写体を追う

HONORは、可動式ジンバルカメラを背面に備える「HONOR Robot Phone」を2026年8月12日に中国で正式発表します。製品はARRIとの共同開発で、200メガピクセルの4自由度ジンバルカメラ、AIによる被写体追跡、90度・180度の回転撮影などが公式発表されています。これまでのAIスマートフォンは画面内で情報を処理するだけでしたが、Robot Phoneはカメラそのものを物理的に動かす点が特徴です。一人での動画撮影やビデオ通話中に自動で人物を追う場面での実用性が期待される一方、可動部の耐久性やプライバシーへの配慮など、実機でなければ確認できない課題も残っています。

Google Maps「Immersive Navigation」提供拡大|Android Autoの3D案内は運転をどう変える?

Google Mapsの「Immersive Navigation」と、Android Auto向けライブ速度計の提供範囲が拡大しています。建物や高架道路、地形を立体的に描き、車線や信号などを状況に応じて強調するこの機能は、これまで一部の利用者に限定されていましたが、ベータ版に参加していない安定版の端末でも確認され始めました。Googleは2026年3月の発表時点で、まず米国から段階的に対象地域を広げる方針を示しており、機能はサーバー側で有効化されるため、アプリを更新してもすぐに反映されるとは限りません。日本での提供開始時期は、現時点で公式に明示されていません。

Hyperstacks、SteamVRで7月30日発売|プレイヤーがステージを作るVRアクションゲーム

VRアクションプラットフォーマー『Hyperstacks』が、2026年7月30日にSteamVRで発売されました。開発元Squirrel Bytesによる8年以上の開発を経た本作は、戦闘・パルクール・論理パズルの3要素を組み合わせ、キャンペーンと同じレベルエディターをプレイヤーにも提供する点が特徴です。敵や罠、移動ギミックをグリッド上に配置し、独自のステージを制作してコミュニティで共有できます。一方で、ステージの検索・推薦方法や投稿内容の管理体制など、運用面の詳細はまだ確認できておらず、発売後にコミュニティ制作コンテンツがどう育っていくかが今後の焦点になりそうです。

AltspaceVRが2026年秋に再始動へ|SideQuest CEOが名称権取得、初期体験を再構築

ソーシャルVR「AltspaceVR」の名称に関する権利を、「SideQuest」のCEOであるShane Harris氏が取得し、2026年秋の再始動を計画していることが分かりました。2023年にMicrosoft傘下で終了した旧サービスをそのまま復元するのではなく、2016〜2017年頃の機能や文化を引き継ぐ「精神的後継」と位置づけられており、旧スタッフや初期利用者も開発に参加しています。ロボット型アバターの刷新とカスタムアバター対応を予定する一方、対応機器や料金、正式な公開日といった具体的な情報はまだ明らかにされていません。

【編集部後記】

今週の5本を並べると、規模も国籍も異なる顔ぶれが目立ちます。英国発のNothing、中国のHONOR、米国のGoogle、8年開発を続けてきたインディースタジオSquirrel Bytes、そして個人が主導するAltspaceVR再始動——ガジェットやVR/ARの分野は、一部の大手だけで動いているわけではないことを改めて感じさせる一週間でした。それぞれの発表がどんな形になるのか、今後の続報を確認していきたいと思います。

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乗杉 海
SF小説やゲームカルチャーをきっかけに、エンターテインメントとテクノロジーが交わる領域を探究しているライターです。 SF作品が描く未来社会や、ビデオゲームが生み出すメタフィクション的な世界観に刺激を受けてきました。現在は、AI生成コンテンツやVR/AR、インタラクティブメディアの進化といったテーマを幅広く取り上げています。 デジタルエンターテインメントの未来が、人の認知や感情にどのように働きかけるのかを分析しながら、テクノロジーが切り開く新しい可能性を追いかけています。